プロポーズ兄弟〜生まれ順別男が結婚する方法〜 (2011年2月21日〜24日、23時枠・フジテレビ) 脚本：衛藤凛 プロデュース：若松央樹 演出：鈴木雅之(1)(4)、並木道子(2)、佐々木詳太(3) 主題歌：FUNKY MONKEY BABYS 『告白』

第1夜・初めっ子が結婚する方法

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山田家の一郎は、三兄弟の長男。
長男故にやたらと厳しい躾を受け、出来て当然との扱いをされ
た結果、理不尽な要求に逆に鈍感さを身につける。弟たちの
面倒を見るのは当たり前だとされ、その結果世話好き、責任感
が強く、調和を重んじる性格になる。寛大さ、そして頼まれると
断れない性格、自己犠牲の精神などを身につけるが、恋愛に
於いてはそんな性格が災いし、友達と恋人のどちらを選ぶのか?
と問われて、どちらも選べなかったり、真面目すぎる性格故に
相手を怒らせたりする。

父の跡を継いで洋食屋・キッチン・ヤマダを経営する一郎。
店には一郎以外に、ホール担当のヨシノリ、ベテランシェフの
源さん、アルバイトの小嶋が働いていた。
そんな中、店で食事をしていた佐々木綾は、店に求人募集の
広告を見て、一郎に声を掛ける。
一郎は彼女を雇うことにする。職員達を紹介すると、彼は綾に
対して、仕事は厳しいが3年はやるつもりで働けば一通り身に
付くと告げる。綾はそんな一郎の言葉を熱心にメモに書いて
いた。

しかし彼女はヨシノリからも破壊王だと言われるくらいあわて
ん坊で、食器を落としたり、ミスしたりする。そんな彼女に
焦らなくても良いと声を掛ける一郎。

仕事が終わると一郎は一人最後まで店に残り、デミグラスソース
を作る。頼るのが苦手な一郎は、この仕事をずっと自分が行って
いた。一郎の調理する姿を綾はメモを取りながら見ていた。

綾は高校卒業後に北海道から出てきて、7年間町工場で働いて
いた。しかし突然そこを辞めて調理士免許を取るために学校へ
と通う。地元に戻って結婚した方が幸せなのではないか?と
ヨシノリは告げる。
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長男の一郎は、幼い頃からの長男としての教育・立場で育った
為に何処か自分の意見を貫き通すことが出来ず、頼まれると
断れない性格をしていた。恋愛に失敗続きの一郎の前に、
佐々木綾という女性が現れる。

以前フジテレビが放送した「血液型別オンナが結婚する方法」
の別バージョンって感じのドラマ。
血液型での性格の違いを描いた前作とは別に、今回は長男・次男・
三男、そして一人っ子の男性の性格の違いを描くと共に、結婚する
までの状況を描く内容だ。

流石に出会ってから結婚までのスパンの短さから、不自然な
形だし、正直視聴者的にも感情移入も出来ぬままに、いつの間にか
恋をして相手の良さを見出してしまった感じは否めない。

綾側からのアプローチは多少感じたけれど、もう少し一郎自身の求め
ている人物像を描くべきで、恋愛に陥る過程を描いて欲しかった。

ドラマとしての説得力は冒頭のナレーションで全てが語られてしまった
と思う。
長男故の性格付けだったり、長男であるが故の利点や欠点など、該当
する人が見れば頷ける事も多いのだろう。

一郎の人間としての良さが、従業員たちの口から聞かされて
後押ししてくれる所など、職場の人間関係を象徴していて良い感じ。