わたしを離さないで
(2016年1月期・TBS・金曜22時枠)

原作:カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」
脚本:森下佳子
音楽:やまだ豊
プロデューサー:渡瀬暁彦、飯田和孝
演出:吉田健、山本剛義、平川雄一朗

http://www.tbs.co.jp/never-let-me-go/





第6話 第2章完結!!求めた愛と希望の行末は…永遠の別れ
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珠世はもうすぐ提供者となることが決定する。
そんな中恭子と珠世はある場所で偶然再会する。命日でもない
のに偶然の再会。真実に会って起きたかったという珠世は恭子
に提供者となったことを語る。恭子は真実からもらった宿題を
まだ何一つ行っていないことを語る。幸せになってと言われた
こと。珠世はそれは一番難しいことだという。真実も幸せだった
のか・・あんな終わり方をしてしまったので分からないという。
真実からは生まれて良かったということを見つけて欲しいと
言われていたのだった。

--- 昔 ---
5人で外出する中、恭子と友彦だけはのぞみヶ崎に行っていた。
そこに行かなかった美和は美和に対してのぞみヶ崎はどうだっ
たか尋ねる。ゴミばかりだったという。無くしたものはなかった
のかという美和は、例えばCDとか・・と語る。恭子はそんなもの
が出てくる訳がないと語る。
恭子はのぞみヶ崎で友彦のことが好きだということを告白して
いた。帰り道の車の中で恭子と友彦は静かに手を握る。

一方その頃、別の施設にいた真実たちは駅前で人権の主張を
市民に訴えかけていたが、取り締まりの警察官によってそれを
取り押さえられる。そのメンバーの一人、喬は思わず藤村と
いう警察官を殴り殺してしまう。もう自分たちの活動も即時
解散しないといけない・・・終わりだ。それを知った真実は
施設を飛び出して恭子に逢いに行く。
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色んな前提を踏まえた上でドラマを見て居ると楽しいのだけど、
やはり毎回唱えなければならないのは、こんな非道なことを
して世間が耳を傾けない現状とか、警察までもが動き出すという
流れに違和感が有る。どうやってここに居るものたちを管理して
いるのかとか、その辺の設定はもっと気を遣って描くべきで、
もっと大体に現代社会の中の陰の一面ではなく、そういう世界
に置かれた人が本当に世間と隔離されている状況というものを
作るべきだった。

今回真実が色々とドラマをかき回して楽しかったし、
彼女の結末を見ると寂しいものが有ったのは確かだけど、
ラストのあの演説では、正直世間にどれだけ伝わったのだろう。

視聴者は提供者や介護人に対する実情は知っているので、その話の
本質に理解は示せても、真実の主張はどれも抽象的であり、どれも
周りくどい。
直接的な表現を使って、「私たちは臓器提供を強要されている。
選択の自由はない。」それを端的に主張すべきだったんだよね。

美和の小ずるさもまた相変わらず解せない形で現れた。
常に勝利していないと済まない人物って確かに居ると思うんだよね。


保科恭子 …… 綾瀬はるか
土井友彦 …… 三浦春馬
酒井美和 …… 水川あさみ
花 …… 大西礼芳
大山珠世 …… 馬場園梓
遠藤真実 …… 中井ノエミ

立花浩介 …… 井上芳雄 (コテージ)
金井あぐり …… 白羽ゆり (コテージ)
信 …… 川村陽介 (コテージ)
峰岸 …… 梶原善 (食材配達)
譲二 …… 阿部進之介 (コテージ)
桃 …… 松岡恵望子 (コテージ)
喬 ……

古川真奈美、吉川依吹

大村学、石井テルユキ
伊藤麻実子、岡田優、前原滉、市川大貴、飯田隆裕、田島賢太
渡辺優美、徳田来奈、小山勝士


幼少期の恭子 …… 鈴木梨央 (幼少期・優等生)
幼少期の友彦 …… 中川翼 (幼少期、絵が下手でいじめ)
幼少期の美和 …… 瑞城さくら (幼少期・リーダー格、次郎先生が好き)
幼少期の花 …… 濱田ここね (幼少期、美和らと連む)
幼少期の珠世 …… 本間日陽和 (陽光学苑の子、美和らと連む、ものまね)
幼少期の真実 …… エマ・バーンズ (幼少期、一匹狼)
幼少期の広樹 …… 小林喜日 (陽光学苑の子、ガキ大将)
幼少期の聖人 …… 石川樹 (陽光学苑の子、広樹の連む)
克枝 …… 山野海 (給食のおばさん)
"マダム" …… 真飛聖
堀江龍子 …… 伊藤歩 (陽光学苑・教師)
山崎次郎 …… 甲本雅裕 (陽光学苑・美術部の顧問)
神川恵美子 …… 麻生祐未 (陽光学苑・校長)

井上肇、岡部たかし、東武志、骨川道夫



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