流星ワゴン
(2015年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 重松清『流星ワゴン』
脚本 - 八津弘幸
音楽 - 千住明
演出 - 福澤克雄、棚澤孝義、田中健太
主題歌 - サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」
脚本協力 - 松田沙也
プロデューサー - 伊與田英徳、川嶋龍太郎





第8話 最終章!チュウさん流で大暴れ!!父の愛
--------------------------------------------------------
健太は母親と再会し、母が健太のことを覚えて居たことで
無事成仏出来るハズだったが、健太は成仏することは望まなか
った。
次の時代に遡る中、橋本は一雄に対して、次の地点で旅は終わり
であることを語る。それを聞いた一雄は一つだけ教えて欲しい
ことが有るとして、橋本に自分は死ぬのか?と問う。
駅のベンチで死んでも良いと思っていた時にこのワゴンが現れた
こと。人は死ぬ前に走馬燈のように思い出を巡らせるということ
を考えれば、亡くなったことも考えられるというものだった。
橋本は明確な返答をせず、今回の時代には一雄が納得するまで
何日でも何時間でも居られることを語る。悔いのないように
時間を過ごして欲しいとのことだった。

一雄が戻った際に感じたのは、この時点で美代子の心が自分に
はないことが思った時だった。そんな現実から目を背けて
いたこと。またこの頃には広樹は滑り留めの中学に失敗して
ピリピリしていたが、声を掛けることもなかった。
結局何も変わっていない現実を目の辺りにする。

美代子の借金は500万円にふくれあがっていた。
オレとの生活に嫌気がさしてギャンブルにハマったであろうこと。
この世界で広樹と美代子の心を取り戻せという。忠さんはワシ
ならば黙って妻が借金をしたら許さないという。しかし忠さん
は妻がパチンコや競馬をして芝居にも行っていることを知っていた。
ヤリクリさえしてくれれば別にそれ以外はどうでも良かったという。

その頃美和子は古閑に連れて行かれる。夫に知られるくらいならば
何でもするという美代子。それを見た忠さんは相当病んでいる
ことを口にする。
--------------------------------------------------------

健太は成仏することを選ばず留まる中、一雄としては最後の分岐点
へと到達する。一雄としては、自分は死のうと決意している中で、
このタクシーが現れた為に、現代の自分は他界しているのではないか
と考えるが・・・
そんな中、最後に訪れた世界では、美代子のこと、そして広樹の
ことも何一つ問題が解決していない状態だった。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」というところなのか。
一雄としては完璧を目指そうとして活動していた訳だけど、実際
にはそういう夫としての完璧な行動が妻には負担になっていたの
ではないかという贅沢な悩みが存在する。

今回のエピソードでは忠さんを関わらせることなく、一雄一人で
対応に当たる。ただしその影には常に忠さんの影響が有って、
これまで否定してきた父親の行為なり信念を使って絆を取り戻そう
というものが有った。

ギャンブルに於いて、当たって欲しいとする願いと共に、世の中
そう容易には物事が運ばないとする現実も有るので複雑な思いで
見ていたけど、結局は無一文になった。

しかし二人の間にはこれまでにはなかった形の心のふれあいが
有ったようにも感じる。

広樹のエピソードでは、息子がいじめを受けていること。
それを見た一雄が体当たりでぶつかっていった。
目が血走っている一雄がいじめっ子の翼・俊介・英明の前にやって
きて、本気でぶつかることで自体は改善する格好だったけど、過去
にも似たようなことはしてきているよね。

忠さんの未練とは何か。
一雄の流れと共に発生し始めた流れだけど、一雄の問題の解決が
先となるのか、忠さんの未練解決が先になるのか、それとも現実
の忠さんが亡くなるのが先なのか。

そもそも一雄の場合、過去の世界に戻った際に、過去の自分と
鉢合わせになるということはないのかな。忠さんは二人の人間が
この世に存在しているという例外的状況を作ってしまった訳だけ
ど、その辺はかなり適当に作って有るかなと。


永田 一雄 …… 西島秀俊 (電子機器メーカーリストラ)
(幼少期:佐藤詩音)
永田 忠雄 …… 香川照之 (丸忠総業/丸忠コーポレーション)
永田 美代子 …… 井川遥 (一雄の妻、ヤクザと浮気??)
永田 智子 …… 市川実和子 (一雄の妹。地元・鞆の浦)
(幼少期:梅垣日向子)
永田 伸之 …… 高橋洋 (智子の夫・丸忠コーポレーションの専務)
千賀 和哉 …… 入江甚儀 (電子機器メーカー左遷)
永田 広樹 …… 横山幸汰 (中学受験に失敗)
永田 澄江 …… 倍賞美津子 (一雄の母、忠雄の妻)
(若年期:渡辺真起子)
橋本 義明 …… 吉岡秀隆 (30年前、運転手)
橋本 健太 …… 高木星来 (30年前、義明の息子)

町田啓太、梅垣日向子、若杉宏二、石黒久也、奥田夢叶
本間翔、内海仁志、おぎのきみ子、後藤健、本田遼
山田拓也、藤森祥平(アナ)、金田耀生



inserted by FC2 system