救命病棟24時〜2010スペシャル〜

緊急事態発生!機能停止した病院に立ち向う救命チームの
奮闘新エピソード!!進藤と楓の新たな旅立ちと感動の
シーズン4特別版


脚本/林誠人
プロデューサー/小椋久雄、高丸雅隆、三竿玲子
総合演出/河毛俊作
企画/和田行、中島久美子

【シーズン1】【シーズン2】【シーズン3】【シーズン4


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2010年1月の長崎。
進藤は車を飛ばして、閉鎖された病院・津辻総合病院を訪れる。
そこには澤井が待っていた。澤井からこの町の医療に対する
説明を聞く。ここはこの町唯一の病院だったこと。ここが閉鎖
された事で街の住民は一番近いところで車で2時間半の距離が
有る病院に通わねばならなくなったこと。
澤井は海南医大に初めて赴任したときもここと同じような状況
だったと語る。

一方その頃、海南医大では医局長になった楓が予算会議の場で
救命センターに求められる予算を提出する。しかし副院長の
日下部からは、救命センターのために5名の医師を補充した
上これ以上の予算は割けない事を聞かされる。楓らは機器の
老朽化を挙げて3次救急としての機能が果たせない事を訴える
が、他の課から見て救命センターは厄介者でしかなく、医局長
として経営や他の課とのバランスを考慮して、改めて予算案を
提出して欲しいと言われる。

そんな中、患者を現場で死なせた事で精神的なショックから
酒を飲み階段から足を滑らせて重傷を負っていた工藤亮介が
職場に復帰する。快気祝いのために恒例になっているアレを
やるか?と呼びかける佐伯。しかし工藤は治ったとはいえ、
心の奥深いところにどんな傷が残っているのか分からない事も
有り注意していてくれと医師達に通達される。

修正した予算案を持って日下部の元を訪れる楓。
しかし彼から医局長になれたのは女性だからだとしてあくまで
広告塔としての存在感を強調される。勘違いするなと無礼な
事を告げられる。

そんな中、40人を載せたバスが横転し救命センターに運ばれて
来ることになる。現在ICUに入院している志村と浅田を移動させ
て対応することになる。浅田幸一の妻・満里子は妊婦であり
もうすぐ退院だとして喜んでいた時だった。幸一をエレベーター
で運ぶ千夏と工藤だったが、突然館内が停電になる。変電所の
トラブルだという事だが、病院に設置されているバックアップ
電源も作動せず、手探りの状態で治療を行うことになる。
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先進医療を行う救命達からある時突然そんな医療器具を奪ったら
どうなるのか。工藤の職場復帰から心の傷を乗り越えていくまで
を描いた話だった。

少なからず現場の医師達の心は疲弊している。
回想シーンの中でも楓が受けた傷を荒治療で回復を試みたのに
対して、工藤に対しても現場で治療に関わらせることで、再び
リズムを取り戻していくことを描いた。

このシーズンで訴えたかった事は既にシーズンを通して訴えて
来たためか、あまり説経臭い展開ではなかった。
まだまだ現場は男性色の強い中で、楓の存在を副院長に知らし
める為のエピソードが挿入しているなど、今後の彼女の活躍が
期待できる事を示唆しているのかもしれない。

フジテレビお得意の回想シーンだらけの展開で、経費節減・
ぼろ儲け的なシナリオ構成だったが、編集も上手くて飽きない
作りだったのは確か。

しかしホラー映画なんかでもお約束の展開があるように、
心に問題を抱えている医師が患者と共にエレベーターに乗ると
かなりの確率でエレベーターは止まるのね。

次のシーズンが有るとすれば長崎の様な地域医療の再生を
描くのかそれとも女性医局長の物語を描くのか。

進藤一生 …… 江口洋介
小島楓 …… 松嶋菜々子
山城紗江子(放射線科看護師) …… 木村多江
鴨居千夏(看護師) …… 北乃きい
花輪勝司(麻酔医) …… 板尾創路
横溝静香(看護師) …… 市川実和子
工藤亮介(研修医) …… 石田卓也
坂口理恵(看護師) …… 西原亜希
佐伯透(看護師) …… 西山聡
丹原博嗣(眼科医) …… 趙[王民]和
野口昭光(耳鼻科医) …… 矢柴俊博
堀田明子(看護師長) …… 山野海
守谷隆文(救命救急センター長) …… 小野武彦
澤井悦司(医局長) …… ユースケ・サンタマリア

日下部(夏八木勲

渡辺道子、鈴木健介、蓬莱照子、目次菜伸子、羽根田陽一
石田泰弘、鈴木啓文、中野順一朗、南好洋、甲斐誠、江賢
夏秋佳代子、稲垣綾、福田敦子、岡順子、まるお、五辻真吾
関田安明、雲雀大輔、馬渕誉、荒川真

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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