はじめまして、愛しています。 (2016年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本 - 遊川和彦 監督 - 片山修、日暮謙 音楽 - 平井真美子 主題歌 - 槙原敬之「理由」 ゼネラルプロデューサー - 黒田徹也 プロデューサー - 山田兼司、太田雅晴 http://www.tv-asahi.co.jp/hajimemashite/ 第7話 実母の正体 -------------------------------------------------------- 堂本が突然梅田家にやってくると、ハジメを産んだという人が 現れ返して欲しいと言っていることを語る。 堂本のことを尾行してきた黒川月子。あの子はハジメではなく ヒカリです。 美奈はこういう時は女性同士の方が良いとして、ハジメを部屋 に入れて待っていてと信次に告げる。すぐに返して欲しいと 言われても無理だと堂本は告げ、特別養子縁組として梅田家は 三ヶ月も本当の親子のように過ごしている事を告げる。 お礼は改めてしますという月子は話を聞く気もない。 美奈はどうしてあの子をアパートに閉じ込めて放っておいたの かと問うと、私の娘がしたことだという。堂本によると月子は ハジメを産んだ母・泉の母の月子・・つまり祖母だった。 一方ハジメは信次に対してさっきの人は誰なのかと尋ねる。 美奈は産んだ方は?と尋ねると娘は病気で入院中だとし、入院 には私の経営する病院に居る事を告げる。出生届もあると語る。 堂本は妥当だと判断するまで戻すことは出来ないことを語る。 梅田家はお孫さんを半年も育てていること。しかし月子は血の 繋がった本物の家族だし生活環境は私のウチの方が良いとし、 将来あの子にはウチの病院を継いでもらうのだという。それを 聞いてハジメの気持ちはどうなのかと問い、堂本にこれから どうなるのかと尋ねる。本物の母親だと証明されたら戻すかも 知れないという。里親委託は中止になるという。実の親が拒否 しない以上はどうすることも出来ないのだという。 実の親の元に戻すとまた虐待するのではないかと語ると、その 場合児童福祉法28条が適用されて実の親の元に戻されない場合 も有るという。ただしハジメという名前は使えなくなるだろう と語る。 -------------------------------------------------------- うーん、これは何とも言えない苦々しさ。 法律的なことを言えば血のつながりに勝るものがない。 しかし血のつながりが本当の親子としての絆を持つものなのか。 そして本当の幸せに繋がるのかと言われるとそうとは言えない所 が有る。 これまでの酷い虐待の姿とそれを立ち直らせた姿を見ている 真知としては一番法律の柔軟性のなさに辛さを覚えているだろう けど、この法律がぶれたらぶれたで難しいんだよね。 感情だけで法律が容易にクズされるならこの世は本当に無秩序 になる。 ただ人と人とが繋がるものだし、命にも関わることだし、 何よりも法律が完璧なものでもなければ親にだって児童相談所の 職員にだって完璧な正解の答えなどない訳だから、こうする 他ない。 大人の論理に子供が巻き込まれて振り回されてしまう辛さ。 この子の存在一つで梅田家とか追川家の親子関係が戻ったところ を考えれば、この子の役割の大きさは有ったかな。 さてこれ以降はどう物語を構成していくのか見物。 富田靖子さん、人の気持ちを逆撫でするみたいな役、上手いな。 のらりくらりかわしてなんか人を見下すみたいな役。 梅田 美奈 …… 尾野真千子 (35歳、ピアニスト、父は指揮者) 梅田 信次 …… 江口洋介 (45歳、富士丸不動産屋に勤務) 梅田 巧 …… 速水もこみち (37歳、信次の弟) 不破 春代 …… 坂井真紀 (40歳、信次の妹) 堂本 真知 …… 余貴美子 (57歳、児童相談所) 追川 真美 …… 藤竜也 (70歳、美奈の父、世界的に有名な指揮者) 梅田 一(はじめ) …… 横山歩 (5歳) 梅田志乃 …… 浅茅陽子 (サニーロット南多摩、梅田家の母) 不破 太一 …… 夙川アトム (春代の夫) 片島 典子 …… 鈴木麻衣花 (児童相談所) 不破 明日香 …… 平澤宏々路 (春代の夫) 日陰蘭 …… 根本りつ子 (追川のアシスタント) 新井加穂 …… 岡本玲 (介護士、サニーロット南多摩) 黒川月子 …… 富田靖子 (長野黒川病院・経営) 黒川泉 …… 志田未来 (月子の娘・精神科入院、ヒカルの) 渡辺憲吉、高橋悠、恩田愛、山本諭