ゴーストタウンの花 第8回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞ドラマ 脚本／福田健一 監督／常廣丈太 プロデューサ／大江達樹、河角直樹

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柳川しおりは、寂れたニュータウンに住む高校2年生。
両親が離婚し、しおりは父親・隆についてきたが、現在再婚し
最高相手恵子とその連れ子、妹・美香、弟・宏樹と五人で狭い
アパート暮らし。父親は派遣社員の為収入が安定せず、希望し
ていた進学校ではなく、安くて自宅から近い公立校へと通う
ことになる。
両親の変わりに弟、妹の面倒を見てアルバイトもこなす。
成績優秀のしおりは学校でも生徒会で働き、更にはオタクたち
の為に週1回の集まりにも参加していた。
ある日、親友リナから文化祭に行こうと誘われ、そこでリナ
の一歳年上である従兄の武田啓を紹介される。
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現在最も期待の新人、桜庭ななみが出演するという事で
見てみた。

DOCOMOのCMで上戸彩と共演していたり、先日までフジTVで放送
していた「赤い糸」にも出演していたよね。
ミスマガジン出身の子は可愛い子が多く大成する人が多いので、
桜庭ななみも間違いなくブレイクするだろうね。

ドラマは正直どこに着眼点を持てばいいのかよく分からなかった。
真面目な人に対して時に立ち止まり、息抜きしてみるのも
良いのではないかという感じの内容だが、それ以上でもそれ以下
でもない。

寂び行く街で素朴に花開く恋愛劇を描いていくのかなと思って
見ていたが、主人公に降り掛かかる環境は意外にもシビアで
過酷な現実を描いており、それを主人公がどれだけ体現している
のか、ハッキリとした因果関係が分からないままドラマ
が進行していく。

父親が派遣社員であること。その為に進学校に行くのを諦め
たり、血の繋がりのない弟妹たちの為に時間を費やしたり、
生活費のためにアルバイトしている辺りは如何にも現代的な
設定で、人身事故を絡ませる辺りがドラマにスパイシーな
味付けをしている感じ。

かつての希望の地・ニュータウンと夢に見ている人生の設計図
から少しズレた所にいる主人公という設定の中にも現実的な物
を感じるわけだが、この生真面目な主人公が結局何をしたいの
かを描いているわけでもなく、何かに固執しているわけでもない。
主人公の頑張り具合が時として自分の知らない所で無理しては
居ないかと訴えかけてくるものの、そんな素振りも見せずドラマ
では、紹介された彼氏との甘酸っぱい恋愛に興じる。

ちょっと場違いなオタクたちの存在だったり、コスプレや下着
水着のシーンを挿入するのは如何にも視聴者を引き寄せるばか
りのシーンのようにも思えた。

柳川しおり ……… 桜庭ななみ (16歳、高2)
武田啓 ……… 永山絢斗 (18歳、高3、名門進学校に通う)
秋山リナ ……… 波瑠 (しおりの同級生で親友)
柳川隆 ……… 勝村政信 (しおりの父)
柳川恵子 ……… 渡辺典子 (しおりの継母)
杉下コウ ……… 木村遼希 (14歳、しおりの実の弟)
武田秀美 ……… 生稲晃子 (43歳、啓の母)
柳川宏樹 ……… 鈴木福 (4歳、恵子の連れ子)
柳川美香 ……… 森田想 (7歳、恵子の連れ子)

江良陽彩、加藤将太、潘めぐみ
加藤諒、春日勇人、巻嶋一将、米山善吉、小林さり、恒吉梨絵
剛力彩芽、倉本発

評価：★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)