女王の教室 エピソード1 〜堕天使〜

脚本/遊川和彦
出演天海祐希、生瀬勝久、三浦理恵子、戸田恵梨香、志田未来
後藤果萌、武井証、江波杏子、西岡徳馬、石原良純、平泉成




エピソード2へ

阿久津真矢・天海祐希が悪魔のような先生になる前の話。

正直、真矢の中に女性というものを見たくはなかったぞ(^o^;

逆らう生徒に体罰を与える、テストの成績だけで順位を付ける、
夏休みに生徒を登校させる、授業中トイレにいかせない。

前半はこれら非道ともとれる行動を何故行うようになったのか、
その成り立ちについて描いた話で、彼女の過去の経験則から
これらを教育理論の中に取り込んだことが分かる話だった。

後半は学校を一度は辞めて家庭に入った真矢が、絶望というもの
を経験した上で、再び教育というものに目覚めるまでを描いた
話だ。

ドラマとして面白いのはベールに包まれていた真矢の過去が
洗いざらい描かれている事だけど、志田未来と自分をオーバー
ラップさせて失敗談や経験談を描いている事だった。

純粋な人は周りの人にも同じ様な事を求め、自分だけが正しいと
いう視点に立ってしまう事。
希望と理想に燃えていた教師の頃は、現実というものが目に
入らず、理念ばかりを追い求めていたことなど、奇麗事だけでは
済まされない教育の難しさを感じた。

教師としての失敗は子育ての時にも反映され、自分の事しか見て
いない彼女の足りない部分がやがて酷な場面を演出していくなど
彼女がブラック真矢に変身していくまでを丁寧に描いたと思う。

子供が何故そういう行動を取るのか、全ての理由は親からの視線
だったり、子供が親に求めるものが形となって現れるのだという
事が顕著に表れていた。

真矢自身の性格だったり教育理念もやはり親との葛藤が反映された
形で現れたのかなと思う。

明日は第2段階目の覚醒した真矢を見られそうだ。

評価:★★★★☆

inserted by FC2 system