ホームレス中学生

〜あの感動ベストセラー初ドラマ化!
麒麟田村の極貧中学時代…公園でダンボールと草を食べて生きた
…大阪人情と家族の絆に笑って泣けるホーム(レス)ドラマ


脚本/徳永友一

ホームレス中学生2


1993年夏。明日から夏休み。田村裕は気になる女の子に声を
掛け夏休み中に一緒に映画を見に行こうと誘う。女の子も
乗り気でokを出し、夏休みは楽しいものとなるかに思えた。
しかし帰宅すると家の家財道具が一切アパートの外に出されて
いた。事情を掴めずオロオロしていると姉・幸恵、そして兄の
慎一も帰宅する。暫くすると全ての道具を運んでいってしまう。
差し押さえ。父親が帰宅するのを待って事情を聞こうとすると、
父親は子供達に一言だけ発して出て行ってしまう。
"各々頑張って生きてください。解散"。
裕は兄姉に迷惑を掛けまいとして、俺は友達の家に泊まると
言い残し、一人母親との思い出の残るマキウン公園に寝泊まり
することになる。

お笑いコンビ、麒麟・田村裕のベストセラー自叙伝
「ホームレス中学生」のドラマ化。

バラエティ番組の中で田村裕自身が語っていたエピソードを
映像化した感じのドラマ。雑草を食べていたとか、ダンボール
を食べたとか、父親から解散と言われてホームレスになった
など....

その辺の話しは全て前半部に集約されていて、ドラマとしての
興味は後半部の中に詰まっている。
サバイバルの様なホームレス時代はそれ程長い期間ではなく、
その後どのようにして立ち直っていくのかが視聴者として
知りたいところだからね。

これだけ波乱に満ちた人生ならば、人の道から外れても可笑
しくは無いわけだが、どのようにして今の田村裕が生まれたのか。

彼の心の根底には常に母親の陰が有ること。
そして必要としてくれる兄妹の存在無くして、今の彼は居ない
という事がよく描かれている。

不幸な境遇に対して町内ぐるみで助けてくれたり、そして短い
間の出会いであるが、よい教師に出会ったことなど、人との
出会いの大切さをよく現している。

ドラマの中で一度だけ、お腹が減ったときに万引きする機会
が有るが、母親の声を聞きそれを取りやめるシーンが有る。
11年だが母親の存在が如何に大きく、良くできた母親であった
事が伺える。

自分を犠牲にして兄妹を助ける兄の存在が有ったり、明るい姉
の存在が有ったり、寄り添って生活する仲睦まじい兄妹の暖かく
なるような話しでした。

それにしても黒木辰哉は田村裕に似てますね。
幸恵役の夏帆さんも恐ろしいほどに可愛かったです。

田村裕 ……… 黒木辰哉
田村幸恵 ……… 夏帆
田村慎一 ……… 田中圭
西平明子 ……… 高田聖子
西平禎一 ……… ほんこん
西平慶太 ……… 永嶋柊吾
浜理恵 ……… 藤本七海
山野哲生 ……… 持丸加賀
柿沼精一 ……… 金橋良樹
木村隆次 ……… 阪田マサノブ
工藤真美 ……… 渡辺典子
田村道則 ……… 内藤剛志
田村恵子 ……… 薬師丸ひろ子

池乃めだか、村上ショージ、ほっしゃん。、田村裕(麒麟)
桜井千寿、長尾武龍、林泰勇騎、阿部六郎、芹沢孝子、愛実
徳永淳、小林正樹、伊達直斗、夏秋佳代子、大岩根悠希
坂本たかや、吉田子竜、横田大希、上妻成吾、佐藤佳奈子
小池徹平

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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