ドラマスペシャル　熱中時代 (2011年4月9日土21時、日テレ) 脚本／英生みちこ チーフプロデューサー／前田伸一郎 プロデューサー／西憲彦、梶野裕司 協力／布勢博一 監督／李闘士男 主題歌 「ぼくの先生はフィーバー -世界一バージョン-」 (歌:原田潤) http://www.ntv.co.jp/fever/ 【熱中時代 刑事編(1979)】【熱中時代 シーズン2(1980)】【熱中時代 刑事編(1980)】

「３年２組２４人全員が家族！個性爆発！！昔も今も子供達は変わ
らない…失敗しても絶対くじけない新・熱中先生の成長物語」 
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緑が丘動物園に勤める南雲大地は、動物園が経営の危機にあり、
お世話になっていた濱口がリストラの危機にあることを知って
大地は自ら退社する。
帰宅しながら小笠原諸島に住んでいる母・涼子と電話している
大地は、アパートで小学校の採用通知を知り大喜びする。

初めての登校。
そこで大地は農家の桜井作太郎と出会う。
そんな中、そこで飼育されている豚が檻から飛び出す事で、
大地はなんとか捕まえようと奔走する。ブタは商店街へと走り
同じ学校の教師・遥が登校する姿を目撃。大地の粗相によって
遥に対して悪い印象を与えてしまう。

遥は登校時にスーツ姿を着てブタを追っている怪しい人物が
居たことを教頭に話すと、教頭は警戒態勢を取るべきだと主張。
そんな中、スーツ姿を着た大地が学校へとやってくる。
校長の龍太郎は他の教師達に、大地のことを紹介すると、大地
は先ほど見かけた遥の姿を目撃し、謝罪する。
校長によると、教師の個性を重んじている事を聞き、教育には
正解はない事を告げられる。
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北野広大が小笠原で教師をしていた時に、生徒だった南雲大地
は広大に感化され教師を目指す。そしていよいよ大地にも
彼が勤めていたのと同じ小学校に採用・赴任する事が決定する。

このドラマが放送する直前に北野広大版「熱中時代」が放送
していたけど、登場の仕方だったり、生徒達の先生へのつっこ
みだったり、指導法に至るまで、前作を踏襲している事が
よく分かる作りだった。

残念ながら2時間の枠故に、生徒と大地の関係ばかりに集中し
このドラマが本来持つ校長邸での下宿先での楽しいやりとりが
ほぼ省略されていたのは残念だったけど、教師達との関係は
まぁまぁ良い雰囲気が出ていたと思う。

小学3年生にしては主張が激しい所があったり、嫉妬心なども
可愛さを飛び越えて恐ろしいものが有るけど、ドラマとしては
良くできていた。

最近の佐藤隆太さんの役所が、どれも似たような感じにしか
見えない所は残念だけど、偉い言葉を投げかけるだけで解決
した気になっている辺りを上手く指摘し、一度はその思いこみ
を打ち砕いて軌道を修正させるという意味では、とてもよく
出来ている。

続編を臭わす展開もなかなか興味深いけど、最近の学園ドラマ
はどれも現実感を出そうとして殺伐としすぎる。かつての熱中
時代の様に、程よい緩さなんかも演出して、気難しい内容では
なく子供らしさをもっと前面にして描いて欲しい。