いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう (2016年1月期・フジTV・月曜21時枠) 脚本：坂元裕二 プロデュース：村瀬健 演出：並木道子　石井祐介　��野舞 http://www.fujitv.co.jp/itsu_koi/index.html 第10話 永遠の約束 -------------------------------------------------------- ひったくり犯と明日香が和解するが、それを遠巻きに聞いていた 男達は勘違いして、それを止めようとして三希也のことを警察 に突き出そうとするが、それを止めに入った音は陸橋から落ちて 怪我をする。 木穂子にも電話が鳴ると、三園総合病院に運ばれたとする連絡 が入る。 そこには朝陽、玲美、神部の姿も有った。ひったくり犯にやられた そうだという。 一方練が帰宅すると、小夏は演劇のために着グルミを作って いた。晴太は練に対して小夏はヘリコプターの音を聞いても 子佳くなくなった事を語る。そんな練に木穂子から電話が鳴る。 音は脳の神経に傷がついた状況で、びまん性軸索損傷と呼ばれる ものだという。記憶に問題など後遺症が有るかも知れないが 取りあえず意識が回復するのを待ちましょうという医師。 明日香もやってくると、当時の状況を語る。しかしひったくり 犯だとされる男性は犯人ではないとし、音にそのことを証言して 欲しいのだという。そんな明日香に音は今意識不明の重体だと 語る。明日香は私のせいで怪我をさせてしまったとして責任 を感じる。練は音はそういうことを放っては置かない人で通り過ぎ たりしないという。怪我をさせたのはあの子ではなく捕まえようと した人がぶつかったのだという。 朝陽は音の荷物を運ぼうとすると中から「母からの手紙」が出て くる。朝陽は思わずそれを読んでしまう。更に「お母さんへ」と いう手紙が入っていることを知る。そこには今の音の -------------------------------------------------------- いよいよ最終話。 音が選ぶのは練なのか朝陽なのか。 階段から落下した音の中では、どういった後遺症が現れるのか 心配するところも有ったけど、特に後遺症が有るわけではなかっ た。これは決断を下そうとしている音や朝陽に対して、 冷静に判断させる為に一拍置くために設けられた時間の設定なのか。 普通に生きることの難しさを説くドラマの中に有って、その渦中 にいるものの中で、北海道にまで手紙を届けた練の行動をそれとは 違う規格外の人物であることを改めて示すことで、この人には 勝てないことを誇示する流れが有ったのではないか。 人には変わる部分と変わらない部分、そして嫌でも変わらざるを得ない 部分というものがあり、朝陽にしても練にしてもどの人物も親子関係 を軸にした流れの中で、嫌でも変わってしまった一面を見せかけて くれたけれど、最終的に軌道を修正させるものが近くにいる ことで、そのありがたみというものに触れる流れのあるドラマだった。 これはどのキャラクターにも言えたことだと思う。 震災を前後して、辛い試練を全ての人は乗り越えた。 音だけは振り出しに戻ったと思い込んでいるが、決して東京で 過ごした時間が無駄ではなく、良い事が有ったことを示す流れは 多かった。彼女が北海道だけで過ごしていたのであれば、そんな 価値観は育まれなかったのかも知れない。 もも缶を最後になった食べた音はその関係に終止符をうったつもりで 缶を開けたのか。賞味期限は大丈夫かと地味に心配したけど(笑) 今でももも缶を製造する会社は健在でも有り、トラックには大量の もも缶が詰め込まれている。出来ればそのもも缶を使ったもう一つの しゃれた展開を用意して欲しかったところ。 最近のドラマらしく全てが上手くいくエンディングではなく、 ちょっぴり現実的に決断にも思えたけど、この辺は視聴率が高ければ スペシャル版と称して二人が結ばれるまでの続きのエピソードを 描いたのだろうな。そう思うとまるで視聴率が取れなかったのが 実に惜しく、日本の視聴者はどんなドラマを見て楽しいと思うのか よく分からない。 杉原音 …… 有村架純 (シングルの母を失い北海道へ、関西弁) 曽田練 …… 高良健吾 (運送会社"柿谷運送") 日向木穂子 …… 高畑充希 (広告代理店勤務、練の彼女?) 井吹朝陽 …… 西島隆弘 (リハビリ療法士) 市村小夏 …… 森川葵 (練の後輩、デザイナー目指して上京) 中條晴太 …… 坂口健太郎 (練の友達、流浪の旅) 神部正平 …… 浦井健治 (大手介護施設"春寿の杜") 井吹和馬 …… 福士誠治 ("春寿の杜") 加持登 …… 森岡龍 (運送会社"柿谷運送") 船川玲美 …… 永野芽郁 ("春寿の杜"、彼氏がいる) 丸山朋子 …… 桜井ユキ ("春寿の杜"、音の先輩) 源大輔 …… 我善導 ("春寿の杜") 西野美織 …… 林田岬優 ("春寿の杜") 佐引穣次 …… 高橋一生 (運送会社"柿谷運送"、金髪) 神谷嘉美 …… 松田美由紀 (運送会社"柿谷運送"社長) 井吹征二郎 …… 小日向文世 (介護事業、富豪) 仙道静恵 …… 八千草薫 (練の良き理解者) 松川 …… 松本穂香 ("春寿の杜"、新人) 幼少期の音 …… 平澤宏々路 植草明日香 …… 芳根京子 (田舎から出てきた) 内藤三希也 …… 葉山奨之 (元ひったくり) カゴシマジロー、久ヶ沢徹、朝倉えりか、石丸雅理 高木眞之介、滝沢めぐみ(会津弁方言指導)、新川晃啓、鐘ヶ江佳太 山之内力哉、菅谷和礼、香田万春美、古谷絵莉子、大谷麻衣