4夜連続ドラマ“卒うた”(2) 「道」

脚本/徳永友一
プロデューサー/三竿玲子
演出/星野和成

http://wwwz.fujitv.co.jp/sotsuuta/index.html


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今夜もパーソナリティ・立花仁美のミュージック・ダイアリー
が放送される。今日のテーマはEXILEの道。

健太は真理子の父・啓一に娘との結婚の許可をもらいに行く。
意外にもあっさり娘を頼むと言われるが、結婚式には出ないと
唐突に言われる。それを聞いた真理子は意味が分からないと憤怒
し、結婚に反対ならばそういって欲しいという。しかし啓一は
相手に非の打ち所が無いことを告げる。それならば何が気に入
らないのか?
健太は結婚を了承して貰った後にすぐに笑いかけたのが、相手に
不快に感じたのではないかという。しかし真理子はあの人は変人
だとして、取りあえず結婚は認めて貰ったことに喜びを見せる。
一ヶ月有ればその気持ちも覆せると思っていた。

結婚式まで三週間前、未だに式に出るとは言わない啓一。
相談もせずに一人暮らしした事が気に触ったのか?結婚が決まっ
て仕事を辞めたのが不味かったのか?と問うもどれも違うのだ
という。
健太は理由が有ってのことだろうと告げる。真理子は一度口に
したら引っ込みが付かなくなっただけだという。父親が出ない
となるとウチの親族はゼロになると嘆く。真理子は父親と真っ向
勝負をして式に引きずり出すと誓う。

翌日から真理子は父親が結婚式に出ると言うまで実家に居座る
と告げる。ワインとステーキで祝杯ムードを盛り上げるも、
父親は味が悪いとして一口食べただけで真理子の料理を食べない。
真理子は母親に貰った真珠のネックレスを手にして、幼い頃の
思い出に浸るのだった。
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父・啓一が一人娘の結婚式に頑なに出席しないとするのは何故
なのか。父子家族の気難しさが描かれる話だった。

男親と女の子の無骨な関係が描かれた。
なかなか女性の繊細な気持ちを理解できず、幼いときから頑な
な態度が目に付くが、実際には娘に喜ばれようとして奮闘する
姿が日記の中から見て取れる。

ただ今回の一件、母親との約束だとしても、一人娘の結婚式に
欠席してまでも守り通すことなのかという違和感は存在する。

真理子は30歳。父親には何時までも子供の存在ではあると思うが
幾ら何でも涙が子供の心を悲しくさせるという事への分別や
意味合いの違いは感じ取れるのではないか。

バージンロードの意味を語る辺りはとても感動的だが、健太に
語らせずに啓一が上手く説明すべきものだったのではないかな。


山崎真理子 …… 国仲涼子
山崎啓一 …… 平田満
桜木健太 …… 大倉孝二
山崎弓江 …… 手塚理美
幼少時代の真理子 …… 小林星蘭
ラジオ局AD …… ムロツヨシ
プロデューサー …… 日比大介
立花仁美 …… 長澤まさみ


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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