HOPE 〜期待ゼロの新入社員〜
(2016年7月期・フジTV・月曜21時枠)

原作 - 尹胎鎬「ミセン」
脚本 - 徳永友一
演出 - 河野圭太、城宝秀則
音楽 - 真鍋昭大、MAYUKO
主題歌 - スピッツ「コメット」
プロデュース - 高丸雅隆

http://www.fujitv.co.jp/hope/index.html





第1話 会社の現実に立ち向かえ!コネ入社の最弱ヒーロー
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囲碁は戦い。勝者と敗者が明確。誰もが孤独で一人で判断し
責任を負う。気がつけば戦いの資格を失っていた。
2015年10月。
一ノ瀬歩は、飲食店でアルバイトしていた。ちょうどアルバイ
ト代の日。歩はサラリーマンとは正反対に朝に帰路に着く。
寝ていると目覚ましの音で目覚める。午後3時。
そんな中、母から会社を受けてみないかとしてパンフレットを
手渡される。総合商社・与一物産。一ヶ月間インターンしてから
合否を決めるのだという。あなたなら何処に行っても通用する
と。松原先生にも相談したことを語る。いつまでもこのままで
はいけないとし、何もしないなんてもったいないという。
あなたは何をやらせても一番だったという母。そんな母に対して
勝手にいつも決めてそういうのが迷惑だと語る。あの時だって
母さんが倒れなければ・・・と言うがすぐに歩は言い過ぎたと
考えて謝罪する。母も勝手なことをしたと見て後で先生に謝罪
しておくというが、歩は受けてみることを語る。

翌日、総合商社・与一物産のインターンたちは最終まで残った
ものたちで集まっていた。更に最後のプレゼンによってここの
半分がふるい落とされるという。

歩は父親のスーツを着て行くが少し大きかった。スーツは男の
闘う戦闘服だと父さんも言っていたこと。どうせ一ヶ月だとし
その後は受からないだろうと考えていた。

歩は営業三課でインターンの仕事に就くことになる。
主任は安芸公介で課長は織田勇仁だった。
安芸からコピーを取ってくるよう頼まれる歩。しかしインクの
トナー切れ。同じインターンの桐明に尋ねると、備品庫にある
とされるが今まで使ったことがなく、備品庫自体何処に有るか
も知らなかった。
安芸は歩に対して、エクセルでの修正を頼むがそのソフトが
使えないことを知ると取りあえず何もせず待っていろという。
電話も出るなと言われるが、不在の3課の中で鳴り響く電話の
音に他の課のものたちが早く出ろという無言の圧力の視線に
押され出てしまう。すると電話口は英語だった。香月に頼んで
対応に出てもらうと彼女は英語で要件を聞き、その内容をメモ
して課長のデスクにポストイットで貼っていく。現地スタッフ
からの電話だったとのことだった。
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原作は韓国でベストセラーになった小説。
韓国というと囲碁が盛んな国で、世界で言うところの卓球界
の中国みたいな感じで、あまり囲碁を営む国自体が少ない
けど、世界を席巻しているのは中国か韓国って感じの状況に
なっている様だ。何故韓国のゴルフや囲碁が強いのかという
特集記事などがよく日本でも取り上げられているよね。

日曜日はドラマ界の群雄割拠状態でひしめき合っている状態。
全部を見ることは出来ないのでどれを見るか迷ってしまうけど、
TBSのドラマが確実に毎度話題になるんだろうなと思いつつ、
山本美月さんと遠藤憲一さんが出演されるというだけで、この
ドラマを見ることを決めてしまうかなりナンパなものが訳で・・

フジテレビのドラマ全体が地盤沈下しているけど、この枠の
ドラマもかつてのテレ朝の木9時のようにして、どんなドラマ
を作っても、どんなキャストを投入してもなかなか視聴率が
上がらず初回のこのドラマも6.5%という低いアベレージだった。

ただ視聴率ほどに悪いドラマではなく寧ろ今期のドラマの中
では期待させる一本だった。

このドラマは人間の本質が出ているようで、競争心とその人となりの
人間性が上手く絡み合って構成されている。
コネでインターンに滑り込んだ歩。怖い織田の下に就くことに
なったけど、織田が怒るのが当たり前の如く、歩の社会人への
第一歩への姿勢が過去の自由人だった頃の心情が抜け切れて折らず、
甘ったれた感じに見えてしまう。何一つ仕事の為の準備をしてこな
かった人物なのでそうなるのも当然。いきなり凄い能力を発揮させるもの
でもなければ、誰かを蹴落とそうとするものではないけど、
彼の失敗も活躍も誰かが必ず見守ってくれているということへの
ありがたさみたいなものを感じるし、この一ヶ月で例えインターン
で落第しても、社会人としてだけでなく人間としての成長を
促すような作りになっているので、かなり見て居て面白い。

主人公に降りかかる不公平なことを訴えるのは簡単だけど、
その気持ちを他人にぶつけてきた彼がこの中では何の意味も
持たないと知って、自分の中の働くための原動力に繋げていく
ところなど上手く昇華させている。

囲碁は一人でやるものだけど、この会社はチームで動く。
その為に仲間だと認識した後には上手くかばう姿が有ったり新人を
厳しくも暖かく守っている姿が有るなという感じ。

仕事に於いて緻密な戦略を強いる囲碁の経験が生きるハズだし、
少しずつ彼の実力も認められていくのではないかな。


総合商社・与一物産
一ノ瀬歩 …… 中島裕翔 (22歳、営業3課)
織田勇仁 …… 遠藤憲一 (48歳、営業3課長。歩の上司)
桐明真司 …… 瀬戸康史 (21歳、一ノ瀬の同期。成績優秀)
人見将吾 …… 桐山照史 (22歳、一ノ瀬の同期でムードメーカー)
香月あかね …… 山本美月 (22歳、鉄鋼2課、女性同期。才色兼備)
安芸公介 …… 山内圭哉 (36歳、営業3課主任。織田の部下)
新村慶太 …… 桜田通 (一ノ瀬の同期。東大生)
長井義彦 …… 加治将樹 (一ノ瀬の同期。第二新卒)
押本勝 …… 渡辺邦斗 (一ノ瀬の同期。食品2課)
結城雅治 …… 丸山智己 (鉄鋼2課主任。香月の上司)
鷹野義郎 …… 風間杜夫 (56歳、専務取締役)
一ノ瀬夕紀 …… 朝加真由美 (52歳、歩の母)
小早川昇 …… 遠山俊也 (営業2課長)
桧山誠 …… 松田賢二 (繊維2課長)
松原 …… 菅野久夫 (先生)
白石涼子 …… 中村ゆり (食品2課長)

上川周作、太田桐一、田実陽子、櫻井保幸、大内厚雄、金田誠一郎
石見海人、木川淳一、のぶ、松尾淳一郎、庵原匠悟、渡邉絃宏
Grigorij Apukhtin、浦野博士、渥美麗、竹中寛幸、VIKRAM(声)
見瀬智、松井宗但(写真)、今井一樹



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