タリハダ2 〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を”ネック”
(2007年9月28日)

監督/三木康一郎
プロデューサー/藤原努
脚本/三木康一郎、山名宏和

トリハダ】【トリハダ2】【トリハダ3】【トリハダ4】【トリハダ5】【トリハダ6
カクセイ



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薄暗い部屋で、一人の男が意識を取り戻す。
あろうことか、両腕が鎖で縛られ、上からぶら下げられている。
かろうじて足は地に着いているらしいが、首に何か違和感を感
じる。なんと、ロープで括られている。首吊り状態だ。
あたりを見渡すと、自分と同じ境遇の人間が3人。全員顔に
見覚えは無い。
足元は極めて不安定な支えがあるだけで、何かの拍子に崩れ
たらひとたまりもない。
首のロープは鍵で固定されており、外れる気配は無い。
数字式の鍵を開ける番号さえ分かれば、この首吊り地獄から
開放されるに違いない。「ピッ・ピッ・ピッ・・・」その時、
突然、タイマー装置が起動した…!!

一体誰が何のためにこんなことを!?
ここにいる人間たちは何者なのか!?
そして、4人の運命は!?

次第に明かされている真相と、驚愕のラスト。
手に汗握るシチュエーションサスペンスホラー。

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随分前に放送していたもの。
確かトリハダシリーズは2だけ感想を書いていなかった様な
気がするので改めて見てみた。

2作目だけはオムニバス形式ではなく一本のドラマとして
描かれている。

突然目が覚めるとクビにロープが掛けられていて、しかも
不安定な椅子の上に立たされている4人の姿が有った。
4人には全く接点がないものかと思いきや、徐々に一つの事件
を巡る関係者だという事が判明していく。

このドラマが怖いのは暗闇に閉じこめられている状況とか、
そんなものではなく、こういう状況にこそ人間の本性という
ものがむき出しのまま描かれている事。

主導権を握っているのが誰なのか。一番か弱そうな女性に
イニシアチブを持たせていく辺りは、とても興味深いものが
あったし、意外な素顔なんかが見られてとても興味深い。

多少冒頭での閉じこめられた状況は都合良く出来すぎている
けど、そんな所を取り除けばかなり楽しめる。

このシリーズが確立しているオムニバス形式のホラーも面白いけど、
シリーズの中でもなかなかのアイディアものの作品で完成度も高く
恐怖心を十分に味わうことの出来る内容だった。
佐津川愛美さんの演技にも注目。

…… 佐津川愛美 (湯川とCHAT。朋美の同級生)
シモヤマハヤト …… 金井勇太 (朋美を殺害)
湯川秀樹 …… 音尾琢真 (カメラマン)
鳴海明代 …… 洞口依子 (母)
鳴海朋美 …… 森川明日花 (自殺した娘)

土屋良太、塩山義高 、イズサウンド


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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