ウロボロス〜この愛こそ、正義。 (2015年1月期・TBS・金曜22時枠) 原作 - 神崎裕也『ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ』 脚本 - 古家和尚 演出 - 石井康晴 主題歌 - 嵐「Sakura」 企画 - 那須田淳 プロデューサー - 佐野亜裕美 http://www.tbs.co.jp/OUROBOROS/ 第10話 予測不能のラスト！二匹の龍…涙の結末 -------------------------------------------------------- 成城スタジアムに呼びだされたイクオの前に現れたのは北川 警視総監だった。彼から私がまほろばを使った本人だと言われ ると、イクオは感情的になり銃を突きつける。しかし北川は 竜哉が奪ったデータの中身を見たのかと問うと、彼は君のこと を見限ったのだろうと語る。 一方結子の残したVTRを見ていたのは、美月、都美子、三島、 蝶野だった。結子の告白ビデオには「まほろばの設立主旨は、 政財界の子供の為に違法な臓器移植をする為に集められた子 で、設立より3年間で7人の子供が犠牲になった」「このメッセ ージは事実を知り心に深い傷を負うかもしれないまほろばの子供 たちの為だ」との事。 北川はイクオに対して、私は君の父だと語る。 北川は自分のことを先ずは立たせてくれと告げる。 その光景を遠くから竜哉は見ていた。 イクオは北川の手に触れると記憶が蘇る。あの時手を引いて まほろばに一緒に連れて来た金時計の男が北川だったこと。 北川は君の母・龍崎美咲とそういう関係に至りイクオが生まれた が、私は君の存在を美咲の死の直前まで知らされていなかった のだという。死の直前に美咲から連絡が有り、私が迎えに行った のだという。あんたはオレをまほろばに捨てて、そして結子先生 を殺害したとして責めると、何故敵討ちに20年も回り道をした のかとし、殺すのであれば相棒の方に任せて、自分の人生を 歩めばいいと語る。北川はデータに回収失敗した時点で隠蔽は 意味をなさなくなったので、逮捕されるだろうとし、今後は 公安が動く事もないと語る。 -------------------------------------------------------- イクオは北川に呼びだされてまほろばを設立したのが彼である 事を知る。しかしイクオにはまだ知らされていない事実が 多く、竜哉が持っているデータにそれが有るという。 一方の竜哉の方にもまだ20年前当時に何が有ったのか、直接 見ていないことも有り、それを補う為に北川から事情を聞こう とするが・・・ 互いに20年間追い続けてきた一つの真実の完全なストーリーが分からない まま亡くなってしまうということで、なんとも不思議な感じの するラストだった。竜哉が先日より語っていたけど、まほろぼ設立の意図 が問題ではなく、ダレが結子先生を殺したかどうかを問題にして いたので、その辺の違いが有るのかも。 イクオにしてみれば寧ろ、20年前の事実を目にしていることが 竜哉と違うことも有って、その辺の違いによって、二つの龍が どのような歪みの関係を生んでしまうのかというところに繋がって いるのかも。 イクオの中にブレが有るのではないかというくらいに、美月との 関係が上手く描かれていたので、切ない流れは上手く出来ていた と思う。しかしイクオにとっては数ある選択筋の中から自分で 選んできた道だということで、その辺の意図にブレがないことを 語っていた。 しかしいざ全ての真相を知った後にはどちらの人物も結局殺すこと は出来ず、特にイクオに関しては、殺す殺すサギのような形で、 何度も銃を突きつけるシーンが描かれたので、妙に間延びするような 感じに見えたのが残念だった。 またイクオたちを止められる流れは幾つもの場面で有るのにも 関わらず、ダレも止めようとしなかったり、現着してからの捜査官 たちの行動が妙に違和感が有ったりして、行動心理が少々不安定に 見える所が残念だった。 ここの所、人の心を持たない父親像というのが多く描かれており、 前日に放送した「問題のあるレストラン」の雨木にしても、 「美しき罠〜残花繚乱〜」の荘太にしても、何処か子供に対する 愛情の欠如が有るね。どの人物も幼少期に何らかのトラブルを 抱えて成長したという、ある意味ドラマではお約束の背景が有る 訳だけど、そういうのも少々ワンパターンな感じがしてちょっぴり 残念だった。 しかしオヤジトリオがもの凄くいい味を出していたな。 厳つい顔をしているものたちを上手く使うと、こういう盛り上げ方 も出来るんだという一つの良い形を作った気がする。 思えば「問題のあるレストラン」の雨木役の杉本哲太さんも 良い人役ばかり演じてきたので、逆に悪役は斬新なところが有った のかも知れないね。 またドラマ界に於ける歌舞伎界の人は悪役ばかりだね。 龍崎 イクオ …… 生田斗真 (新宿第二警察署) 幼少期：南出凌嘉 段野 竜哉 …… 小栗旬 (我孫子会系松江組) 幼少期：小林喜日 日比野 美月 …… 上野樹里 (新宿第二警察署) 幼少期：石井香帆 蔵 直太郎 …… 森下能幸 (新宿第二警察署) 神取 一馬 …… 馬場徹 (新宿第二警察署) 三島 薫 …… 吉田鋼太郎 (新宿第二警察署) 蝶野 真一 …… 滝藤賢一 (新宿第一警察署) 東海林 太郎 …… 浜田学 (新宿第一警察署) 橘 都美子 …… 吉田羊 (警視庁・一課管理官) 日比野 圀彦 …… 光石研 (警視庁・警務部・首席監察官・金時計) 北川 貴一郎 …… 中村橋之助 (警視庁・警視総監) 聖由起人 …… 野村将希 (警視庁・副総監・金時計) 深町 武 …… ムロツヨシ (我孫子会系松江組) 我孫子 桐乃 …… 武田久美子 (我孫子会系松江組) 真島 了 …… 渋川清彦 (新宿キッチン) 御手洗カオル …… 平田薫 (新宿キッチン) 柏葉 結子 …… 広末涼子 (施設の人) 大津克明 …… 奥野瑛太 長枝忍 …… 奥山ばらば 北川貴博 …… 泉澤祐希 湯浅敬一 …… 康すおん 滝沢涼子、佐藤裕、三上哲、中野大地、酒井天満、佐藤渚(アナ) 池田優斗 高橋曽良、増田怜雄 篠田涼也、上篠靖弥、長木玲奈、堰沢結衣、大庭愛未、竹内天音 市川陽友