はじめまして、愛しています。 (2016年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本 - 遊川和彦 監督 - 片山修、日暮謙 音楽 - 平井真美子 主題歌 - 槙原敬之「理由」 ゼネラルプロデューサー - 黒田徹也 プロデューサー - 山田兼司、太田雅晴 http://www.tv-asahi.co.jp/hajimemashite/ 第5話 生まれて初めて書いた手紙 -------------------------------------------------------- ハジメは美奈と信次と川の字で寝る。一番早くに目覚めたハジメ。 美奈はハジメが目覚めて見て居るのを知り声を掛ける。お父さん を起こしてあげたらと語る。 ハジメはここに来るまでに一日24時間いじわるしたり、赤ちゃん 返りをして夫婦の愛を試した結果、二人をお父さん、お母さんと 呼ぶようになる。親と認めてくれた瞬間だった。 朝食の際、美奈はハジメに好き嫌いせずに食べないとダメだと 語る。信次と美奈は躾に関して意見が割れる。美奈はあまり 甘やかさない方が良いとするが、信次は寧ろあれこれ言い過ぎ ではないかという。美奈は信次にハジメがどんな人間になって 欲しいかと尋ねる。信次はこれから考えるがとにかく笑顔を絶やさ ない人になって欲しいという。美奈はどんな人になって欲しい のかと問うと、礼儀正しく、ウソを付かない、我慢強いetc...。 それを聞いた信次はハードルが高いと語る。 しかしまだ二人に取っては正式な親子となっていない仮免の 身であった。 美奈はハジメに公園に遊びに行こうと告げる。 公園デビュー。色々とハジメのことについて聞かれると、答えに 詰まってしまう。何よりもハジメは殆ど挨拶もせず他人と話さない こと。そして大体5歳だが、幼稚園にも行っていないことも有った。 そんな中一つのちょっとした事が起きる。 ハジメが滑り台に於いて女児の順番を抜かして遊び始めたのだ った。美奈は順番を守るのだとし、看板にも書いて有るでしょと いうが、字が読めないということに気がつく。 -------------------------------------------------------- 美奈と信次のバランスが取れていてとても上手く出来ていると 思う。まるで悪い刑事と良い刑事みたいな感じで、どうしても 母親が子供にとっては悪役になってしまうけど、結果として 子供が愛情を最も受けたいと感じるのは一緒に多くいる母親 だったりするんだろうな。 ハジメとしては一生懸命。 当然ながら最初から全てを完璧にこなせる人間はいない。 それは子供だけでなく大人でも同様であり、子育てに於ける二人 の態度は極論では有ったけど、その主張と意味はよく伝わって くる。 愛情とは何か、子育てとは何か。 迷っている時に話を聞ける人物が近くにいれば世の中虐待だって 減るし、先日堂本から語られたように一人で抱えないようにと いうことで、上手く他人に頼りつつも模索していく。 ただ展開があまりに早すぎる。 正直話をしたばかりだったのに、もう気がつくとハジメの方から 「愛情とは?」「幸せとは?」とそんな質問をされるのだから、 なんか違和感が有ったな。 それにハジメが美奈を喜ばせる為に箸の使い方を練習したり、 一緒に居たいのにピアノ教室で手が離せない美奈に色々とやろう としているのに、誤解したまま、何の訂正もせずに物語を治めよう としているところはちょっと残念なシナリオだった。 そして最後にいきなり自分で手紙を書くなんて、まだ2、3話先の ことのようにも思えるけどね。 いい加減な性格をした巧の子供の親の認知問題もまた興味深いネタ ではあるけど、やはりちょっとストレスのたまるキャラクター だったな。 しかし子供が必死なように、美奈も信次も親を訪ねて何とかしよう と試みる気持ちは伝わってきた。 梅田 美奈 …… 尾野真千子 (35歳、ピアニスト、父は指揮者) 梅田 信次 …… 江口洋介 (45歳、富士丸不動産屋に勤務) 梅田 巧 …… 速水もこみち (37歳、信次の弟) 不破 春代 …… 坂井真紀 (40歳、信次の妹) 堂本 真知 …… 余貴美子 (57歳、児童相談所) 追川 真美 …… 藤竜也 (70歳、美奈の父、世界的に有名な指揮者) 梅田 一(はじめ) …… 横山歩 (5歳) 梅田志乃 …… 浅茅陽子 (サニーロット南多摩、梅田家の母) 不破 太一 …… 夙川アトム (春代の夫) 片島 典子 …… 鈴木麻衣花 (児童相談所) 不破 明日香 …… 平澤宏々路 (春代の夫) 日陰蘭 …… 根本りつ子 (追川のアシスタント) 吉井巡査 …… 山崎樹範 新井 …… 岡本玲 (介護士、サニーロット南多摩) 小出奈央、中山さおり、玉野るな、折本刻哉