里見八犬伝

脚本家/大森美香
出演/滝沢秀明、佐藤隆太、小澤征悦、押尾学、照英
山田優、勝地涼、山下翔央、渡部篤郎、武田鉄也、管野美穂
長塚京三、仲間由紀恵、大杉漣、綾瀬はるか陣内孝則

夜中の12時から録画してあったこの5時間分のドラマを一気に
消化しました。流石に疲れたなぁ。
明日も見たいものが沢山有るので、撮り貯めしておくと
見なくなる可能性が高いので一大奮起して見た感じです。

前日の深夜なんかにもこのドラマのメーキングフィルムをばんばん
流していたし、綾瀬はるかさんも出演しているし、見たい要素が
満載でした。

里見八犬伝自体は幼い頃TVで放送していた深作欣二監督版の映画
を見て以来好きな作品の一つ。

映画版では新兵衛が主人公でしたが、このドラマではタッキー役の
犬塚信乃がメインって感じの作りでしたね。

過去何回も撮られている題材と有ってしっかりとしたディテールの
元で撮影された作品という感じで、キャラクターにも安定したもの
が有りました。

テーマの根幹にある反戦を取り上げた所には多少なりとも説教臭さ
が存在しましたが、時代をさかのぼってみればそんな理想論を
振りかざしてみても、すぐ殺されてしまう時代ではないのかなと
いった心配もしてしまいます。
おそらく管野ちゃんを倒してからは尺の長さが目立ったので説教臭く
感じたものだと思いますが、前半のテンポの良さで仲間を手繰り
寄せていった展開はかなり上手い感じに演出されていたと思う。

あと大森美香さんはフェミニズム論者ではないのだろうけど、
ドラマの中では常に身勝手な振る舞いをする男性に常に振り回されて
いる女性の被害者意識の視点は一貫していたものがありましたね。
やんわりと男性の欲望に対する姿勢を否定するテーマなんかも混在
していました。

最後の合戦にはロードス島戦記の様なファンタジックさとダイナミック
さが有りました。火が飛び出したり風が舞ったりする演出には賛否
両論だと思いますが、出演陣の殺陣の巧さが目立ったので意外と
気にならなかったです。

各々演技については言及しないけど、ちょっと癖のある役を貰った
人はどれも良い味出していましたね。

一番目立って嫌だったところは、綾瀬はるかが幼いときに鷹だか
鷲に浚われてしまうという設定。管野ちゃんが送り込んだ刺客
なのかどうかは分からないけど、わざわざ名前まで書いて赤ちゃん
をピン子邸近くの木の上に放置して置いたというのはなんか不自然
だ。
佐藤隆太を含めると二人も流れ着いたのか。


しかし新年一発目に見たドラマはなかなかの出来。
今年も良いドラマに巡り会えるのかな〜

評価:★★★★☆

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