ドラマ奇跡の動物園旭山動物園物語2008

日本一の新たな挑戦!!新展示レッサーパンダ白クマとの涙の
別れ…夢と情熱の闘いの日々感動最新作


http://www.fujitv.co.jp/kiseki/index2.html

脚本 …… 大島里美

2006年度版】【2007年度版

日本一となった旭山動物園では次なる展示動物の選定に苦慮
していた。ゾウの居ない旭山動物園では、派手で子供に人気
の有る動物の搬入を考えていた。
しかし責任者である坂内禅は、次は狼で行くという。
他の職員達は狼に対するイメージの悪さから難色を示す。
狼は子供達にとって悪者であり、犬を汚くしたような印象しか
ない。しかし坂内は狼の凄さを分かってもらいたいとして
目を輝かせる。
そんな中、動物園に実習生がやってくる。
大学で獣医の解剖学を専攻している喜多嶋拓。彼も坂内禅の
評判を聞き指導を受けたいと考えていた。
喜多嶋はハリキってきたものの、雑用ばかりで期待していた
動物の解剖などの実習が無いことに不満を募らせていた。
飼育員らに聞いても動物を良く見て生態を学ぶことを言い
つけられるだけ。予想していた事とのギャップに戸惑うばかり
だった。

2006年度版2007年度版に続き、3度目の旭山動物園のドラマ化。
それだけ安定した人気と視聴率を誇っているのだろうね。

動物の愛らしさがカメラを通してよく伝わってくる分、動物
の映像を映すだけでそれなりに需要のあるドラマなのかも
知れない。

今回は細々としたエピソードが幾つか存在する。
その中でもメインは、動物園の社会的な役割について描かれた
ものであるが、職員の一人・泉佐和子の親子の物語を通して
親と子のそれぞれの家族の形を描く愛情の物語が有ったり、
絶滅に瀕しているホッキョク熊のラッキーを通して命の尊さ
を描いた物語、そして未来への希望が持てない喜多嶋拓に
未来への道筋を築き上げる物語が存在する。

色んな動物が登場する。
ペンギンとトラは、父親が子育てをするかしないかで上手く
比較の対象となった。父親とは何処か上手く行かない泉佐和子
に親子の関係には色んな形があるのを知らしめる為に使われる。

レッサーパンダは今回行動展示のメインとして使われた動物だ。
吊り橋の素材に何を使うのかに於いて、泉佐和子の父親に指南
を仰ぐ場面があるなど、なかなか興味深いエピソードだと思う。

また狼のエピソードも行動展示のエピソードとして使われたが、
動物園の未来に希望を持たせるような作りであり、いつまでも
進化し続ける事を印象づけるために使われたエピソードだった。

猿のエピソードは、どれだけ動物のことを理解しているかの
エピソードに使われた。
多少の傷でも動物での世界のことは動物の自助に任せた方が
良いこと。猿山の折には人間の上下関係を見せないためにも
一人で入らねばならないことを学んだ。

今後とも是非続けて欲しいシリーズだね。

坂内禅 …… 山口智充
泉佐和子 …… 戸田恵梨香
中川新一 …… 小出 恵介
矢部裕司 …… 利重剛
佐々木征也 …… 荒川良々
井村一葉 …… 酒井敏也
牧原優一郎 …… 伊東四朗
小野勇夫 …… 津川 雅彦

喜多嶋拓 - 平岡祐太

飯田基祐、永田彬、江上真悟、白川和子、白井晃、大杉漣
麻生絵里子、曽川留三子、鏑木海智、當間真歩、加々美瑠菜
谷山毅、阿部理緒、前田安友菜、千濱汰一、川野誠一
樋口辰雄、宮司晴生、内田秀毅

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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