いよいよ始まりました相棒のシーズン15。 ドラマの途中には劇場版4作目が2017年2月11日公開とのCMが
流れましたね。劇場版のネタになりそうなのは、このシーズン より参加した衣笠藤治のことと、やはり社美彌子のロシア系
のネタの流れが有るのかな。毒薬に詳しいという美彌子は、 本当に所属している部署は何処なのか。
シリーズを通して危うい存在として青木年男という癖のある男 も登場した感じだし、衣笠藤治と青木年男の父が幼なじみ
で繋がっているようなことを語っていたけど、彼がサイバー 対策課にいるところを見ると、何か弱みでも握ってないかという
一抹の不安があるなという感じがする。右京のチェスの腕を そのウチ凌駕していくことになりそうな気配も有るので、なんか
不気味な存在だ。まぁ顔写真に画鋲刺していたので目に見えて 怪しい訳だけど。この人がサイバー対策課であり、冠城が鑑識を
彼に任せている部分が有ったので、証拠を意図的に改ざんされる 可能性があるからね。
色々と上下関係とか同期の関係なんかの存在が抽出されましたね。 鑑識は米沢が辞めて取りあえず伊丹の同期だという益子桑栄が
出て来たけど、常時彼がその座に居座るのかは謎。今回は特別な 感じがしたしね。
階級なんかの意識、上述した上下関係なんかのつばぜり合いも 相変わらずで、冠城が配置転換したことで上手いこと一話の中では
活性化した印象が有ったな。上は峯秋と衣笠で対立してし、冠城の 存在は伊丹たちにまで影響が及んでいた。
まぁ初回なので謎多きネタが仕込まれたけど、シーズンは長いので 一つずつ紐解いていくしかないかなと。
さて初回は呪い殺人。 右京はそういうのは信じないと思うけど、言葉の行間から上手いこと
事故ではなく事件性あるものとして捉えて、捜査の着眼点にして いくところは見事だった。口調からして過去にも呪い殺したことが
有るのではないか。一度の呪い死させたのであればそこまで断定した 物言いをするハズもない。
捜査に於ける違和感は色んなところで見て取れる。 殺人の方法は上手いこと考えているのだけど、やはりスタンガンの
跡が見つかれば正直事故には見えないだろう。 何故それを突然の心臓の発作と見たのか。
女性と老婆が関与している事件だったので、老婆が捜査関係者の 動きを監視していたというのはちょっと難しいように思えるし、
また殺した初恵が大の男性の大人の遺体を容易に人に見られずに 運べたとも思えないところも有る。そもそも争った形跡も
有るし、遺体に何か付着しているのではないかという感じもする。
気になるのは初恵のバックグランドがまるで描かれていないこと。 彼女の両親は一体どうしたのか?祖母に育てられる経緯が書かれて
いなかった。
完璧過ぎる現場隠蔽が逆に容疑を裏付けているところが面白いね。
そして完璧過ぎる現場とは逆に証拠品を意図して残しているところ など、右京でなくても疑いそうだ。
最後はおとり捜査のような形で誘導した流れだったけど、どの流れ も自白以外での容疑の証明が難しいものがあるな。
3件目の事件だけは証明出来そうな気もするけど。
それにしても暗示をかけられる女性が刑務所にいるというのも怖い。
そして罪に向き合うことが出来ないからこそ隠蔽してきた流れが
あるのに、3件の事件を一度に自分が殺したと知れば、まず間違いなく
生きては居られないことも想像に難くない。それを止めようとしない ところもまた警察の落ち度って印象も有ったな。
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