砂の塔 〜知りすぎた隣人
(2016年10月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 - 池田奈津子
演出 - 塚原あゆ子、平野俊一 、棚澤孝義
音楽 - 横山克
主題歌 - THE YELLOW MONKEY「砂の塔」
プロデューサー - 高橋正尚、浅野敦也

http://www.tbs.co.jp/sunanotou/





第10話 お前が犯人だったのか…謎の誘拐事件、かつてない衝撃のラスト!
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犯人の目的は子供をぞんざいに扱う母親の断罪。
一人目はネグレスト、二人目はギャンブル依存、三人目は
不倫。そして5人目の行方不明の子は小学6年生の今井玲雄だ
った。子供の心を操るのが異常に上手い・・ホシは女性か。
4人目の被害者の前田千晶が奇跡的に山梨の森の中で発見され
彼女は犯人は口笛を吹いていたという。それは音楽療法の
関係者が開発したものだった。そしてその音楽療法を受けた
のは100名未満だと判明し、そのリストを見ると山梨県朝霧村
に住んでいる人物が一人いることが判明。
男女共犯の可能性も疑われる中、寛子は俊介が居ないとして
騒ぐ。和樹は非常階段にいた際に、千晶が語っていた口笛を
吹いている人物を目撃。亜紀に電話でそのことを告げている
際に頭を殴られてしまう。
亜紀は夫の高野に電話の途中に和樹が不自然な形で連絡が取れ
なくなったと話すと、弓子の仕業ではないかと疑う。
弓子の部屋は激しく荒らされていた。
一体弓子は何を考えているのか。尋常じゃない部屋を見て高野
は警察に連絡するという。
生方はフードを被った犯人を見つけて追いかけるとナイフで
腕を切りつけられる。そんな中俊介の服がタワーマンション
前に落ちている事を知る。

亜紀たちは捜査本部の黒田や尾崎たちに和樹が居なくなった事
を話すが、以前に和樹自身がハーメルン事件の容疑者として
疑われていたことも有り取り合ってはもらえず・・
その頃荒又たちは出張で廃村になった山梨へと向かっていた。
認知症の治療を受けていた人物の一人・宮瀬礼子(52歳)の自宅
へと到着し調べていた。
捜査一課・黒田はタワーマンションの最上部や駐車場の防犯
カメラを確認すると黒いセダンと黒いフード姿が写っていた。
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母親にとっての子供の存在、そして子供にとっての母親の
存在というのがテーマとして描かれたこのドラマもいよいよ
最終話を迎えた。

最後まで犯人捜しの件では興味深い流れを演出しようとして
懲らしすぎた結果、みて居る方としても肩が懲り、少々胃が
もたれそうなくどさを感じる最終話だった。

確かに警察が優秀すぎるとドラマが成立しなくなってしまう
というのは分かるし、警察が民事に介入してくれないもどか
しさというのも分かるけど、この件では湾岸地域で次々と事件
が起きているのだから不自然なくらいに介在しても良いハズだ。

誰も近くに警察官が居ないし、そもそもマンションには部外者
の人物があっさりとマンションに出入りしすぎている様にも
思う。コンシェルジュも警備員も居ないのか。得意そうに語って
いたセキュリティも全く穴だらけで機能していない。
まず最初に頼るべきは警察じゃないのかというところでも
なんだか意図して遠回りさせる為に警察には知らせようとしな
かったり、どうも個人で抱えすぎた感じ。

複数の流れが介在していてどの流れがどのシナリオに繋がる
のかが分からないような作りにしているのだろうけど、
やはりドラマでは一人の陰謀を持つ人物が、色んな所で
手広く他人をコントロールしすぎたのかなという感じ。

私がみて居る海外ドラマの「プリティ・リトル・ライアーズ」
もこんな感じの展開だけど、これは学生だから成立するって
感じのドラマだ。
このドラマに於いては親の身勝手さに子供が振り回されると
いうことを主眼に入れているので、改めと母と子の絆を感じ
させる流れを最終的には見せるけれど、やはり千差万別で
言葉だけでは言い表せないケースというのはたぶんに存在する
ので一概にひとまとめにするのは無理が有るような気がする。

生方の犯人説は子供の扱いが上手いという理由だけでも説得力
の有る流れだったけど、その動機や方法論に関してはどうなの
かな。


高野亜紀 …… 菅野美穂 (妻、実家はクリーニング店)
佐々木弓子 …… 松嶋菜々子 (26、フラワーアレンジメント)
生方航平 …… 岩田剛典 (体操教室)
高野健一 …… 田中直樹 (夫)
阿相寛子 …… 横山めぐみ (50)
橋口梨乃 …… 堀内敬子 (45)
尾野綾香 …… ホラン千秋 ()
高野和樹 …… 佐野勇斗 (長男、高校生)
高野そら …… 稲垣来泉 (長女)
橋口成美 …… 川津明日香 (高校生、和樹を気に入る?)
三浦篤子 …… 佐藤乃莉 (32階)
柳汐里 …… 音月桂 (36歳、38)
阿相武文 …… 津田寛治 (寛子の夫)
荒又秀美 …… 光石研 (刑事)
津久井琢己 …… 上杉柊平 (刑事)
猪瀬伸二 …… 木村祐一 (高野健一の上司)
阿相俊介 …… 小山春朋 (息子)
橋口美央 …… 飯尾夢奏 (次女)
尾野悠太 …… 伊藤駿太
三田久美子 …… 鳥丸せつこ (亜紀の母、クリーニング店、夫死去
後逃亡)
柳 玲奈 …… 矢崎由紗 (汐里の息子)
三浦あきら …… 嶺岸煌桜

木村健斗 …… 北村凌駕 (5歳、三人目の被害者)
山口光輝 …… 遠藤颯 (6歳、一人目の被害者)
田代沙月 …… 古田結凪 (3歳、二人目の被害者)
前田千晶 …… 保榮茂愛 (4人目)
今井玲雄 …… 美濃孔之介 (5人目)
刑事課長 …… 桜井聖 (捜査一課)
宮瀬礼子 …… 長野里美 (52歳、生方の母、一年前から認知症)

佐藤玲、野村修一、尾崎祐司、黒田浩史、
山上賢治、正木俊和、末岡いずみ、前川和也
辰巳まな、宇賀神亮介、諏訪井モニカ



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