流星ワゴン
(2015年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 重松清『流星ワゴン』
脚本 - 八津弘幸
音楽 - 千住明
演出 - 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
主題歌 - サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」
脚本協力 - 松田沙也
プロデューサー - 伊與田英徳、川嶋龍太郎





第2話 笑って泣ける親子の新コンビ!土下座愛
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一雄は福山で生まれ育ったが父・忠雄とは仲が悪かった。
しかし父が入院して余命幾ばくもないとされる仲、一雄は
行く度にもらえるお車代10万円欲しさに通っていた。
一雄は一月にリストラされた挙げ句妻・美津子は出て行き、
息子の広樹は中学受験に失敗して家庭内で暴れていた。
生きる希望を失う中、一雄の前には突然タクシーが現れ、
過去になくなっているとされる橋本親子が搭乗していた。
彼はそのタクシーで過去の一雄のターニングポイントとなる
べき様々な事象に戻りやり直しの機会を与えていく。
何故かその世界では一雄と同世代の若々しい父・忠雄の姿
まで有った。
突きつけられた離婚届は一度破り捨てて元通りになるかと
思われたがそう簡単に過去が変えられないことが分かる。

--- 現在 ---
父親の容体が急変すると娘の智子は病院へ。
母の元にいくと父はなんとか持ち直したことを言われる。
しかし一雄と連絡が取れないという。

一方タクシーに搭乗する一雄はこんなことをしても未来を
変えられるのか疑問に思っていた。

タクシーは2014年1月9日(木)に到着。
去年の今頃だった。駅のホームにいたが一体この日に何が有った
のか。一雄はタカラベ電気の会長。財部聡一郎の葬式だと告げ
会長が亡くなったことで会社の方針が180度変わり、ウチの会社
は大口のクライアントとの取引を失っていくのだという。
そのしわ寄せでリストラされたという。
藤木常務がこの日、精進落としをしたこと。後にリストラをする
人物でこの日の精進落としに参加した一派は誰一人としてリスト
ラされていないのだという。自分はその精進落としにはいかなか
ったとのこと。
一雄は行っても無駄だとするが変わるかどうかはやってみない
と分からないとして、忠雄に後押しされる。
葬式の中、一雄は藤木に挨拶すると、忠雄が先に精進落としの
話をしてしまう。違和感を唱えられる中、19時に飯田屋で
行うと言われる。君の代役は幾らでも居るので来られないなら
無理しなくて良いと言われる。
忠雄はあんなヤツにペコペコと頭を下げるなんてと呆れられる。
ワシの会社を継いでいたら頭を下げる必要はなかったのだと。

そんな中帰り道に広樹と美津子が犬を飼いたい事を口にしていた。
捨て犬がいて可愛がる広樹。しかし父は動物を飼わせてくれない
として広樹は落ち込む・最近広樹が落ち着かなかったのかこの
せいなのかと呟く。
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一雄と忠雄は不思議な時間旅行を通して、未来を変える為に
奔走する。一度目のターニングポイントに於いて予め未来を
知る一雄は、別の選択を選んで上手いことリカバーしたものと
思われたが、実際には離婚届の流れを止めることが出来ずにいた。
本当に過去に遡ることで未来は変えられるのかとする懐疑的
視線が有る中で、一雄はリストラされることになる藤木常務
との精進落としの場面に飛ばされる。藤木常務はとても嫌な
人物だが、彼に取り入ることで危機を回避出来るのではないか
と感じる。

少しずつ修正できていることを実感流れが有るとドラマとして
も、もう少し面白く感じていくところなんだろうけど、その辺が
イマイチ小出しなのでやや妙味を感じるところに繋がって居ない。
取りあえずは修正できたのは、象徴的アイテムでは有るけど
「黒ヒゲゲーム」だけというところが有るので、この辺の流れが
どう変化していくのか。
ただ離婚とか家庭崩壊って、積み重ねの結果で起きているハズ
なので一度のターニングポイントなり分岐点で正解ルートを
通ったとしてもまだまだ修正するとまではいかないのだろう。

過去に思い描いていた事実が自分が理解していた事実とは違って
いたということ。
この辺は毎回別の角度から過去の事象を見せることで、一雄の
中の誤解を解いて行くところなのだろうけど、父親だって隠そう
としていた訳だし、全てに於いて一雄に責任が有るとするのも
無理が有りそうだ。

チロに対する件では見た目通りの事実が有り、単に橋本が
嘘を付いているだけだった。

福山銀行でも頭を下げている事実が有ったにせよ、実際には
脅迫ネタを使っていたところなど、必ずしも間違っていない
ところも有る。ただ一雄の意識の改革には役立っているので
問題はないのか。

朋輩だとしていた光央が今何をしているのか気になるな。
中華店が無くなるというのはいずれ訪れると思っていたけど、
意外と早くにその選択が訪れていたんだね。
朋輩との言葉も口だけだったとする辺りはちょっぴりその言葉
にかける忠雄に対する信義的意味では、ちょっぴり違和感が
有るな。結局自分の都合だけで朋輩を語っているだけじゃないか
と小一時間な感じだけど、早い時に芽のでない店を潰して
新たな道を歩ませたことに何か意味があるのかも。


永田 一雄 …… 西島秀俊 (電子機器メーカーリストラ)
(幼少期:佐藤詩音)
永田 忠雄 …… 香川照之 (丸忠総業/丸忠コーポレーション)
永田 美代子 …… 井川遥 (一雄の妻、ヤクザと浮気??)
永田 智子 …… 市川実和子 (一雄の妹。地元・鞆の浦)
(幼少期:梅垣日向子)
永田 伸之 …… 高橋洋 (智子の夫・丸忠コーポレーションの専務)
千賀 和哉 …… 入江甚儀 (電子機器メーカー左遷)
古閑 …… 町田啓太 (美代子の密会相手)
永田 広樹 …… 横山幸汰 (中学受験に失敗)
永田 澄江 …… 倍賞美津子 (一雄の母、忠雄の妻)
(若年期:渡辺真起子)
橋本 義明 …… 吉岡秀隆 (30年前、運転手)
橋本 健太 …… 高木星来 (30年前、義明の息子)
竹岡 …… 山本亨 (中華料理屋「天福軒」の主人)
竹岡光史 …… 中澤準 (一雄の親友)

丸忠総業の若い衆 …… 小橋正佳、三宅十空、日笠圭、岩間天嗣

石飛佑樹、柄本佳月、桑原実翔、悠貴




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