恋うたドラマSP
三日月絢香の名曲初のドラマ化!第一夜

監督/吉田秋生 (第一回連続ドラマシナリオ大賞入賞)
脚本/牧野圭祐
プロデューサー/ 鈴木早苗、志村彰、佐野奈緒子
演出/吉田秋生

【竹内まりやの恋うたドラマSP 「第一夜」「第二夜」「第三夜」 】

http://www.tbs.co.jp/mikazuki09/


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香澄はピアノを引こうとするが邪魔されてなかなか弾けない。
圭吾が近くに来て見守ってくれていると思いきや、何者かに
連れ去られていく。

そんな夢で目が覚めた滝井香澄。
母親に音大に行きたい事を告げるが国立がダメだと分かると、
私立はお金がかかるので付属の大学に行きなさいと告げられる。

親友の良子と逢う。香澄が元気なさそうにしている姿を見て
一年ぶりに彼氏・圭吾が帰国して逢えるんでしょと元気づけ
られる。しかし音大に行けなくなることを言っていないとして
悩み事は尽きない香澄。

付き合い始めて3年が経つ二人。圭吾がアメリカの大学に留学し
久しぶりの再会の場所は、いつもデートで待ち合わせしていた
神社。おみくじを引くと大吉。まだ彼氏は来ていないと思いき
や、風が香澄に吹き掛かったかと思うと圭吾が目の前に現れる。

コンクールの一報を聞いて祝福する圭吾。今日はデートコース
にこの辺りの思い出の地を回りたいと彼女にリクエストする。
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遠距離の恋人たちを綴った歌、絢香の「三日月」をテーマに
したドラマ。
昨年は竹内まりやの曲が題材になっていたが今年は絢香らしい。

序盤から彼氏が重体である事が時折映像として挿入され、香澄
の元にやってくる圭吾は虚像である事が分かる。
デートし回想シーンで思いに耽る中、香澄がセリフとして告げる
いつまでも一緒にいようとか、来年もまたここで逢いたいとか、
そうしたセリフが命尽きようとしている圭吾の映像と相まって、
何処か胸にじわじわと突き刺さってくるようなドラマだった。

進路について思い悩む香澄に対して、虚像の彼氏が最後にやろう
としたのは、彼女に自信を持たせた事なのかも知れない。

ピアノというスキルを持つ彼女に音大だけが全てではなく、
プロのピアニストだけがその道ではないことを示唆する。

ドラマとしてはもう少し過去の映像を使って何かドラマが有ると
良かったかも。
過去の映像はどれも香澄との楽しい思い出だが、それが一貫
し過ぎて最後まで同じトーンでドラマが進行してしまった印象が
有る。

しかし二人だけの世界とばかりに殆どドラマの中に二人以外の
登場人物を出演させなかった演出。夕焼けだったり、夜空だっ
たりとても胸を締め付けるような表現力が有ったのは確かだ。

田中圭くんはこんな役柄には定番の役者って感じになってるね。

滝井香澄 …… 成海璃子 (有名音大への入学を目指し勉強中)
良子 …… 石橋菜津美
堀川圭吾 …… 田中圭 (20歳・建築家志望カリフォルニア大学に合格)
香澄の母 …… 石井めぐみ
老夫人 …… 星野晶子


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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