プロポーズ兄弟〜生まれ順別男が結婚する方法〜 (2011年2月21日〜24日、23時枠・フジテレビ) 脚本：衛藤凛 プロデュース：若松央樹 演出：鈴木雅之(1)(4)、並木道子(2)、佐々木詳太(3) 主題歌：FUNKY MONKEY BABYS 『告白』

第3夜・末っ子が結婚する方法
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山田家の三男の三郎は、大学を卒業しても二年間就職せずに
バイト暮らし。
下川高校の同窓会に行く。
三郎は自分には処世術が有るわけでもなく、会社のルールに
縛られるのは無理だとして、会社勤めが自分には合わない事を
語る。一方女性の同級生、ミキとアキと真央は三郎について
話し合う。女性達は三郎と幼なじみの真央の事を羨ましがる。
彼はとても可愛らしくペットみたいな存在だという。
そんな中、雑誌のモデルをしている梨乃がやってくると、その
場にいた男性陣は急に態度を変える。三郎が声を掛けると、彼女
は三郎の隣に座る。

翌日真央は朝、三郎の部屋にやってくる。
バイトに遅刻するとして彼を起こすが、昨夜ずっと飲み歩いて
居たので起きられないとだだをこねる。真央は昨日の会費を
立て替えていたので、彼の財布からその分を返してもらおうと
するが、財布には僅か1000円しか入っていなかった。
そろそろ就職しなさいというが、三郎は自分に合った会社がない
とか、起業するために現在は人脈を育てていると告げ、就職に
ついても出来ないのではなくしないだけだという。そんな彼に
本当にしないだけならば、せめて面接だけでも受けてみたら
どうか?という。本当は出来ないのではないか?という真央に
対してそんなに言うならば自分が本気を出せば就職できる事を
見せてやると告げる。

しかし面接では全く合格せず。
幼い頃から苦手だったペットショップ"わんだふる"で募集して
いることを、知るとそこで頭を下げる。

一方彼は梨乃と喫茶店で会うと、会社に就職しているとして嘘
をついて見栄を張る。食費を払うことも出来ずに居ると、なん
とかごまかして梨乃に支払ってもらう。

ついにペットショップでの採用通知をもらう。しかし研修中の
三ヶ月はアルバイト生扱いで時給は800円だとする。
犬の散歩など意外に疲れる仕事であることを実感する。
会社帰りに真央はペットショップに立ち寄ると、彼が働いている
姿を見る。
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山田家の三男は、可愛がられて育ったあまり、どうしても人生
や社会の厳しさを感じぬまま育ってしまう。両親が世界旅行に
出ている中で、その日暮らしのような生活を続ける三郎に対して
幼なじみの真央は、彼の尻を叩いて、なんとか自立させようと
する。

家族のみんなから可愛がられ、やってもらうのが当たり前、
困ったら涙すれば周りが助けてくれる。甘えん坊のレッテル、
何をやっても許され、その分ストレートに意思を伝え、嘘は
下手ですぐにバレる。生まれたときから上の存在が居るために
向上心を持ちやすく、負けず嫌い。ねばり強く決して妥協を
許さない。アピール上手でおねだり上手。世界の中心は自分
だと考えている。

冒頭では三男に対する説明がこんな下りで語られた、よく見れ
ば矛盾するような主張である。

甘やかされて育って何でも許される環境の中で、向上心やら
負けず嫌い、そして妥協を許さないような人間に育つのだろうか?
真央が幼なじみで彼の性格を知り尽くしていることも有ってか、
彼を誘導する様は面白かったけど、その中にねばり強さも無け
れば妥協しまくりの男の姿があった様な感じ。

このドラマの中で、一番立場に胡座をかいていて、気持ちばか
りが大きくなり、嘘つきでダメ人間と化している感じがする。

働くことの喜びを犬とのふれあい、そしてそんな飼い主からの
感謝の言葉で掴んでいくけれど、ペットショップのオーナー
の寛容さに助けられた部分も大きいかな。

先輩に誘われネットショップを始めたという同級生は果たして
成功を収めたのだろうか。