DOCTORS 〜最強の名医 SP
(2013年6月1日・テレ朝・木曜21時枠)

脚本:福田靖
演出:本橋圭太
プロデューサー:三輪祐見子、及川博則、松野千鶴子
ゼネラルプロデューサー:黒田徹也
主題歌:JUJU「Lullaby Of Birdland」





 

SP 今夜復活!! 患者のためなら手段を選ばないスーパードクターが
帰ってきた!!
余命180日大学病院が見捨てた患者…史上最強の敵登場で病院崩壊の
危機!!

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民間病院で初の生体肝移植を成功させたチーム・森山、そして
相良医師。堂上総合病院は良い病院へと変貌つつ有った。

一年半後。
病院経営は半年前から黒字が続いているが、何故か診療医から
の紹介される患者は激減していることに気がつく事務長の桃井。
恐らく妬む人物が病院に圧力を掛けているのだろうとし、
森山に対してむかついていて権力のある人物と言えば仙石教授
しかいなかった。しかし一年も前に仙石会は辞めているという
のに何故今頃になってそんな嫌がらせをしてきているのか。

森山はスキルアップの為にテキサス医科大で腹腔鏡手術の勉強
を短期間して来る。完全にアメリカナイズドされ、テンガロン
ハットにウエスタンブーツで羽田空港に降り立つ。
そして森山が病院に戻ってくると看護師達も口々に噂していた。
ついにあの森山が戻ってきたのである。

看護師の宮部は新人の看護士・藤波あかねを指導する。
患者に対して言葉使いに気をつけること。そして何よりも笑顔
を忘れないことだと。そんな指導を目にした相良は宮部が
成長したことに微笑む。

患者の一人、弁護士の桜井稔は予定通り退院が決定する。
宮部は仕事を無理せず食事に気をつける様話すと、桜井は
宮部を食事に誘う。即答を避けている宮部に対して名刺を
置いていく。

その頃西都大学病院では、仙石"消化器外科"教授の回診が行わ
れようとしていた。入院患者の一人で、末期ガンで胃から
肝臓にまで転移している雪村絵里子を診察する。絵里子は
抗がん剤治療の副作用に苦しみ、右の脇腹が痛い事を訴え、
調べた結果の薬の変更を求めるが、素人の判断は危険だとして
耳を貸そうともしない医師たちに失望する。

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町医者が生体肝移植をしたことや、西都大学病院の大学教授で
ありこの道の権威の仙石を敵に回したことで、再び堂上総合病院
に圧力がかけられる事になる。しかし仙石会を脱退した一年半
も経った今、何故そんな圧力が掛けられようとしているのか。
調べていく内に、西都大では外科部長選挙が行われる事で、政
治的意図が見え隠れしていることを知る。

より良い環境を作る為に、相良が医師としてのスキルを発揮
するだけでなく、裏で画策し、誘導するというのがこのドラマ

現場の医師の幼稚な振る舞いに対して、まるで親や教師のように
医師たちのやる気を喚起し、更には患者のためになる人材を
求めていくことで、医療界に微力ながらも改革を求めていく
というもの。

シーズン2が2013年・7月期に放送するのに合わせて放送された
感じのエピソードだけど、とりあえず仙石教授との関係に
ピリオドを打って新たなシーズンを迎える為という意味も
有るのだろうか。シーズン2では、野際陽子さんが引退して、
その座に卓ちゃんが就くみたいな感じの様だし、決定権を
持つ卓をどう活かしていくのかにかかっているのだろう。

正直他の大学病院の人事にまで手が及んだことはやり過ぎなのか
と思う所も有ったけど、改めて院内でのチーム森山の結束感
を感じさせるには良い感じのエピソードだった。
少々相良と松田教授のやりとりは的を射ているのかどうか
よく分からない物が有ったし、あのやりとりだけで松田に
やる気を起こさせるというのは少々無理が有った気もしたけど、
大学病院の役割と、臨床医の違いなどを引き合いに出して、
説得したのは興味深かったし、患者の扱いを巡る立場の違い
なり、部下たちとの信頼関係など、上手く比較して信頼に足る
ものが有るのか本人に精査させていくという意味で面白く
出来ていたところだった。

人は繁栄している時期もあれば、必ず時代や世代は変わって
いく。信頼関係無くして築き上げられたピラミッドの頂点は
確実に世代交代と共に崩壊することは明らか。
そんな点を上手く相良も突いていったのかなと思う。

また看護師としての役割なども改めて描かれた。
宮部佐知の成長物語としては上手く出来ていたと思う。
宮部佐知って他の病院に配置換えされていなかったっけ?
とか思っていたけど自分の中で最上の命医とどうやら混同
しているらしい。

シーズン2のことには関わるけど、今回仙石が担当していた
患者が堂上総合病院に転院してきた事で、それを直す事は
メンツの問題だとされた。メンツやプライドなどが今回の
メインテーマとして存在しており、卓ちゃんは完全にそれによ
って振り回される役割だった。今回患者の再度の転院を
認めなかった堂上たまきさんが防波堤を担う役割だったけど
シーズン2ではそのたまきさんが引退するということで果たして
どういう事になるのか。

堂上総合病院
相良浩介 …… 沢村一樹 (外科医)
森山卓 …… 高嶋政伸 (外科医)
宮部佐知 …… 比嘉愛未 (看護師)
相原亜美 …… 黒川智花 (看護師)
渋谷翔子 …… 滝沢沙織 (製薬会社MR)
高泉賢也 …… 敦士 (外科医・森山派)
佐々井圭 …… 正名僕蔵 (外科医・森山派)
段原保 …… 尾崎右宗 (外科医・森山派)
千住義郎 …… 斉藤陽一郎 (外科医・森山派)
田村戸紀子 …… 宮地雅子 (看護師)
吉川みずき …… 阿南敦子 (看護師)
中村恵 …… 下宮里穂子 (看護師)
桃井正一 …… 小野武彦 (事務長)
皆川和枝 …… 伊藤蘭 (内科医)
堂上たまき …… 野際陽子 (院長)
相良真希 …… 中村ゆり (相良の亡き妻)
ナナ …… 伊藤久美子 (キャバ嬢)
高泉 芙美 …… 遠野あすか (高泉の妻)

萩原伊知郎 …… 三上市朗 (医師、仙石会)
甲斐三郎 …… 西ノ園達大 (医師、仙石会)

青島健介、中脇樹人、田口寛子、羽村純子

スペシャル版
雪村 絵里子 …… 奥貫薫 (末期がん患者)
雪村 謙一 …… 眞島秀和 (絵里子の夫)
雪村遼 …… 土師野隆之介 (8歳の息子)
桜井 稔 …… 永井大 (アイビス法律事務所弁護士、患者)
青柳 順平 …… 升毅 (北海道の病院に勤務する医師)
能勢 裕之 …… 河野洋一郎 (ドクターステップ主任)
松田 義雄 …… 小日向文世 (西都大学病院脳外科教授)
藤波 あかね …… 折井あゆみ (新人看護士)
戸倉充博 …… 半海一晃 (西都大学病院・開票)

松本実、四方堂亘
林和義、小島康志、児島功一、中倉健太郎、工藤時子
みか、もたい陽子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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