銭の戦争
(2015年1月期・フジ・火曜22時枠)

原作 - パク・イングォン『銭の戦争』
脚本 - 後藤法子
音楽 - 菅野祐悟
主題歌 - SMAP「華麗なる逆襲」
演出 - 三宅喜重、白木啓一郎、鈴木浩介
チーフプロデューサー - 笠置高弘
プロデューサー - 三宅喜重、河西秀幸
ナレーション - 松元真一郎(ナレ)

http://www.ktv.jp/zeni/index.html





第7話 難攻不落宿敵が隠す大金を奪え…愛憎の加速
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金で出来た恨みは金で晴らす!と考えた富生は、父親に借金を
背負わせ追い込んだ赤松のことを一度は感情に任せて暴力で
復讐したが、再び事務所に戻ると赤松の隠しているであろう
大金を探そうとする。彼は事務所の何処かに大金を隠している
であろうこと。夜に誰もいなくなった事務所に潜入し、見事
地下に金庫があるのを見つけた富生。しかし防犯カメラが設置
してあり、電子ロックで施錠されていた。
外で見張っていた未央は赤松が事務所に戻ってきたとして
メールで報告。今すぐには金庫は開けられないことも有り、
侵入した形跡を隠す為に事務所に戻る。その間未央に時間稼ぎ
をしてもらう。未央は赤松から富生の不審な行動を見たら
報告して欲しいと言われたことを思い出し、時間を稼ぐように
して白石が金を奪おうと動いていることを語り、その対象者は
梢だと語る。今更梢が白石を相手にするハズないのではないか
という赤松に対して、梢は今でも彼のことを忘れられずにいる
事を語る。白石はそんな梢の気持ちを利用して、青池ファイナ
ンスを乗っ取ろうとしているのだという。
未央と赤松は外に飲みに行く事になる。
そこで二人は酒の勢いで少し私生活についても語り合う。
赤松には家族がなく、恋人は沢山いるが特定の人がいないこと。
家族の戯れ事を見ていると気持ちが悪いという赤松には何か
過去がありそうだった。未央は寂しい人だと告げると、赤松は
白石も同じ人間だと言われる。更に赤松はまた白石が誰かを
殺害しようとした場合、君はそんな彼を止められるのかと
問われる。
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富生は赤松が隠し持っている大金が事務所の地下室の金庫に
ある事を知り、盗もうと考える。未央にしても恩師の洋に
しても止めようとするが、富生は全く悪びれた様子もなく
決して辞めることはないという。金庫には防犯カメラが設置され
ていて、そして金庫には8桁の電子ロックがかけてあり、入力に
ミスした場合、正しいパスワードを三分以内に入力しないと
セキュリティ会社からは赤池の携帯に連絡が入ってしまうという
ものだった。

前半部の富生の中には赤松の金庫を破ることに専念する流れが
有り、それを達成し結果を出すことは出来たけれど、更に
富生は赤松から青池ファイナンスがホワイト化学が開発した
流れを知って、最優先事項として青池に対する復讐心を露わに
していく流れ。

ドラマとしてはそれぞれの思惑が気になるところ。
赤松は未央から富生が梢から財産を狙っているという情報を耳に
していること。
赤松としては白石の恨みの矛先を自分に向けさせるのではなく、
青池に向けるという流れを通して回避しようとしていること。

またドラマとして、どんなタイミングで情報を知ったのかどうか
ということもポイントとなっていて、赤池としては、富生が
赤池の金庫の件に気が付いたであろうことを知り(クローゼット
を見て結構気にしていたしね)、金を取られる前に彼の視線をずらそ
うとする意図が有るのではないかと思うところも感じる。

また更に過去に遡ることになるけど、青池がホワイト化学の
研究開発の流れをどのような過程を経て知ったのかどうかという
ことも気になる。梢が付き合っている相手のことを身上調査して
いるウチにそんな素晴らしい特許申請が行われようとしていた
のを知ったのか。それとも特許庁にそんな情報をながす人物が
いたのかどうか。

自分も暫く今の仕事に就く前に特許・実用新案登録前の先願調査
の仕事をしていたことが有るけれど、膨大な特許の処理で大変
だった。電子化されているので誰でも容易に見られるようになっ
ているけど、当時は閲覧者が多すぎて特許庁のサーバーがパンク
状態で、特許庁のコンピュータで調べないと難しい時代だったな。

青池は赤松のことに恐怖を抱いているが、赤松は白石の能力に
恐怖を感じているのだろうことを感じる。
ただ赤松もこんな時代を生きてきた人なので、上手いこと白石を
使っていくのだろうけど、その辺はどう感情を切り替えていくの
かどうか。
梢が事実を知った後にどんな行動を取るのかも気になる。
梢にしてみれば、濡れ衣っぽいところも有るけど、結果として現在
ホワイト化学のものを使って金儲けを企んでいるからね。
ただ梢がアメリカに渡り仕事の契約を掴んできたけれど、
商社とかこの手のファイナンスとの連携は、町工場にとっては
良い間口になるとは思うんだけどね。
日本の企業も古い体勢に拘るあまり、ソンしている部分は多そう
だ。


白石富生 …… 草g剛 (36歳、フレディパートナーズ証券)
紺野未央 …… 大島優子 (26歳、洋の娘、派遣)
青池梢 …… 木村文乃 (27歳、青池ファイナンス、早和子の孫)
桜田慎一 …… 高田翔 (24歳、赤松金融)
円アカネ …… 新川優愛 (22歳、赤松金融)
白石孝夫 …… 志賀廣太郎 (66歳、父、ホワイト化学社長)
白石三保子 …… 木野花 (60歳、母、ホワイト化学)
白石光太郎 …… 玉森裕太 (26歳、次男、大学院生)
青池早和子 …… ジュディ・オング (68歳、青池ファイナンス会長)
紺野洋 …… 大杉漣 (58歳、高校教師)
赤松大介 …… 渡部篤郎 (45歳、赤松金融)
目黒桃子 …… 朝倉えりか (派遣、未央の同僚)

坂本直季、大嶋寺立、近童弐吉、折原りん



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