赤い奇跡 前・後編

脚本/瀧川晃代
出演深田恭子、徳重聡、神田うの、池内博之、林泰文、佐藤仁美
浅田舞、鈴木ヒロミツ、中島久之、池田努、昇二郎、永島敏行
平泉成、坂上二郎、石原良純、萬田久子、竹中直人

これまで2つ放映された平成版赤いシリーズとは様相が変わり、
当時のドラマを再現していた古くさい演出は影を潜め、
全ての設定は刷新され近代化された。
ただ主題歌だけは何故か当時の物を使用しており、大竹佑季さん
リメイクの曲では無くなってしまったことが残念。
全てを新しくしたのならば主題歌もまたリメイクすれば良いのに。


肝心のドラマは、素性の分からない二人が突然出会い、足りない
ものを補い合っていく前半部はよく出来ていた。
一見すると何の気無しに平然と凄い事をやってのける女性の中
にも、プレッシャーを感じる普通の女性像が秘められており、
共感できる作りになっていたと思う。

ただ後半に入り、仕事(フィギュア)と異性関係、この二つを両立
出来るのかというテーマが混在し始めたときに、ドラマが途端に
おかしくなった。

フィギュアしか知らない世間知らずな女性の中に結婚とか同棲
そして経済観念とかが全く見えてこず、二人が対等の関係で
協力して為し得るハズの生活が、徳重聡に寄りかかるだけの
深田恭子の中に現実性が見えてこない。せめてご飯くらい作る
努力や誠意は見せても良いのではないだろうか。
もの凄く可愛らしいファッションに身を包む彼女の微笑みを見て、
流行と同じで熱病から冷めて飽きたら相手を捨てるのではない
だろうかという一過性の恋にしか見えなかった。

また二人の前に降り掛かっる障害もまた実に作為的で萎える
存在にしか見えないのが残念。
神田うのの存在を始めとする意地悪キャラクターの実に都合の
良さが目立ったし、どのキャラクターも最後の段階で何を根拠
に今までの主張を変える気になったのか、一貫性のなさは
展開の幼稚さを助長するだけの存在にしか成らないと思う。

親子の関係であったりライバルの関係であったりと、色んな
要素をいっぺんに詰め込みすぎたかな。

フィギュアのシーンに関してはまぁ仕方がないとはいえ、
随分と苦肉の策が見えて痛々しさも有りましたね。

しかし深田恭子は反則なくらい可愛いですね。
演技が下手でも全然OKです。
深田恭子が居るだけで星10個差し上げましょう!!(嘘)

あと浅田舞さんがフィギュアしている所、初めて見ました。
今後は女優活動していくのかな。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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