わたしを離さないで
(2016年1月期・TBS・金曜22時枠)

原作:カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」
脚本:森下佳子
音楽:やまだ豊
プロデューサー:渡瀬暁彦、飯田和孝
演出:吉田健、山本剛義、平川雄一朗

http://www.tbs.co.jp/never-let-me-go/





第5話 ついに見えた希望!!提供の“猶予”が導く波乱の恋
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美和は恭子が友彦のことを好きだと知りながら優柔不断な彼を
彼氏として捕まえる。
美和はいよいよ提供者となり恭子が介護人となるが、美和に
これ以上振り回されるのは嫌だとしながらも、結局自分には
美和しかしないと気がつく。
それ以来美和を穏やかに過ごせるように恭子は工夫する。
私たちは上手く行きそうに思えた。
友彦は珠世に対してアレはどうなったかと尋ねると、一応リク
エストは出したという。
恭子は美和とは嫌の思い出ばかりではないとし、彼女は時に
可愛いことをした。そして時々私は酷いことをしていた。

--- 昔 ---
美和は恭子の部屋に来ると彼女はポルノ雑誌を見ていた。
美和はゴメンと事情を聞くことなく部屋から出て行く。
峰岸が食材を運んでくる。このマザーサッカーがっとスラング
を語って去っていく。そんな中友彦宛に龍子からの手紙が入って
いることに気がつく。その頃龍子は陽光を出ていた。
峰岸は時々酷いことを言うとしてみんながそういう経験をして
いることを語る。恭子は何か言われなかったかと問われると、
デカメロン伝説と言われたという。
恭子はあれから浩介と付き合うようになり、仲間入りすることに
なる。美和はそんな恭子が気にくわないのか、前に浩介は桃と
付き合っていたと語るが、恭子は本人から聞いていると語る。
しかし彼は三ヶ月前にいよいよ介護人を始めなければならなく
なり、帽子を置いて行く。恭子はまた一人に戻ってしまう。そして
また美和との日々。
美和は恭子に以前何であんな雑誌を見て居たのかと問う。
決してそういうことではないとしああの中に私のルーツが居るん
じゃないかと思ったという。美和は誰でも良いからそういう事を
したくなることはないかと問うと、彼女は好きな人以外は考えられ
ないという。私たちはルーツが提供した細胞の中から作られるその
人のコピーなので、そういう欲求の強いのは元になった私の
ルーツもああいう人なのかと思ったという。しかし雑誌に出ている
人とが必ずしも欲求が強いわけではないという。

そんな中あぐりは美和に対して譲二が美和のルーツらしき人物
を見つけたと語る。美人の美容師でソックリだったとし、一緒に
見に行かないかと誘われる。
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ドラマでは相変わらず逃亡出来ないとする現実が違和感に写る
展開の中、自分たちのルーツについて探ろうとする無謀な試み
を行うことによって、あまりに世界感が限定されたようなところで
起きている感じにしか見えないところも有った。

恭子と美和の関係だけに限ればそんなに悪い内容とは思わない
けど、やはり介護人、提供者という流れが現実的なものとして
見られないところも有って、本当にそんな裏の世界があるので
有れば、外の世界のことなど味わわせるなんて無謀なことをする
ハズはない。

自分は性への欲求が強いからルーツはそういう職業の人にあるとか、
自分とそっくりだからその人がルーツなのではないかという思考は
完全に藁の中から針を探すようなもので、彼らには外の世界の事情を
知らされていないので仕方がないと思う反面、近くにルーツの人が
いるなんて条件があるはずもなく、寧ろルーツとして細胞を提供して
いる人物のからくりでもある程度解明するような流れでも有ると
良いんだけどね。

近隣の人は提供者である彼らのことをある程度認知しているのか。
大友康平さんがゲストとして存在していたけれど、彼がカードを
見た途端に恐縮する態度で顔色を変えたという辺りがなんとも
いえなかった。

夢に関する是非に関しても、時限的な人生を送っているとしても
持ってはいけないというものでもなく、そしてまた夢が必ず叶う
ものとして持っているべきことではないという価値観に触れる。

のぞみが崎という土地が持つ二面性を提示した格好だったけど、
見たもの、聞き覚えたものが全てではないことを示しているし、
遠くで見たものと近くでみたものの違いなんかを提示して、色々と
複雑な思考へと視聴者を誘う感じだった。

陽光が思っている以上に子供たちを守ろうとしていたということが
最後に語られていたけど、結局その絵を選ぶ人のさじ加減で僅かに
延命を与えられるというものなんでしょうかね。


保科恭子 …… 綾瀬はるか
土井友彦 …… 三浦春馬
酒井美和 …… 水川あさみ
花 …… 大西礼芳
大山珠世 …… 馬場園梓
遠藤真実 …… 中井ノエミ

立花浩介 …… 井上芳雄 (コテージ)
金井あぐり …… 白羽ゆり (コテージ)
信 …… 川村陽介 (コテージ)
峰岸 …… 梶原善 (食材配達)
譲二 …… 阿部進之介 (コテージ)
桃 …… 松岡恵望子 (コテージ)
喬 ……

古川真奈美、吉川依吹、大友康平

大村学、石井テルユキ
伊藤麻実子、岡田優、前原滉、市川大貴、飯田隆裕、田島賢太
渡辺優美、徳田来奈、小山勝士


幼少期の恭子 …… 鈴木梨央 (幼少期・優等生)
幼少期の友彦 …… 中川翼 (幼少期、絵が下手でいじめ)
幼少期の美和 …… 瑞城さくら (幼少期・リーダー格、次郎先生が好き)
幼少期の花 …… 濱田ここね (幼少期、美和らと連む)
幼少期の珠世 …… 本間日陽和 (陽光学苑の子、美和らと連む、ものまね)
幼少期の真実 …… エマ・バーンズ (幼少期、一匹狼)
幼少期の広樹 …… 小林喜日 (陽光学苑の子、ガキ大将)
幼少期の聖人 …… 石川樹 (陽光学苑の子、広樹の連む)
克枝 …… 山野海 (給食のおばさん)
"マダム" …… 真飛聖
堀江龍子 …… 伊藤歩 (陽光学苑・教師)
山崎次郎 …… 甲本雅裕 (陽光学苑・美術部の顧問)
神川恵美子 …… 麻生祐未 (陽光学苑・校長)



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