オトナ女子
(2015年10月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 尾崎将也
演出 - 関野宗紀、田中亮
プロデューサー - 中野利幸
主題歌 - 中島美嘉「花束」
挿入歌 - Crystal Kay「何度でも」

http://www.fujitv.co.jp/otona_joshi/index.html





第10話 これが私の生きる道
--------------------------------------------------------
「幸せをつかめない女」。
亜紀は誰もいないいつもの喫茶店で文夫が書いている原稿を
目にしてしまう。その内容は自分を主人公とした内容だった。
戻って来た文夫に対してこれはどういうことなのかと問い詰め
私のことでしょという。この本を書くために私と関係を近づ
けたのかと問うと、文夫は「そうだとし、初めてからそうだっ
た」と語る。亜紀は最低だとしてビンタし店から飛び出すと、
池田が亜紀に気がつく。どうしたのか、何が有ったのかと尋ね
るが・・・

翌日亜紀は出社する。
部下達は今回のアプリの成功を実感し次の企画にも燃えていた。
その中でも亮介は徹夜した事を告げ、早く立ち直りたいし、
最近仕事が楽しいと語る。それよりも亜紀に何か有ったのかと
して心配する。相談に乗れるだけの男になる事を語る。

文夫はマスターに対してそんなに怒ることなのかと問う。
この作品が出来るまでは前に進めないという文夫。それならば
謝るしかないのではないかというマスター。

純一は亜紀に新作アプリの評判が上々だとしてこの調子で頑張れ
と声を掛ける。
玲奈は亜紀に対して高山さんがロビーに来ている事を語る。
会いに行く亜紀は高山から昨日のことだけど許して欲しいという。
小説に書くことを・・と。それだけなのかという亜紀は他に言う
ことではないかと告げる。私はあなたの踏み台になれというのか
と問うと、あなたには人の気持ちが分からない人だと語る。
--------------------------------------------------------

いよいよ最終話。
ドラマとして残されていたのは、過去亜紀に対して文夫が取った
行動の数々が実際には彼女本人に対して正確に伝わっていないことも
有り、視聴者にも知らされていない部分が一部合ったのだけど、
その部分を彼が描いた小説を通して描いてみせるというちょっとした
面白い演出では有った。

ただ人間関係に関しては正直ほぼ問題を感じないくらいの安定要素で、
意外性もなく進行してしまい、恋愛の機微に関する楽しさは全く
感じなかった。
恋愛のライバルという意味で、その辺の葛藤を昔のフジテレビは
面白く描いていたハズなのに、今期の月9も同様だけど、ライバル
になり得ないキャラクターが沢山出てきては、ただ出てきている
だけって状況でまるでリスクを犯さず安置から眺めていただけで、
告白してはダメだったみたいな流れが多い。

唯一以外なのは、田代と萠子に可能性の一端が存在すること。
恋人の代役として登場してきた人物だけど、今現在は何をしている
んだろうか。正直あの場面から萠子の家庭の事情にまで食い込んで
きたところは結婚詐欺師にでもなれそうだけど(笑)

沢田とみどりの関係は、やはり子供の存在が大きく、担任との恋愛
に関しては好きだキライだという言葉に表さずに進行して欲しかったな。
三兄弟のそれぞれの問題に言及しつつも最後に成長した姿を見せられた
ところは良かったけど、あのいじめっ子の男がどういう顔して
学校に来ているのか見てみたいというのは、ちょっと意地悪か。

ドラマの場面場面で饒舌に語ってしまったことも有り、肝心のところで
良い台詞を持ってこられなかったところもフリに働いたけど、
「好きでもない相手のことを書けないよ」としたことが全てだった
のではないかな。

途中の展開を見る限りでは最後はなんとか収めるべきところに
収めた感じがするドラマだった。

人が変われるか変われないかなどの設定は正直明確なものを示さなく
ても良かったと思う。


中原亜紀 …… 篠原涼子 (40歳、恋愛アプリ開発部署)
高山文夫 …… 江口洋介 (脚本家、10年以上前に恋愛ドラマヒット)
大崎萠子 …… 吉瀬美智子 (フラワーショップオーナー)
坂田みどり …… 鈴木砂羽 (バツイチ、3人の息子、弁当屋パート)
栗田純一 …… 谷原章介 (亜紀の会社の社長)
工藤美和 …… 市川美和子 (亜紀の部下)
立花沙織 …… 平山あや (亜紀の部下)
前川亮介 …… 吉沢亮 (亜紀の部下)
柳田玲子 …… 東加奈子 (亜紀の部下)
川上圭子 …… 藤村聖子 (亜紀の部下)
遠藤玲奈 …… 堀口ひかる (亜紀の部下)
坂田昴 …… 平埜生成 (みどりの息子)
坂田碧 …… 矢部昌暉 (みどりの息子)
坂田陵 …… 浦上晟周 (みどりの息子・三男)
霜田賢三 …… 池田成志 (文夫が通うバー、茶店のオーナー)

池田優 …… 平山浩行 (出版社)
沢田健太 …… 千葉雄大 (陵の担任)
田代滉一 …… 丸山智己 ("レンタル彼女")
大崎絹江 …… 朝加真由美 (萠子の母)

今村雪乃、一双麻希、江口亜衣子、黒木晴香、片岡春香
土岐麻梨子、河内愛稀、内田めぐみ、白石有馬、堀田雄介
吉田真里



inserted by FC2 system