カイドク〜都市伝説の暗号ミステリー〜
「連続殺人事件の鍵は東京の歴史にあり!」

脚本:谷口純一郎・伊藤崇
プロデューサー:佐野拓水
演出:白木啓一郎


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大学教授の葛城伊織は都知事の依頼で万博誘致の為の公演活動
に参加する。
そんな彼の前に警視庁捜査1課の羽柴美鈴と雨宮健明が捜査の
協力を求める。3ヶ月間で4件のバラバラ殺人事件が起こった事
を葛城は知らずにいた。そんな彼に現場に残された梵字の解読
を行って欲しいというもの。過去の殺人事件が1/11、1/12、
3/3、3/4に起こった事を知ると、葛城は次の事件は6/25日に
起こるかも知れないと告げる。それが見事的中し、どういう事
なのか尋ねると、梵字の意味は曜日だったこと。それに伴い
殺人事件の日数の数字が1から順に起こっていることから、
5件目の殺人事件は木曜日の5の付く日に起こると予想できた
のだという。
更にその法則で行くと、6/26、6/27に第6・第7の殺人事件が
起こる可能性が有るという。
更に一連の事件は平将門の呪いが関係している事。そして亡く
なっている人物が全て万博召致運動のメンバーだと指摘する。
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ドラマでは全ての謎が平将門絡みの話で成り立っている内容。

ただドラマとしては平将門に引っかけた一連の殺人事件は
時間稼ぎのためだとしているが、平将門が関連している事件
だと分かってしまうことで、都知事の過去さえも注目されて
しまうのではないか。

ドラマとしては謎がてんこ盛りで、それを解いていく葛城伊織
のカリスマ性も上手く描かれている。
最近この手のキャラクター像が蔓延していて、全ての謎を解き
明かした時のCGも何処かで見たような感じがしてしまう。

ドラマの尺的には1時間で収まるのかと思わせつつ、1時間で
描かれたのは雨宮健明が行ってきた一連の殺人事件で、残りの
時間は都知事・桐生大樹の悪事が暴かれていく。

所々で捜査班とは別の所で動くものが複数存在しており、
何がメインの動きなのか分からなくなりそうな感じだったが、
上手く可能性を潰して徐々に流れを制限していく所などは
良くできた所だと思う。

よく考えると殆どの謎は葛城伊織が解いていたし、警察官の
存在が無能にしか感じられない所があった。
その癖、事件とは関係ないところで藤崎と美鈴の関係が描かれ
たり、健明と美鈴の関係が描かれたりで、キャラクターを引き
立てようとしていた感じ。

案外連ドラで描いていくと面白いかも。

葛城伊織 …… 沢村一樹 (大学教授)
羽柴美鈴 …… 国仲涼子 (警視庁捜査1課)
雨宮健明 …… 池内博之 (警視庁捜査1課)
森園守 …… 市川知宏 (葛城の助手)
藤崎操 …… 三浦理恵子 (警視庁・女性管理官)
日下部真一 …… 鶴見辰吾 (警視庁・理事官)
桐生大樹 …… 西村雅彦 (東京都知事)
冴木龍一 …… 鈴木一真 (過激派)
嘉山邦弘 …… 中丸新将 (桐生の側近)

戸田昌弘、加治将樹、杉崎美香、杉本有美、高橋由真、崎山一葉
広瀬杏美、関山太樹、向井修、足立建夫、丹下一、加藤四朗
外部勝由、中村直太郎

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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