銭の戦争
(2015年1月期・フジ・火曜22時枠)

原作 - パク・イングォン『銭の戦争』
脚本 - 後藤法子
音楽 - 菅野祐悟
主題歌 - SMAP「華麗なる逆襲」
演出 - 三宅喜重、白木啓一郎、鈴木浩介
チーフプロデューサー - 笠置高弘
プロデューサー - 三宅喜重、河西秀幸
ナレーション - 松元真一郎(ナレ)

http://www.ktv.jp/zeni/index.html





第5話 父の死と赤松金融に因縁…奴に復讐だ!
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富生は未央に金を無利子で貸す。担保は君の良心でありいつか
オレを助けて欲しいという。
早和子は赤松に対して、富生はホワイト化学の経営者の息子だ
と語る。
それを聞いた赤松は会社に戻ると富生に対して、何の為にして
いるのかと問い詰める。
富生は企んでいるとは独立のことを言っているのかとして、何れ
金が貯まれば独立は考えていることを語る。
桜田は社長を怒らすと恐いので気を付けた方が良いとするが、
富生には何故怒らせたのか分からなかった。

富生と桜田は藍沢家に金を回収に行く。
電話しても出ないので直接徴収に来た格好だった。
高級住宅地に住んでいる人物だが、チャイムを押して出てきたのは
妻の恵美だった。2、3日すれば払うというが、その時突然
服をボロボロにした娘の遥が帰宅する。
富生は気にせず家にあがり、売れそうなものが有れば業社に来て
もらおうと語る。

一方未央は梢のブライダル店に200万円を支払っていく。

富生たちは外見とは違い家の中には古いブランドとコピー商品
ばかりである事を知る。夫はカリスマ美容師だとするが、これまで
幾つもの店舗を持っていたものの現在は一号店だけで経営している
ことが分かる。ここは資産価値は落ちていない事を告げ、家を
売りに出すことも検討するが、恵美は長年の夢だった家を手に入れた
のだとして、ここだけは死んでも手放したくないという。
命よりも家が大事なのか?と問うと随分と安い命だと語る富生。
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赤松は未央が会社から持ち出した会員名簿のUSBを使い、
早和子を脅し、そして未央も脅す。その流れの中で、赤松は
富生の父は自分が自殺に追い込んだホワイト化学の社長である
事を知り、何か意図が有って近づいているのではないかとして
調べていく。
富生としては淡々と業務をこなす中で、未央が赤松から脅されて
いることを知り、自分のことが監視させられていることを知り
脅しのネタであるUSBを取り返しに行こうとする。

ドラマでは情報が鍵を握るというところが面白い形が描かれた話
だった。

赤松と白石、名前からしても対立する構図にあることが明らか
だけど、共にイニチアチブを発揮するために情報収集に精を出す
中で、互いの相手よりも優位に立っていると思っていることが有り、
相手の知らないところで攻勢をかけて行こうとするが、自分が
調べているということは、調べられているということも想定して
動いた良いといったところだろうか。

ファイルの中に記されていない情報の中にこそ物事の本質が
詰まっているということも有り、赤松が調べた白石家の事情とか
人間関係は、白石の知らないところで調べられているものの、
何処までそれらを正確に把握したのか。
一方の富生もまた赤松の件では、彼に知られないところで、
自分の父を殺した人物の下で働いている事情が有り、未央という人物を
使って富生の動きが探られようとしていること。
しかし未央の実直さというのは富生にとって強みであり、赤松に
誤った情報を流すことも出来るところは白石にとっては有利な存在
なのに、あっさりと感情的になり赤松の元に殴り込んでしまう辺りは
芸がなさ過ぎた。

エピソード単発の話では、家族の象徴として手にした夢のマイホーム
に固執するがあまり、家族が崩壊していることが描かれる。
前にもTBSのドラマ「夜行観覧車」で同様の家族を扱ってはいるの
だけどね。

ようやく父の死からも感情的にならず工場の人たちとの和解の道
が開ける中で、ホワイト化学そもそもの経営実態と、潜在的に
秘めていたこの企業の価値というものが、不当な扱いによって
倒産に追い込み、安値で買いたたかれたのではないかとする流れも
見え隠れする。梢の祖母がこの一件に関して関与していた流れを
知る梢としてはどう対処していくのか。

金の件に固執している富生は未央の為には無償で金を貸している
という事実を知った梢としては嫉妬に値するところが有るのだろう
けど、彼女の中では、どんな行動を取っていくのかが気になる。
赤松は梢の味方だとしていたので、富生に対して赤松と協力して
苦しめた後に最後に梢は赤松に裏切られてボロボロになり、富生が
それを救うみたいな公算は容易に想像が付くけど、前回のように
富生にとってはビッグボーナスのようなエピソードは存在しないのかな。


白石富生 …… 草g剛 (36歳、フレディパートナーズ証券)
紺野未央 …… 大島優子 (26歳、洋の娘、派遣)
青池梢 …… 木村文乃 (27歳、青池ファイナンス、早和子の孫)
桜田慎一 …… 高田翔 (24歳、赤松金融)
円アカネ …… 新川優愛 (22歳、赤松金融)
白石孝夫 …… 志賀廣太郎 (66歳、父、ホワイト化学社長)
白石三保子 …… 木野花 (60歳、母、ホワイト化学)
白石光太郎 …… 玉森裕太 (26歳、次男、大学院生)
青池早和子 …… ジュディ・オング (68歳、青池ファイナンス会長)
紺野洋 …… 大杉漣 (58歳、高校教師)
赤松大介 …… 渡部篤郎 (45歳、赤松金融)
目黒桃子 …… 朝倉えりか (派遣、未央の同僚)

藍沢恵美 …… 安藤玉恵 (妻)
藍沢遥 …… 上白石萌歌 (娘、いじめ)
藍沢貴也 …… 坪倉由幸 (夫、元カリスマ美容師)

仁科貴、千葉ペイトン、帆足健志、澤田誠志、アイダ、
ヨンジュ・ウ、守谷美紗央、吉川端紗、隆太郎、寺井文孝



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