悪魔が来りて笛を吹く
〜金田一耕助シリーズ第4弾〜

脚本/佐藤嗣麻子
出演/稲垣吾郎、国仲涼子、成宮寛貴、伊武雅刀、螢雪次朗
銀粉蝶、高橋真唯、小日向文世、野波麻帆、浜丘麻矢
浜田晃、渡部豪太、塩見三省、秋吉久美子、榎木孝明

http://www.fujitv.co.jp/akuma/top.html

金田一耕助シリーズの第3弾「女王蜂」が放映されたのが昨年の
1月7日だから、ほぼ一年ぶりのシリーズ最新作。

銀座、信州霧が峰、淡路島が舞台となる展開。
そして肩に残る痣が犯人確定への道しるべとなることからも
これは「ポートピア連続殺人事件」やね、と思わずには居られ
なかった事は内緒です。

冗談はさておき、ドラマは相変わらずCG合成などが巧みで
焼け野原に佇む豪邸周りの映像なんかは、うっとりする程の
迫力有る映像が用意された。ドラマとは思えないほどの映像
表現を見せるのも、この金田一シリーズの特徴かなとも思う。

ドラマは椿家に割って入るようにして現れた玉虫家が物語をかき
乱し、幸せであった一家、特に国仲涼子を中心とする平穏な
家庭を壊してしまう悲しさが伝わってくる。
またドラマは華族制度が廃止される時代背景も相まって、
かつての名門家が滅び行く悲しい定めが上手く表現されたと
思う。

やはりドラマの中では、誰からも望まれず生まれてきた
"犯人"の悲しい境遇と、血の繋がりがあり幸せを願う
べきハズの妹を彼の手で不幸に陥れてしまう皮肉さが上手く
表現されている。

ドラマは少々序盤の"天銀堂事件"と、今回のメインである
椿子爵・玉虫伯爵家の事件がかみ合っていなかったり、
凶器として使われた風神・雷神の像がアイテムとして上手く
効力を発揮していたのかよく分からないところが有った。

父親を貶めた犯人を私は許さないという国仲涼子さんのセリフ
をその場で聞いている人が犯人であるというドラマとしての
セオリーなんかも見られて面白かった。

でも個人的には前作の「女王蜂」の方が好きだな。


そういえば余談だけど、金曜プレステージのオープニングは、
いつの間にか電車男のオープニングを手がけたGONZOのアニメ
画になりましたね。もう随分前からみたいだけど、今日初めて
気がつきました(+_+


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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