女王蜂

監督/星護、脚本/佐藤嗣麻子
出演/稲垣吾郎、栗山千明、及川光博、手塚理美、石橋凌
杉本哲太、小日向文世、塩見三省、青木伸輔、池内万作
北山雅康、萬雅之

http://www.fujitv.co.jp/jo-oh/index.html

金田一耕助は稲垣吾郎で20代目だとか。
そんな金田一耕助が稲垣吾郎になってから三作目のドラマ。

ドラマはなかなか面白かったのだけど、ドラマセットの凝りように
比べてシナリオにはやや希薄さを感じる内容だった。

容疑者を絞るに当たって多重に張り巡らされたトリックや陰謀が
存在するわけでもなく見方によってはすぐに犯人が分かるほど。

もう少し資産を狙う親戚筋辺りを登場させて、犯人を攪乱しない
と、すぐに答えが導き出されてしまいますね。

特に犯行の入り口となる19年前の出来事に関して、ここで
登場する人物が圧倒的に少なく、現在と過去二つの事件を
知る人物となると限られるわけで、その上、栗山千明の母親である
旦那の萬雅之と精通している人物となると、殆ど答えが出ている
ようなものだ。

手塚理美の存在がドラマとしては面白いところなのだが、
19年前の心理描写が全く描かれていない為に、有る意味彼女の
存在が蛇足に見えてしまうのが残念なところ。

俳優に関しては、やはり栗山千明がずば抜けた存在感を見せていた。
旧時代的なドレスの似合うお嬢様役にはピッタリの長髪の黒髪で、
目鼻立ちもくっきりしていて、セピア調の映像の中に真っ赤な
ドレスで立つとそれだけでとても映えていた。

今後も是非稲垣バージョンの金田一を見たいですね。

評価:★★★☆☆

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