さよならぼくたちのようちえん
(2011年3月30日、NTV)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生
プロデューサー - 次屋尚
チーフプロデューサー - 田中芳樹

http://www.ntv.co.jp/youchien/



「約束、それは何があっても泣かないこと…桜の花びらふる頃は、
ランドセルの1年生。史上最年少主演!日本中が涙したMothe
rの感動を再び!」 

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東京都心の幼稚園に通うカンナ(芦田)と、同じ組の4人の園児が
幼稚園を抜け出し、大人たちには内緒で、ある目的のために
電車を乗り継いで、見知らぬ土地へ向かう。

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ひなた幼稚園すみれ組の園児・谷口洋武が卒園を前にして
突然幼稚園から居なくなる。絵が好きだった洋武はピカソを
見に行ったのか。園児達は彼が長野の病院に行ったことを
知り、仲良し5人組は病院まで電車を乗り継いでいく。果たして
目的地まで付くのか。

可愛らしい子供達が映画「スタンド・バイ・ミー」さながらの
大冒険を行う。
最初は楽しい遠足気分だが、一人、また一人と子供達が警察に
保護されて行くウチに不安になる子も出てくる。

色んな要素がてんこ盛り。
子供に背負わせている家庭の事情だけでなく、幼稚園の先生
にも大人としての自覚を求めていく。

放送事故が起きたのが残念だった。
最初は単純に時間を戻して、別の角度から物語を描いていて、
見せているのかと思ったけど、単なる放送事故。
こんなのあり得るのか!?って感じの事故だったね。

大人が作った園児の物語故にあざとさなんかも感じられたし、
後半部は少々冗長な感じもしたけど、子供たちの性格付けが
絶妙だったり、後半にいくに従い心細い心情をホラー仕立てに
するところなど、色々とドラマにアクセントをつけており、
喜怒哀楽を素直に感じられる物語の構成で、見ていて面白かっ
た。

動物+子役の登場という事でドラマとしては鉄板的ストーリーかも。

子供が初めて死というものを意識するという点で、「スタンド
・バイ・ミー」を踏襲しているのが分かるが、死体を見に行く
のではなく、さよならを言いに行くことや、最終的には助かる
というオチが用意されている所など、日本のドラマっぽい
味付けがしてある。

他人に迷惑を掛けないという事をドラマとして主張している辺りは、
如何にも日本的観念を持ち込んでいるし、公共の場であれ、子供
たちに自制を求めるところは、日本の教育なんだろうね。

平野明日香ちゃんなる人物が行方不明になり、そのポスターが
至る所に貼ってある。美琴が終始この事件を気にしているけど、
この事件に関して何か知っているのでは無かろうかと思ってみたり、
写真の女の子が美琴そっくりである事で自分の事のように受け止めて
いたりするのかなと色々想像する物がある。

ネコの使い方など面白い物があったし、岸辺一徳さんやいしだあゆみさん
の使い方がユーモアに溢れていて良くできていたと思う。

そういえば看護師役に、杉下右京の娘さん、趣里さんが出演していたぞ。

山崎カンナ - 芦田愛菜 (ひなた幼稚園すみれ組)
谷口洋武 - 橋本智哉 (ひなた幼稚園すみれ組・病気)
植原拓実 - 佐藤瑠生亮 (ひなた幼稚園すみれ組・鉄道好き)
持田美琴 - 本田望結 (ひなた幼稚園すみれ組・メガネ)
堀川俊祐 - 黒田博之 (ひなた幼稚園すみれ組・サッカー)
岸本優衣 - 庵原涼香 (ひなた幼稚園すみれ組・社長)
畠田史奈 - 趣里 (看護師)
吉木万里 - 満島ひかり (すみれ組先生)
岸本里実 - 横山めぐみ (優衣の母)
大澤貴子 - 水野真紀 (幼稚園の先生)

ホームレス - 岸部一徳
おばあちゃん - いしだあゆみ
車掌・川北 - 近藤芳正
主婦 - 片桐はいり・犬山イヌコ
拓実の父 - 恵俊彰
カンナの母 - 小西真奈美
洋武の母 - 西田尚美

貴山侑哉、小林きな子、阿南敦子、芦沢孝子、小林千恵
稲葉瑠奈、田川恵美子、東篠織江、松本公成、岡内美喜子
中沢青六、中村哲人、兼松若人、井川哲也、茂木利夫
菅谷大介(アナ)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


水谷豊夫妻の愛娘、趣里が女優デビュー 「“2世”嫌じゃない」

俳優の水谷豊(58)と女優、伊藤蘭(56)の一人娘、趣里(しゅり、20)がドラマで芸能界デビューすることが7日、分かった。3月下旬放送のTBS系「3年B組金八先生ファイナル」(仮題)と日本テレビ系「さよならぼくたちのようちえん」に立て続けに出演し、女優として活動を始める。サンケイスポーツの単独取材に応じ、「両親に感謝しながら、趣里として認められるよう頑張るだけです」と誓った。

インタビューに現れた趣里は、1970年代にキャンディーズとして絶大な人気を誇った蘭ちゃんの若かりし頃を思い出させる容貌。涼しげな瞳が母親にそっくりの新人は、「初めての演技でプレッシャーを感じています」と緊張した表情を浮かべた。

 幼少時からクラシックバレエを始め、都内のインターナショナルスクール1年のときに英国にバレエ留学。世界で活躍するバレリーナを目指したが、けがに悩まされ、断念を余儀なくされた。

  「小さいころから両親のドラマや歌番組を見ていた影響で演技に興味があった」という趣里は、けがをきっかけに「表現者として女優に挑戦したい」と両親に相 談。水谷と伊藤は「趣里のやりたりようにやりなさい」と応援してくれたといい、「いつも私の背中を押してくれる存在なんです」と感謝した。

 「金八先生」はオーディションだった。実年齢より5歳下の中学生の役にもかかわらず合格。柳井満プロデューサーは「まるで妖精のような立ち振る舞いが印象的だった」と振り返った。

役どころは金八先生に恋をする設定で、趣里は「ホントに好きなんだと自分に言い聞かせて、先生に毎日告白しています」と真剣な顔。すでに撮影は始まっており、武田鉄矢(61)には「蘭ちゃんにそっくりだなって言われました」とはにかんだ。

 また、3月上旬に撮影が始まるスペシャルドラマ「さよならぼくたちのようちえん」では、主演の芦田愛菜(6)ら園児に慕われる看護師役。「入院したことがないので、看護師の仕事を勉強しなきゃ」と新しい挑戦に瞳を輝かせた。

 大物俳優とトップアイドルだった女優のもとに生まれ、同じ道を選んだ。“二世女優”と呼ばれるが「それは普通のこと。イヤだとは思いません」とキッパリ。「これからは趣里として認められるように頑張るだけ」と力を込めていた。


日テレドラマで放送事故 同じ場面8分間繰り返す 欠落場面も8分

日本テレビ系で30日夜に放送されたドラマ「さよならぼくたちのようちえん」で、画面が突然暗くなるトラブルがあった。

 日テレ総合広報部によると、トラブルがあったのは放送開始から約1時間が過ぎた午後10時台。11秒ほどして映像は戻ったものの、復帰直後の約8分間、同じ場面が重複して放送された。欠落した場面も8分7秒あるという。

 番組では「お見苦しい点がありましたことをおわびいたします」などとする謝罪テロップを流した。

 同局はトラブルの原因は「究明中」としている。欠落場面があったため、ドラマは再放送を予定しているという。


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