恋うたドラマSP

「竹内まりや・カムフラージュ・竹内まりやの名曲を
オリジナルドラマ化!!」

脚本/村上桃子

[第一夜] [第二夜] [第三夜]

http://www.tbs.co.jp/koiuta-drama/


第一夜 カムフラージュ


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周作の仕事で扱うドイツのゲームをやるために、友達4人が
さくらの家に集まる。周作とさくらは付き合っており、さくら
は会社の同僚ユリを連れて、周作は友人のユウキを連れてくる。
4人はボードゲームをしながら雑談。
さくらは幼いころから"チャクラくん"という架空の相手と会話
していたという話題になる。
周作はユリの香水のにおいが気になり必要以上に近づく。
そして帰ることになると周作はユリを送っていくことになった。
翌日会社でユリはさくらに、また家に招待してほしい事を
告げる。
ある時さくらはレシピのホームページを見ている途中にPCが
固まってしまう。周作に壊れたから助けてほしいと電話するが
忙しいからとして来てくれなかった。それどころか後ろから
ユリの携帯電話の着信音が聞こえたのである。
何も言わないさくら。
それ以来周作は忙しい事を理由になかなかさくらと会わなく
なる。さくらはそのストレスから植木を購入し、部屋は植木
で溢れていた。
そんなある日周作と会うことになる。久しぶりのデートに心を
躍らせるが、ユリの両親が東京に出てくるとの事を聞き、仕事
を変わりに受け持つことになる。周作はさくらの家に居た。
さくらの家を訪れるのは百合だった。
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本音が言えず、我慢するばかりの人生を送ってきたさくらは
幼いときから父子家庭で育ってきた。そんな事情も有って、
相談したいときには架空の"チャラク君"を相手に語りかける。

ある時彼氏が浮気しているのが発覚。
そんな時彼女を支え励ましてくれるのは彼氏の友人。その人には
彼女が居る。何もいえない彼女はPCのチャットで出会ったチャ
クラくんに相談する。

とてもシンプルな設定、シンプルなシチュエーション故に
見やすいドラマだった。

同じ職場の人の彼女を奪い取ったら、その後の関係がややこ
しくなりそうで最も嫌うシチュエーションなのだが、それが
好きになるという事だろうか。

彼氏の言い分も自分に都合のいい様な解釈を以って彼女を
見守っている。もちろん勝手にルールを設けるのは自由だが
そんな都合の良い言い分が通じるわけがない。

ドラマとして面白いのは、とても感受性豊かな女性なのに、
五感の内味覚だけは壊滅的という不幸。友人の香水の香り
にも気がつき、着信音にも気がついた。いつでも植物と会話
しそうな女性だが食材との会話は難しいようで、その上好き
になった人の気持ちが何処にあるのかも見抜けないという
鈍感さが、この女性の良さを表している。

chatで彼女の心を誘導していたり、彼女の内心をchatを使って
密かに知ろうとするなんて微妙な人だと思わせつつ、実は
違ったようだ。勿論そんな証明できない不思議が存在しても
良いと思わせるような内容のドラマでは有るのだが、もう
ちょっと植物や木の力をそんな不思議な力の中に加味できれば
もっと良いドラマになったと思う。

動物好きに嫌な人間は居ない。子どもが好きな人間に悪い
人は居ない。そういわれる世の中にあって、ドラマでは
植物の世話が出来るか出来ないかが、主人公の心をうまく左右
した様子。如何に気配りできる人間なのかか人間関係に於いて
も重要なのか。

南さくら ……… 加藤ローサ
笹倉祐樹 ……… 勝地涼
前田周作 ……… 夕輝寿太
高峰百合 ……… 亜希子
山本健一 ……… 小倉久寛
ラジオDJ ……… トータス松本

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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