踊る大捜査線レジェンズ 歳末特別警戒スペシャル 
(放送日:1997年12月30日)

脚本/君塚良一
監督・演出/本広克行
プロデュース/亀山千広、東海林秀文


最高傑作とも称される作品完全版がついに登場!事件多発!
大混乱の湾岸署が占拠!!そしてあの男が帰ってくる


--------------------------------------------------------
1997年12月29日。
すみれは友人の智子から紹介された彼・藍原誠治とデートする
事になるが、仕事でキャンセルになる。
年末故に湾岸署は活気に溢れていた。
最近青島はどうしているのか?杉並北署に配属されてから連絡
が無いという。

オーストリア大使夫人・リサ夫人が杉並中央病院に現れる。
夫人はこの病院に入院する人たちと文通をして交流を図って
いたのである。一人の少女が花を渡したいとやってくる。かつて
は入院していた患者だが、今は退院しており、今回は患者だけが
逢えるという事になっていた。しかし警備に当たっていた青島
は少女を通してあげることに。
そんな光景を室井はたまたま目にする。
半年で湾岸署に戻す約束になっていたのに一体どういう事なのか。
警備局長などに連絡をどうなっているのか尋ねる。

一方青島は命令に背いたとして内勤に回される。
篠原と共に犯罪者リストをPCに入力するという地味な作業。

湾岸署には色んな犯罪者が連れてこられていた。
中でもホームレスたちは、軽犯罪で意図的に捕まり、暖かい
留置所で年越しを過ごすという事が毎年の恒例になっていた。
和久はそんなホームレスを毎年世話していたが、既に和久は
退職し、ホームレスを相手にする人が居ない。しかし和久は
署に呼び出され対応を求める。和久はホームレスたちに今は
力になってあげられないが、勝ちどき署の村下は面倒見が良い
事で有名だとして、そこに行くようホームレスに告げる。
そんな和久に、湾岸署の刑事たちは、研修員たちの指導員に
なって欲しいと頼む。

そんな中、第一興和銀行前の路上で現金輸送車が襲われる。
犯人は警備員を人質をとって銀行に立て籠もっていた。機動
捜査隊が出動しているという事で、現場に来た真下たちは、
僕達の出番は無いかも知れないとして帰ろうとする。すると
そこに青島がやってくる。青島は犯人に対して、単独犯は人質
を取らない方が良いとか、警備員は柔道の有段者が多いので
人質にするならば素人にすべきだとして、自分が人質に変わる
という。更に現場に和久がやってきて、素人老人を装い近づく。
二人の連携で犯人の凶器を取り除き、見事逮捕することになる。

湾岸署には青島の私物が届けられ、そして異動通達書がファッ
クスで正式に送られてくる。問題児が戻ってくる。神田は追い
返せと言うが・・・

青島を何処の部署に所属させるか。それぞれ警務課、会計課
生活安全課、交通課、殺人課などの課長がやってきて話し合う。
誰も青島をとりたがろうとしないが、強引に交通課に配属される
事になる。

12月30日。
青島は交通課に配属された。交通課では現在死亡件数は9997人
で、今年一年の交通事故死亡件数を10000人以下にしろとして
交通規制の徹底を求める。特に自分たちの管轄で絶対に死亡者
は出すなと告げられる。

青島は雪乃と共に巡回にいく。
路上駐車を取締りに行く青島。しかしそこに警察車両が通り
かかり、青島は事件が有ったのだとして、ミニパトカーを運転
し追い掛ける。向かった先は海峰小学校だった。
卒業制作の"宇宙の邪悪と癒し"というオブジェを作っている
時に若い男性が校庭に入ってきて、オブジェを壊し、止めに
入った教師の美香にナイフで斬りつけたという。男は25、26歳
くらい。身長は180cm弱。そんなやりとりをしている所に、
大凪駅前マンションで殺人事件が起こったと報告が入る。
緒方はここは自分が対応しておくのでみんなは殺人事件現場に
行って欲しいという。傷害事件よりも殺人事件の方が大事だと
するが、青島は不安に陥る子供たちを見て、自分はこの一件を
処理しようと考える。美香によると犯人は"オレもここの子供だ"
と言っていたという。

大凪駅前マンションでの殺人事件。男性がナイフによって刺し
殺された。被害者の孫娘・北見繭は犯人を目撃しており、湾岸署
で保護がてら話しを聞くことになる。
湾岸署に捜査本部が設置されるという事で、夕方に神田署長らが
企画していた忘年会は中止になる。

青島はこの小学校の卒業生を調べていく。
年齢からして13年から14年前に卒業した卒業生。北署で先日
入力していた変質者リストと照合することになる。
美香は青島に殺人事件よりも優先してくれた事に感謝すると、
青島は事件に小さいも大きいも無いという。美香はそんな青島
刑事に好感を抱く。

--------------------------------------------------------

青島は飛ばされた杉並北署から湾岸署に異動する

ドラマの始めには杉並北署に勤務していたが、室井が手を回して
調べる。すると多くの書類に紛れて異動命令書が杉並北署で
止まっていた事を知る。

色んな事件が勃発する

年末と言うこともあって、署内は犯罪者で溢れている。
軽犯罪については殆どスルーするしかない状態で、青島は
一度は傷害で捕まった鏡恭一をスルーする場面があった。
広末涼子演じる少女から、彼は鏡だと言われて再度調べていく
事になる。

