ヒガンバナ 〜警視庁捜査七課〜
(2016年1月期・日TV・水曜22時枠)

脚本 - 徳永富彦、池上純哉、松本美弥子、荒井修子
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 鈴間広枝、尾上貴洋、湯浅典子
演出 - 大谷太郎ほか

http://www.ntv.co.jp/higanbana/





第10話 チーム解散!? 最後の敵は最強の毒婦!
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今朝10時頃、長井家に強盗が押し入り家政婦の藤村晴子が暴行
され、家主も人工呼吸器がハズされて死亡したという。
神部光太郎刑事の自殺だとされた件の背後にも家政婦の姿が
有り彼女に関わった男性が同時期に2人も不審死を遂げていた
事が分かる。家政婦を斡旋していたのは警察の元OBの海原。
海原は自分は絶対に警視庁には捕まらないと語る。警視庁でも
久米・神藤は七課/ヒガンバナはそろそろ潮時だと語る。
一課はヒガンバナの捜査を妨害する。
その裏でマスコミは今回の事件は弁護士の道重(36歳)を強盗致傷
の疑いで逮捕した事を告げ、被害者・長井の娘の辛島優香から
も事情を聞いているという。
七課は早くもマスコミに本人が否定されている段階で報道され
ていることに違和感を覚える。これはウチに対する警告だと
いう渚。一課にも逮捕するにはそれなりの理由が有るのではな
いかと言うが、峰岸は女だからといって舐められているのだと
語る。男性社会なので今に始まったことじゃないとしあまり
騒ぐと人事にも響くのではないかという。幸子は峰岸のがんばり
は分かるが、子供を抱えている身だとなかなかそんな綱渡りの
ようなことは出来ないという。凛もまた今回は長いものに巻か
れることを語る。渚は勝手にやるとして自ら一人でも捜査を
始める。
峰岸は北条の元に行くと、何故今の段階で記者会見なのかと
問い詰める。被害者が面通しの段階で犯人だと断言したのだと
いう。オレが発表した訳ではないという北条は何か言いたげな
様子だった。

すみれは神藤からこの件に深く関わると20年前の事件を蒸し返
されるぞと言われる。そのすみれは河井医師の元にいくと
会話する訳でもなくただ黙って居た。あなたらしくないのでは
ないかと言われる。
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いよいよ最終話。
2話続きのエピソードで、渚の父の死の真相が判明した後の
ことであり、菊池との関係も分かった後での事でもあり、
まるで「火村英生の推理」の展開を踏襲しているかのように
して、ドラマとしてのピークが過ぎた後に、当時の警視庁の背後
の流れというものを示したものだった。

このドラマのピークは7話だった。視聴率は5話をピークにして
完全にその後は1桁続きの散々な結果だったけど。

女性視線・女性の活躍が描かれる枠なので、最後は男性社会を
批判しつつ、今回の犯人もまた女性に共感させ、このドラマの
社会構図と同期させるようにして、男性に搾取される女性という
構図を作ったものの、消化不良に終わるものだった。
弱者からの搾取される側の人間が転じて搾取する側の人間となる
構図の中に死が関与するとやはり肩入れしづらい。

ダンカンさん役の海原政志が62歳で、大地真央さん役の人物と
共に当時の大森南署で働いていた訳だけど、20年前当時に
既に所轄で責任者となっているくらいに年齢だったのかと思うと
違和感があるのだけど、大地真央さんってもう60歳なのね。
まだ40代後半くらいの人かと思った。

殺しだとされたものが殺しではなく自殺だったこと。
詐欺師に遺産を取られまいとして自らチューブを外していたところ
などなかなか見抜くのは難しい案件だったけれど、家政婦本人の
耳に入ったのかも分からない長井の最後の言葉を渚が語ったことで
どれだけのインパクトが有ったのかな。

高齢者を狙った犯人が多い世の中なので、寧ろ上述した介護をして
いた女性の犯罪というのは肩入れづらくなったところもあるのかも。

やっぱり個人的に能力の使い方が面白くなかった。
見せ方がワンパターン過ぎ。工夫が必要だったと思う。

日本のドラマを見て居ると海外ドラマの90年代のドラマを見て居るみたい。
これだと日本人はともかく海外の人は見ないよなぁ。


来宮渚 …… 堀北真希 (捜査第七課、巡査部長)
峰岸雪乃 …… 檀れい (捜査一課の刑事、左遷巡査部長)
長見薫子 …… 知英 (東京監察医務院監察医)
伊東凛 …… 高梨臨 (元鑑識課所属、巡査)
柳幸子 …… YOU (プロファイラー、警部補)
瀬川すみれ …… 大地真央 (捜査七課・課長、警視)
神藤勇蔵 …… 佐野史郎 (刑事部部長・警視長)
東野和也 …… 市川知宏 (捜査第一課・警部、係長)
黒田吾朗 …… 木本武宏 (捜査第一課・)
北条光佑 …… 平山浩行 (捜査一課・課長、警視正)
河井百合子 …… 高橋惠子 (霞ヶ関警視庁病院・心療内科)
菊池謙人 …… DAIGO (フリージャーナリスト)
幼少期の渚 …… 阪口雫 (20年前)
幼少期の菊池 …… 小林喜日 (20年前)

矢野 …… 佐野元哉 (捜査官・逆探知・IT)
斉藤洋文 …… 武藤賢人 (捜査官)
竹本 …… 松本勝 (捜査官・IT、防犯カメラチェック)
谷 …… 大谷幸広 (捜査官)
平田 …… 平髏l
来宮悟 …… 杉浦文紀 (渚の父・警察官)

藤村晴子 …… 斉藤由貴 (49歳、家政婦)
辛島優香 …… 新妻聖子 (30歳、ガールズバー経営者)
道重隆太郎 …… 山中聡 (36歳、道重法律事務所)
長井清 …… 久保晶 (74歳、要介護人)
海原政志 …… ダンカン (まごころ人材派遣センター、警察OB)
久米一希 …… 寺泉憲 (当時大森南署署長、警視副総監)
…… 真田幹也 (捜査官)
朋美 …… 広岡由里子 (20年前に大森南署)
神部未来 …… 田辺愛美 (神部光太郎の妻)
藤村裕喜 …… 飯田基祐 (晴子の義息子)

池津祥子、山崎満、ささき三枝、大竹真、山口みよ子、山野史人
金井淳郎、石黒新平



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