福岡発地域ドラマ 「見知らぬわが町」  原案：中川雅子 脚本：羽原大介 音楽：榊原大 制作統括：有田康雄 プロデューサー：桶谷武史 演出：清水拓哉 http://www.nhk.or.jp/fukuoka/drama/wagamachi/index.html

大牟田・ある家族の物語・少女が開けた過去の扉炭鉱町の現実を描く
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福岡県大牟田市を舞台に、主人公・竹本望美(忽那汐里)による
見知らぬわが町を巡る旅が、家族の物語と重なっていく様を描
く。
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母親を幼いときに無くし、父親と二人で育つ望美。
学校に馴染めず、半不登校状態である彼女は、高校一年の夏休み
の最後の日に、突然街に有る謎の廃墟を見たことから、徐々に
街の歴史について調べていく。その過程で、家族の事について
知らなかった事実が明らかになっていく。

普段全く気に留めていなかった事でも、ある事をきっかけとして
徐々に退屈な毎日が興味深い日常へと変わるという事で、
とても面白く演出された内容だった。

父親からどうしても高校くらいは卒業しろと言われていた頃と、
自ら行きたいと感じるまでの間に、一体どんな心境の変化が訪れ
るのか。

物語の入り口は、アリスinワンダーランドのように、トンネル
に迷い込んでいくものだけど、ベタな演出とはいえ気の利いた
演出だった。

望美の様な複雑な家庭の事情を抱えていなくても、日常に
閉塞感を覚えている人たちが、現状を打開するための物語とし
ても演出できそうな話だね。

普段見過ごしていることでも、突き詰めていくと色々と楽しい
事が有ることが分かる。タモリさんの番組「タモリ倶楽部」
とか「プラタモリ」とかそんな気持ちを喚起してくれれる様な
番組だよね。