ケータイ恋愛小説・君のせい 後編

俺を傷つけて

原作/咲良色
脚本/村上桃子
演出:吉田秋生
プロデュース/鈴木早苗、志村彰、芦谷譲、増田悟司

前編 「壮絶愛と復讐」

http://www.tbs.co.jp/kimino-sei/


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10年経っても癒えていない傷。
虐められていた過去を告げる柚梨奈に対して隆也は、復讐でも
良い、オレを傷つけてと告げる。
柚梨奈は風邪を引いたとしてまた部屋に閉じこもってしまう。

隆也は自分が頑張りさえすれば相手が好きになってくれると
思っていた事に対して馬鹿だったと告げる。それを聞いていた
マスターからは馬鹿は馬鹿なりに誠意を見せていけと告げられ
る。

隆也はかつてイジメの舞台になった緑ヶ丘小学校を訪れ当時を
思い出す。隆也は柚梨奈の事が好きだったがみんなが虐めてい
る手前、自分が虐められることを恐れる余り自分も同調して
しまった事。あの時踏みつけてしまったウサギの人形を埋めた
場所へと赴き、ウサギを見つける。そして彼女の家に届ける
のだった。ウサギを置こうとしたとき窓から見ていた柚梨奈
は彼の前に出て行く。一体何をしに来たのか。もう逢わない
からと告げる隆也に対して、それは私が決めることだという。
そして週末デートをしようと誘うのだが・・・
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虐めてしまった過去は決して消すことは出来ない。
果たして相手の傷を癒して、自分の誠意を伝えることが出来る
のか。

心理学の先生がまるで全てを見ているとばかりに的確な言葉を
投げかけ、暗い顔をしている生徒の為に目指すべき道を示唆
して挙げる点などは出来すぎている感じはするが、彼のお陰で
必要以上に迷わず、前向きに進めるようになった感じ。

トラウマを持つ人は2つの時計を持っているとか、汝の敵を愛
せよとか、君が消えたところで過去は変わらない、でも未来は
君たちが作っていくものと。

完全に脇役だった義父役の三上康弘も凄く良い言葉を投げかけて
いた。
自分で乗り越えようとしているなら見守る。でも辛いことが有る
ならば頼っても良いという。

素晴らしい人たちに恵まれ、傷を癒せるだけの土壌が整っている
点がこのドラマの全てなのかも知れない。

アキにしても柚梨奈が見せつけのためだけに千尋と付き合おうと
しているところを止めたり、また隆也の友人もいじめられていた
過去を告白しつつ、それを踏まえてもう一度隆也にチャンスを
与えて欲しいという。

ウサギのアイテムがなかなか上手い繋がりを持っていた。
義父故に娘との付き合い方には相当神経を使ったと思う。
最初は再婚という気難しい環境が家庭内での柚梨奈の居場所さえ
も奪っているのかと思っていたが、ウサギのアイテムを大切に
していた所を見るとしっかりと絆が結ばっていたのですね。

昔、隆也が虐めていた事の真相が当時の卒業アルバムの中に
詰まっていたことで、一気にドラマは解決を見せた。
勿論それまでに柚梨奈の為に誠意有る姿を見せていたからこそ
その流れがスムーズに行き届いた感じ。

携帯小説故に言葉自身が先行したり、目を覆うほどの酷い展開
を重ねていくことで色々と掴んでいく内容かと思えば、なかなか
面白い内容だったと思う。

福田萌演じた役柄の子がまた小憎らしい所が笑えたけどね。

真田隆也(20歳)…田中圭 (成修大学3年生・商学部)
三上柚梨奈(20歳)…石橋菜津美 (大学生・過去にイジメ)
木下莉乃(23歳)…工藤里紗 (バーの店員・隆也が好き)
石井千尋(23歳)…田島優成 (バーの店員・莉乃が好き)
倉本アキ(20歳)…下宮里穂子 (大学生)
松尾慎之介(20歳)…矢野竜司 (大学生・隆也の友人)
サラ(20歳)…JYONGRI (バーで弾き語り)
古沢舞(20歳)…福田萌 (大学生)
マスター(40歳)…ウルフルケイスケ (バー・ブラックムーン)
三上康弘(48歳)…野々村真 (柚梨奈の父親)
市ノ瀬準(40歳)…大浦龍宇一 (大学教授)

宮田早苗、吉田愛、高見こころ、咲世子、永澤瑶子
鎌田教男、池田理恵、伊藤毅、大山純一、小泉真美
佐々木千恵、苅部まりえ、竹澤絵里、中野優香、原田彩加
水野裕子、備前浩利、松尾瑠璃、桑代貴明、横井裕貴
吉田理恵

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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