流星ワゴン (2015年1月期・TBS・日曜21時枠)
原作
- 重松清『流星ワゴン』 脚本 - 八津弘幸 音楽 - 千住明 演出 - 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
主題歌 - サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」 脚本協力 - 松田沙也 プロデューサー -
伊與田英徳、川嶋龍太郎
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第7話
健太の別れは好かん吹雪の肩車で奇跡を
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福山に戻り過去の忠雄に対して病院に行ってなんとか検査を してもらいたかったが、一雄が体当たりでぶつかったにも
関わらず当時の忠雄は頑として意見を曲げず検査に行かなかっ た。その姿を見て、一雄と同行している忠雄は自分がすべき
ことが何かを掴んで行く。 そんな中、現在の忠雄の容体が悪化した為に、一雄と同行して
いる忠雄の容体も悪化するが、奇跡的に命を取り留めた為に 同行している忠雄もケロリと容体が回復する。
医師から生きる意思が強いのだろうと言われ、それを聞いた 澄江は一雄が来るのを待っているのだろうと語る。
一雄は隣に居る忠雄にここに居る本当の理由を尋ねてみる。 しかし彼は死ぬ前に思う存分謳歌することだと告げる。
いよいよ次の分岐点に行こうとするが、「嫌だ」と語るのは 健太だった。健太はママが覚えて居るかを知りたいと語る。
健太の母は杉本花織として新しい家庭を持ち、健一という子を 授かっていた為に、健太としては自分のことを忘れてしまった
のではないかと考えていたのである。 「今度は逃げない」という健太は、「止めても無駄」だと語る。
橋本も「最後に・・」という言葉をかけていた。 一雄たちはどういうことか尋ねると、未練を断ち切り、成仏
するという意味だと語る。橋本はママに逢ってサヨナラを しておいでと語る。
健太には一雄が同行する中、忠雄は橋本と共に飲みに行く事に なる。そこで橋本は今の心情を話すことになる。
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健太は一雄の母・澄江に言われたことを思い出し、やっぱり 母と会って自分のことを覚えて居るかどうかを確かめたいと
考える。逢いに行く際に突風が吹いて健太の母親の絵が 飛んでいく中、脚立で作業していた健太の母は、そこから落ちて
気絶している事を知る。病院へと運ぶが・・・
未練を断って成仏させる為に行動を起こしていくというもの。
相変わらず橋本が勝手にあの世のルールを決めてしまっている 感じがする。勿論橋本の中には、これまで多くの人を送り迎え
しているからこそ、その経験から発しているものなのかも 知れないけど、自ら決め込んでいるルールによって、ある意味
では、現実から逃避して、自らの精神を守っているのかなと思う 所も有る。
成仏させたくない気持ちと成仏させたい気持ち。 なかなか複雑なものを喚起しているけれど、一度に全員が上手く
行く方法など有るのかどうか。 そもそも親は子供よりも先に亡くなるという流れが有る訳だが、
血のつながりがない親子にとって、そんな親が願う子供への気持ち に関しては気難しい心理状況も有るし、そもそも死んでいるという
現状を考えると、なんとも状況としては複雑だ。
成仏したいとかしたくないとか勝手に決められるというのもまた
都合が良い話だなという気もするけど、橋本親子が死んでからも ようやく親子として認識出来たのであれば、忠雄と一雄も生きて
いる間に何かを成し遂げなくてもそれが出来てしまう気がするのが ちょっぴりマイナスに写る話だったかも。
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永田 一雄 …… 西島秀俊 (電子機器メーカーリストラ) (幼少期:佐藤詩音) 永田 忠雄 …… 香川照之
(丸忠総業/丸忠コーポレーション) 永田 美代子 …… 井川遥 (一雄の妻、ヤクザと浮気??) 永田 智子 ……
市川実和子 (一雄の妹。地元・鞆の浦) (幼少期:梅垣日向子) 永田 伸之 …… 高橋洋
(智子の夫・丸忠コーポレーションの専務) 千賀 和哉 …… 入江甚儀 (電子機器メーカー左遷) 永田 広樹 ……
横山幸汰 (中学受験に失敗) 永田 澄江 …… 倍賞美津子 (一雄の母、忠雄の妻) (若年期:渡辺真起子)
橋本 義明 …… 吉岡秀隆 (30年前、運転手) 橋本 健太 …… 高木星来 (30年前、義明の息子)
橋本花織 …… 中島ひろこ (母親)
お宮の松、八幡朋昭、岩井尚子、石井英明、山中庸正、齋藤絢永
町田啓太、金田耀生
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