ウロボロス〜この愛こそ、正義。
(2015年1月期・TBS・金曜22時枠)

原作 - 神崎裕也『ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ』
脚本 - 古家和尚
演出 - 石井康晴
主題歌 - 嵐「Sakura」
企画 - 那須田淳
プロデューサー - 佐野亜裕美

http://www.tbs.co.jp/OUROBOROS/





第4話 結子先生の秘密
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20年前に殺害された児童養護施設「まほろば」の結子先生。
4人の男性、そして警察の隠蔽によって事件そのものがもみ消さ
れた格好だったが、ようやく4人のウチに一人・湯浅敬一を
見つけ出すが、警視庁の忍足浩二によって殺害される。
イクオは当時この湯浅に発砲した人物は結子先生だったことを
思い出す。
湯浅敬一はハイジマコーポレーションの名刺を持っていた。
その会社はまほろばの目と鼻の先にある会社であることも分かる。

イクオと竜哉は久しぶりに「まほろば」のある土地にいく。
イクオは当時のことを思い出す。公園で"捨てられた子"と言われ
て虐められ殴られたこと。竜哉はイクオは全くやり返さず
殴られたということを聞いた結子からは、"今度殴られたら
殴り返しな"と言われていた。
竜哉は警察マニアのオヤジから借金のカタに取った警察官の
制服でやってくる。今週は"変装キャラ"でいくという竜哉。

ハイジマコーポレーションは健康食品の輸入貿易会社で、年商
3億。創業1992年だった。結子が殺害される3年前に創立した
会社で、まほろばが出来たのと同じ年だという。
会社に着くと、イクオと竜哉はネットでこの会社の社長を殺害
するという脅迫の書き込みが有ったとして秘書の加賀美に念の為
に調べたい旨を語る。イクオが社長の桂田と会話している隙に
竜哉が社長室に入りデータをコピーする。

一方警視庁では現在警察官連続殺人事件の捜査を行っていた。
新宿第二警察署からの出向の形となったイクオは本店にいくと
小夏に案内してもらう。しかしみんな捜査の為に出払っていた。
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警察官を狙った殺人事件が発生する。
所轄からの出向になったイクオは気難しい刑事の板東の相棒と
して捜査に当たることになる。半年前に八王子署の署長が殺害
されたことをきっかけに一週間前にも二人目に遺体である
野川署の副所長の若島津も殺害され発見されたという。遺留品
を取りに境川署にいくと、そこに送られてきたダンボールの
中から携帯電話が鳴っていることが分かる。開けてみると
青リンゴの香りと共に第三の遺体である小野寺警視正のバラバラ
遺体が入っていた。

お堅いドラマになりそうなので時折、お茶目な部分を盛り込もう
としている努力が伺えるドラマ。
イクオと竜哉の関係が少しずつ署内でも疑われ初めて、いよいよ
美月にも知られていきそうな流れがある。
三島と言い蝶野と言い、切れ者っぽさが有るので、その辺の動きは
実に不気味だ。

警視庁では過去の経歴から被害者が同期生であることはすぐに
分かっていたであろうことが伺えるものがあるけど、そういう
ところはなかなか明かそうとはしない。
大抵連続殺人というと被害者に共通するものとか類似性を先ずは
探すハズなので、板東以外の人物はどれだけ認知していたのか
な。
4人というキーワードからして、「まほろば」の件に関係している
人物なのかと一瞬でも思わせる意図が有ったのか。

イクオが記憶とか臭いなどの五感に鋭いところが有り、少しずつ
現在進行形の事件を解き明かしていく度に、閉じ込められていた
記憶を取り戻していく段取りは悪くはないし、現在の事件の解決に
於いてもイクオの能力を使った様々なシーンで主人公を魅せる
ように作られているところは面白いと思う。

過去から現在に渡って警察組織で行われている隠蔽体質の構図
を見せられた格好だし、警察官僚の天下りの構図があるところ
など、ありきたりなネタではあるけど、今回の被害者家族が復讐の
為に動いていたことが発覚するところを見ると、イクオたちの流れ
とも精通するところが有り、今回新たに発覚した結子の警察官
だった過去を見る限りでは、この人も警察組織の隠蔽の事実を
知って殺害されてしまったのかなと思うところが有る。
そしてイクオとか竜哉などもやはり警察官の息子だったり、
捜査の過程で犠牲になった家族の子供だったりするのかな。
最終的には、結子先生が不本意ながらもイクオたちの家族を壊して
いたとかありそうなネタにたどり着きそう。

しかし社長を殺害しておいて、証拠とされる子供の写真とか
結子先生の写真などを残して行く犯人の意図って何なのだろうか。


龍崎 イクオ …… 生田斗真 (新宿第二警察署)
幼少期:南出凌嘉
段野 竜哉 …… 小栗旬 (我孫子会系松江組)
幼少期:小林喜日
日比野 美月 …… 上野樹里 (新宿第二警察署)
幼少期:石井香帆

蔵 直太郎 …… 森下能幸 (新宿第二警察署)
神取 一馬 …… 馬場徹 (新宿第二警察署)
三島 薫 …… 吉田鋼太郎 (新宿第二警察署)
蝶野 真一 …… 滝藤賢一 (新宿第一警察署)
東海林 太郎 …… 浜田学 (新宿第一警察署)

橘 都美子 …… 吉田羊 (警視庁・一課管理官)
田村 小夏 …… 清野菜名 (警視庁・人事課)
日比野 圀彦 …… 光石研 (警視庁・警備部部長、元県警)
北川 貴一郎 …… 中村橋之助 (警視庁)
鷲尾啓 …… 堀部圭亮 (警視庁一課管理官)
忍足 浩二 …… モロ師岡 (警視庁・あやしい人物の一人)
我那覇 守 …… 山口祥行 (警視庁)

深町 武 …… ムロツヨシ (我孫子会系松江組)
我孫子 桐乃 …… 武田久美子 (我孫子会系松江組)
真島 了 …… 渋川清彦 (新宿キッチン)
カオル …… 平田薫 (新宿キッチン)
柏葉 結子 …… 広末涼子 (施設の人)
劉宗鉉 …… 山本學 (医者)

湯浅敬一 …… 康すおん (20年前の事件の1人)
桂田剛夫 …… デビット伊東 (ハイジマコーポレーション社長)

奥野瑛太、奥山ばらば
高橋曽良、増田怜雄
篠田涼也、上篠靖弥、長木玲奈、堰沢結衣、大庭愛未、竹内天音
市川陽友

板東士カ …… 大地康雄 (警視庁、捜査一課・)
基曜子 …… 篠原ともえ (科捜研・主任)
中嶋春樹 …… 笠原秀幸 (境川警察署、墨田健太郎の息子)
加賀美 …… めぐり (ハイジマコーポレーション・秘書)
大沢光生 …… (八王子南署・署長、板東の同期)
若島津亮介 …… (中野区野川署・副所長、板東の同期)
小野寺陽介 …… (警視正、板東の同期)

中倉健太郎、岩田知幸、辻義人、鈴木知弥
山本春織、出水麻衣(アナ)



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