現金輸送車襲撃事件

犯人は古田新太さん。
青島が再び湾岸署の刑事として活躍することになるきっかけの
事件だった。和久との連携。

海峰小学・傷害事件

美香先生が傷つけられ、青島が捜査を担当することになる。
前歴者リストと照合し、一人一人卒業生からアリバイを尋ねて
いくことになる。
そしてたどり着いたのは鏡恭一だった。

大凪駅前マンション殺害事件

被害者は71歳の男性・北見幸之助。孫娘はなんと仲間由紀恵さん。
一度はショックで声が出せなくなるが、雪乃が対応して落ち着
かせる事になる。モンタージュを作成して犯人を捜していく事
になる。

たらい回しにされる青島

ルールを守らない青島は湾岸署でも嫌われ者。

交通課から警務課に移り、生活安全課へ。
まぁあんまり課の枠に捕らわれた捜査をしていないので、どの
部署にいても変わり映えはしないかな。

和久から無駄だと思われる捜査も時には重要な所に繋がっていく
という事で、万引きから殺人に発展しそうになったという過去の
話しを聞かされる。

細かいネタたち

真下と魚住の階級争い。
神田たちの忘年会。
魚住の妻の浮気騒動。
すみれの恋話。
新しく陣頭指揮を取る警視庁の新城賢太郎。
すみれの時計が止まる。

ゆとりの湾岸署

真下は事情聴取中に疲れたとか言って勝手に休み始めるし、
猟銃誤射事件の銃を机の上に放り置いたままの状態で居るし
考えられない事ばかりだった。そんなゆとりが新たな事件を
発生していく。

細かいエピソードが一本に接続する。

車上荒らし、スリグループ、傷害事件など、警察に居て事情
を聞かれていた人物には、ナイフというアイテムで繋がっていた。
青島が課を転々とするように、今回のドラマはこういう流れを
楽しむ物だったのかも知れない。

SATの登場

とても格好良い出現の仕方だった。
ただSATの存在くらい誰でも知っているでしょうに、目撃者に
は秘密保持契約にサインさせられていたね。



青島俊作 …… 織田裕二 (湾岸署刑事課強行犯係係長・巡査部長)
室井慎次 …… 柳葉敏郎 (警視)
恩田すみれ …… 深津絵里 (湾岸署刑事課盗犯係・巡査部長)
柏木雪乃 …… 水野美紀 (湾岸署刑事課強行犯係・巡査部長)
真下正義 …… ユースケ・サンタマリア (警部補)
和久平八郎 …… いかりや長介 (強行犯係・巡査長)

袴田健吾 …… 小野武彦 (湾岸署刑事課課長・警部)
神田 …… 北村総一朗 (湾岸署署長・警視正)
秋山 …… 斉藤暁 (湾岸署副署長・警視)

中西修 …… 小林すすむ (湾岸署刑事課盗犯係係長・警部補)
緒方薫 …… 甲本雅裕 (湾岸署地域課所属・巡査部長)
森下孝治 …… 遠山俊也 (湾岸署地域課所属・巡査部長)
魚住二郎 …… 佐戸井けん太 (湾岸署刑事課強行犯係係長・警部補)
山下圭子 …… 星野有香 (交通課・巡査)
岸本巡査長 …… 畠山明子 (湾岸署警務課警務係)
藤田千草 …… かんだゆきこ (湾岸警察署交通課)
一倉正和 …… 小木茂光 (捜査一課課長)
新城賢太郎 …… 筧利夫

高橋 …… 田山涼成 (交通課)
警務課長 …… 山崎一
生活安全課長 …… 石井愃一
地域課長 …… 山崎大輔
会計課長 …… 池田武志

鏡恭一 - 稲垣吾郎 (傷害、殺人犯)
不良少女 - 広末涼子 (カツアゲ)
藍原誠治 - 伊藤英明 (すみれの彼氏候補)
北見繭 - 仲間由紀恵 (祖父・幸之助を殺害される)
寿司屋「和之竹」の娘。美香 - 原沙知絵 ()
寿司屋の大将 - 六平直政
現金輸送車強奪犯 - 古田新太
三井一郎 - 三上市朗 (人身事故)
益子署長 - 浅沼晋平
魚住アンジェラ - エレナ・イヴァノヴァ (魚住の妻)
車上狙い - 平賀雅臣 (バッグを盗む)
警察庁警備局長 - 津嘉山正種
草壁 - 高杉亘 (SAT隊長)
警視庁刑事部長 - 西岡徳馬
細川 - 貴山侑哉 (刑事)
篠原 - 谷啓 (捜査資料室長)
生意気な小学生 - 森廉
少女 - 今関愛美
綾波麗 - 近藤典子 (アナウンサー)
男 - 山崎智弘
内田晋三 - 高橋克実 (本店・刑事)
中野 - 野仲功 (本店・刑事)
寸借詐欺師 - 久保晶

辻萬長、児玉謙次、戸沢佑介、池田武志、奈良坂篤
星川なぎね、児玉多恵子、竹沢一馬、村上幹夫、篠原大作
加地健太郎、岸本功、藤浩二、林和義、加藤満、渥美博
偉藤康次、田中龍、ドン貫太郎、堀勉、植村喜八郎
安良岡俊一、三川雄三、田村元治、田口主将、平川ひとし
北川智繪、津久井啓太、宮崎吐夢、宍戸美和公、小柳友貴美
三上市朗、山崎智弘、渋谷泰蔵、今関愛美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system