ケータイ恋愛小説・君のせい 原作／咲良色 脚本／村上桃子 演出：吉田秋生 プロデュース／鈴木早苗、志村彰、芦谷譲、増田悟司 【 後編 「俺を傷つけて」 】

前編 「壮絶愛と復讐」

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成修大学の心理学部の親睦会の為の合コン。
真田隆也らは女性幹事の倉本アキに頼み女性のメンツをセッテ
ィングしてもらう。アキは気乗りしない様子の三上柚梨奈を
連れてくる。隆也の前に座った柚梨奈は何処か様子がおかしく
如何にもその場から出て行きたい様子。
隆也は一目見て彼女を気に入り、軽く声を掛けるが柚梨奈は
全く相手をする様子も見せない。それどころかアキに席を
変わって欲しいと告げたり仕舞いには店を飛び出していこうと
する。隆也は柚梨奈に立ちはだかると引き留める。
何故私なのか?・・・・好きだから!!・・・でも私は大嫌い。
そう告げると店から飛び出す。

翌日大学のキャンパスで隆也は柚梨奈の姿を探す。
アキと一緒にいた彼女の元に近づき、再び声を掛けるもやっぱ
り近づかないでと告げられる。柚梨奈ちゃんが好きなんだと
再度告白も立ち去ってしまうのだった。

放課後アキと一緒に柚梨奈はライブバーにやってくる。
そこには隆也が待っていたのである。
花束を用意する隆也は彼女に三度告白。断られるかと思えば、
彼女は三つの条件を出す。

1) 私には指一本ふれない
2) 私が要求したことは全部やること。
3) 私が嫌になったらすぐに別れること。

無理難題を突きつける柚梨奈にも嫌な顔一つ見せず、条件を
飲むと告げ、そして必ず好きにさせてみせると告げる。
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初対面かと思った女性は、一目顔を見た途端に男性に対して
突き放した様な行動を見せる。二人にあった過去とは一体何な
のか。

隆也と付き合うと言った柚梨奈だが、言葉とは逆に全く愛情の
欠片を見せない。

柚梨奈の態度が酷いと思うほどに作者の術中にハマっていく
ドラマだと思う。

時折見える映像の中に彼女の事を踏みにじるような態度が見え
隠れする。それが本当に隆也で、被害者は柚梨奈なのか。

小学時代にイジメをしていた過去というのはなんとなく想像で
きなくも無い。恋愛の縺れの中で柚梨奈の事を酷く振った様な
過去だとしたら、顔を覚えているはずだしね。

ドラマとしては好きと嫌いで始まった関係が、互いに歩みより
過去を踏み越えて同じ感情のベクトルを持つことが出来るのか
といった所が興味とする所だと思う。

執着しているという事は相手のことを思っている証拠であり、
色々と心理学の教授が柚梨奈の心の中を読み解いていく。
心理学の教授を身近に添えたところと面白い所なのだが、
携帯小説という関係上、この人も恋愛に関わってくるんじゃな
いかとか嫌な目に合わせないかと不安でたまらない所がなんとも
言えない。

隆也を好きに思っているバーの店員の存在が実に不気味で、
これまた柚梨奈に危害を加えないかと心配してしまうのは、
携帯小説柄仕方がない事だろうか。

小学時代って虐めた感覚もなく相手を傷つけたりする様な
部分も有るんじゃないかと思ってみたりもするが、どれだけ
誠意を見せて相手の傷を癒すことが出来るのか。
逃げることは簡単だが、イジメた相手との和解こそが全てに
置いて前進することにも繋がると思うので、
これまでの不満の全てをはき出して、なんとか心の傷から
脱して欲しいね。

真田隆也（20歳）…田中圭 (成修大学3年生・商学部)
三上柚梨奈（20歳）…石橋菜津美 (大学生・過去にイジメ)
木下莉乃（23歳）…工藤里紗 (バーの店員・隆也が好き)
石井千尋（23歳）…田島優成 (バーの店員・莉乃が好き)
倉本アキ（20歳）…下宮里穂子 (大学生)
松尾慎之介（20歳）…矢野竜司 (大学生・隆也の友人)
サラ（20歳）…JYONGRI (バーで弾き語り)
古沢舞（20歳）…福田萌 (大学生)
マスター（40歳）…ウルフルケイスケ (バー・ブラックムーン)
三上康弘（48歳）…野々村真 (柚梨奈の父親)
市ノ瀬準（40歳）…大浦龍宇一 (大学教授)

宮田早苗、吉田愛、高見こころ、咲世子、永澤瑶子
鎌田教男、池田理恵、伊藤毅、大山純一、小泉真美
佐々木千恵、苅部まりえ、竹澤絵里、中野優香、原田彩加
水野裕子、備前浩利、松尾瑠璃、桑代貴明、横井裕貴
吉田理恵

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)