海峡を渡るバイオリン

原作/陳昌鉉
出演/草なぎ剛、菅野美穂、オダギリジョー、田中邦衛、田中裕子

バイオリン制作の職人・在日韓国人・陳昌鉉の人生を描いた作品。

秋の紅葉の色彩が織りなす風景美、田舎ののどかな喧噪がバイオリンの音と
上手く絡み合ってキラリと光る作品でした。

母親と再会した時は感動しましたが、演出的な欲を言えば、この再会までに
もう少し母親や故郷に対する飢餓感が欲しかったところ。
主人公が日本に渡った20年間は、光陰矢の如く時間が経過してしまい、
飢餓感を誘発させることに失敗したような感じを受ける。
視聴者の涙腺を緩まして、達成感、成功感を得るには、この辺の濃ゆい
演出が必要だと思いました(;・∀・)

本来ならば、少年が来日してからあらゆる葛藤を経験して、それを吸収し、
日本に融和していく所も見所なんでしょうけど、放送時間の関係というのが
常に付きまとい短縮された印象が強かったです。

ドラマで一番印象に残った俳優は、オモニ役の田中裕子。
民族衣装着た姿も非常に綺麗だし、切ない表情は妙にハマっていました。

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