流星ワゴン
(2015年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 重松清『流星ワゴン』
脚本 - 八津弘幸
音楽 - 千住明
演出 - 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
主題歌 - サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」
脚本協力 - 松田沙也
プロデューサー - 伊與田英徳、川嶋龍太郎





第6話 チュウさんvs忠さん頑固オヤジを倒せ!!
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一雄の人生の修正を図る時間旅行。
その寄り道として橋本から健太を成仏させる為に永田親子に
一肌脱いでもらいたいと語る。健太を前向きにさせる為に、
自分達が亡くなった場所を訪れ、そして健太は母・花織に一目
逢って心配かけたことを謝罪したいとするが、母親には新しい
家族がいた事を知る。新しい子と楽しく暮らしている姿を見て
健太はショックを受ける。橋本は健太に対して母さんも一人
で生きていくよりも幸せに生きていってくれる方が良いとして
これが最善の道だということを語るが、健太はママがボクの
ことを忘れているとし、パパはボクとは赤の他人なのでそんな
ことが言えるのだとして反発する。

一方一雄は忠雄がその事実を知りつつ健太を母親に会わせた
ことに激怒。これが現実だという忠雄に対して、一雄は父親
に対してガンであなたは死ぬのだと語る。忠雄は一瞬憤怒する
が、開き直ると73歳で死ぬというのであれば、今から30年、
思い残すがないことをするのだと言う。
橋本は忠雄には何か後悔が有る為にここに来ているハズで、
後悔を払拭出来ないままでいると、亡霊として永遠に彷徨う
ことになるという。
それを聞いた忠雄は、そんな話は信用しないと告げ、それなら
ば自分が死ななければ良いのだとしてタクシーから飛び出す。
一雄はそれを聞いて恐らく、忠雄は今の時代の忠雄に会いに
行ったのだとし、この時代に忠雄は容体を悪くしたにもかかわらず
病院にいかなかったことが結果的に重篤な状態に陥ったのだ
という。しかし橋本は今の忠雄に接触してしまうとこれまで
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健太を成仏させる為になんとか手を貸そうとしていた一雄と
忠雄。しかし健太の母は新しい家族を作っていたことで
ショックを受ける。忠雄はその事実を知りつつも健太を母親
のことを見せつけた為に一雄は激怒し、忠雄が自分がいた世界
では虫の息であることを語った為に、忠雄はこの世界でやる
べきことと称して、自分にその状態を伝えて病院に行かせよう
と考える。しかし今の時代の忠雄と未来の忠雄が会えば、これまで
のことは全て忘れてしまうとして警告する。

ドラマとしては面白いのだけど、勝手にルールを作りすぎている
感じ。橋本がこれまでどれだけ時空タクシーの仕事をしている
のか分からないし、本人でさえなんでこんな事をしているのは
理解していない状況の中で、マニュアルもないし、未知のことなの
に、死ぬ前に出来なかったことはこの世界でも出来ないと勝手に
決めたり、ここでも過去の自分に逢えば記憶は無くなるとしている。
勿論何処かでルールは設定しなければならないのだけど、それが
思い込みとか何の確証もないことを事実として語ってしまうところは
ドラマに都合が良すぎる感じはする。

これまで過去の世界に戻っても、自分自身と会うことがなかった
ということ自体が不思議であり、今までの一雄のエピソードの中で
本当の一雄は何処に行っていたのだろうか?

この場合、健太の例外的エピソード扱いなので、2人の人物が
この世に存在しているということなのだろうか?

ドラマでは健太に対して、不安に思っていることを一雄の母が
健太の母の代弁者として語るところは面白く出来ていたし、
忠雄に対して死んで悲しむのは、自分だけではないということを
知らせる為に一雄が母の代弁者となるということで、不思議な
因果のある話だった。

忠雄の頑固さは年季が入っていて、過去の忠雄が見てもそう見えて
しまうところを見れば、如何に自分が身勝手だったのかということに
気が付いたのかな。一雄がぶつけた気持ちに対してそれを踏みにじる
ような行動を取ったということで、忠雄が激怒するけど、そこで
飛び出すことなく、留まったという辺りは成長しているのかな。


永田 一雄 …… 西島秀俊 (電子機器メーカーリストラ)
(幼少期:佐藤詩音)
永田 忠雄 …… 香川照之 (丸忠総業/丸忠コーポレーション)
永田 美代子 …… 井川遥 (一雄の妻、ヤクザと浮気??)
永田 智子 …… 市川実和子 (一雄の妹。地元・鞆の浦)
(幼少期:梅垣日向子)
永田 伸之 …… 高橋洋 (智子の夫・丸忠コーポレーションの専務)
千賀 和哉 …… 入江甚儀 (電子機器メーカー左遷)
永田 広樹 …… 横山幸汰 (中学受験に失敗)
永田 澄江 …… 倍賞美津子 (一雄の母、忠雄の妻)
(若年期:渡辺真起子)
橋本 義明 …… 吉岡秀隆 (30年前、運転手)
橋本 健太 …… 高木星来 (30年前、義明の息子)

橋本花織 …… 中島ひろこ (母親)

八幡朋昭



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