銭の戦争
(2015年1月期・フジ・火曜22時枠)

原作 - パク・イングォン『銭の戦争』
脚本 - 後藤法子
音楽 - 菅野祐悟
主題歌 - SMAP「華麗なる逆襲」
演出 - 三宅喜重、白木啓一郎、鈴木浩介
チーフプロデューサー - 笠置高弘
プロデューサー - 三宅喜重、河西秀幸
ナレーション - 松元真一郎(ナレ)

http://www.ktv.jp/zeni/index.html





第8話 新たな敵本当の悪は誰だ…愛に翻弄される女
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赤松からホワイト化学の一連の件の黒幕は梢の祖母である
青池ファイナンスの会長だと言われる。当初は信用しなかった
が録音された会話などを聞いているウチにそれが本当だという
事を知る。富生は梢の元にいくと、その事実を伝えてお前達
からホワイト化学を取り返すと宣言する。

事務所に戻ると赤池からは更に資料を見せられる。
彼は会長がいつか自分のことを切り捨てると思っていたので、
その時の保険として関係書類は全部取って有るという。
借用書はもちろんのこと、更に面白いものがあるとして富生が
目にしたのはホワイト化学が提出した特許申請書だった。
出願日は4年以上前で、この手の審査には通常2・3年がかかると
言われているが、それにしてはかかり過ぎだという。後1ヶ月
特許が早くに下りていたら不渡りは起こさなかっただろうという
ことだった。特許の審査長をしているのは水越礼二という
特許庁の役人だった。

梢の元に会長がやってくると、誕生日会を途中で退出してどう
したのかと問われる。梢は寧ろ会長であり祖母に対して、どうして
私の婚約者の父親を罠にはめるようなマネをしたのかと問う。
富生の父を自殺にまで追い込んだのが青池ファイナンスのせいだ
という梢。会長は気が付いた時には遅かったのだとし、梢の婚約者
の父だとは知らなかった事を語る。しかし梢は赤松でさえその事実
を知っていたのに私は知らないままだったとして、もう誰も信用
出来ない事を語る。会長が何をしたのか自分の手で調べるとし、
必要ならば告発もやむを得ないと語る。

未央は富生に対して赤松なんて信用出来ないと告げ、利用される
のがオチだと語る。あの人に取っては金だけしか考えていない
人だという。しかし富生はまるで話に耳を貸さなかった。

富生は会長の下に行くと、青池が持つホワイト化学の株を売って
くれと語る。値段は20億円で・・というが、今のホワイト化学
はそれ以上の可能性が有るので無理だと言われる。5千万で買い
たたいたホワイト化学。やはり力ずくで取り戻すしかないのか
と呟くと、会長からの謝罪の言葉はないのかと問う。ビジネスは
食うか食われるかの世界であることはあなたもよく分かっている
でしょと言われる。それを聞いた富生は自分は喰われたままでは
終わらないと語る。
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富生は赤松からホワイト化学が買収されるまでの経緯を聞かされ
全ての黒幕は青池ファイナンスにあると知ったことで、赤池に
対する復讐を一旦止めて、青池ファイナンスのことを調べる。
赤松によると、当時ホワイト化学は特許申請をしていたが、
何故かその申請が通らず、不渡りを出す結果になったことを
聞かされる。

最後の逆転劇に於ける派手な演出で爽快感を得るには、あまり
小さな逆転劇でガス抜きするよりも、淡々と富生の中の怒りの
ストレスを貯める状況を保つ方が良いのではないかと思う所も
有るけど、個々のエピソードに於いてもそれなりに視聴者には
爽快感を得るような展開を用意して視聴者の心を留めておく
必要が有るし、その辺のバランスは難しいだろうね。

「やられたらやり返す」ということを命題にしている限り、
酷いことをされた人物には、同じような方法でやり返すという
のが常套手段で、こういう逆転劇を見ていると、立場が良い時に
こそ寛容的な姿を見せることの大切さなんかも感じるところ。
ただビジネスに於いて寛容的立場を見せすぎると、富生の父親とか
未央の父のようになるし、なかなか難しいところだね。
灰谷に対して、同じ屈辱を味わわせることも出来たけれど、
それを留めた富生に対して、灰谷の中でもそれなりに恩義を感じる
流れが有るだろうし、皮肉にも富生が悪事を重ねるほどに、
人間関係の絆が結ばれるところも有って不思議な感じがする。
無用なところで人の憎しみを煽るようなやり方をしない方が
結果的には円滑に物事が進みそうだ。

役人の男の流れはあまりにマヌケ過ぎるけど、こういう不正に
手を染めている人は一度甘い汁をすすると、他にも手を染めて
良そうな気がするけどね。

赤松がいよいよ本性を現し始めた。
何故20億で株を買えたのかはよく分からなかったけどね。
そろそろ盗聴器の送信機の電池も切れるんじゃないだろうか(笑)

赤松が主導権を握っているように見えて、白石にもイニチアチブ
を持つことの出来る題材があるところもまた良い感じかな。


白石富生 …… 草g剛 (36歳、フレディパートナーズ証券)
紺野未央 …… 大島優子 (26歳、洋の娘、派遣)
青池梢 …… 木村文乃 (27歳、青池ファイナンス、早和子の孫)
桜田慎一 …… 高田翔 (24歳、赤松金融)
円アカネ …… 新川優愛 (22歳、赤松金融)
白石孝夫 …… 志賀廣太郎 (66歳、父、ホワイト化学社長)
白石三保子 …… 木野花 (60歳、母、ホワイト化学)
白石光太郎 …… 玉森裕太 (26歳、次男、大学院生)
青池早和子 …… ジュディ・オング (68歳、青池ファイナンス会長)
紺野洋 …… 大杉漣 (58歳、高校教師)
赤松大介 …… 渡部篤郎 (45歳、赤松金融)
目黒桃子 …… 朝倉えりか (派遣、未央の同僚)

灰谷健吾 …… 中村大樹 (IT企業)
水越礼二 …… 浅野和之 (特許庁、役人)
木村 …… 笠原秀幸 (フリーター)
カンナ …… 黒坂真美 (キャバ嬢、水越と懇親にしている)

三沢幸育、田中啓三、熊谷修平、柴田次郎、田島きよ乃



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