トリハダ4 〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を 「凍りつく恐怖のオムニバスドラマこれであなたは眠れない・ 新作全7話」 監督／三木康一郎 脚本／三木康一郎、八代丈寛、蒲田幸成、女里山桃花、松田知子 [トリハダ] [トリハダ2] [トリハダ3] [トリハダ4][トリハダ5][トリハダ6] [カクセイ]

出演／谷村美月、日下部千太郎、松本美星
イタ電する少女。
その反応に楽しみを覚える。
そしてまたもう一人別の人物にかける。
すると電話先からは、「今日の2時5分、あなたは死亡する」と
返信が帰ってくる。

●恐怖は常にあなたの隣に

出演／柄本時生、宮下ともみ

男は隣人の女性が毎日決まった時間に出勤するのを知りドア
から眺めるのが日課だった。次の日も彼女は同時刻に出勤。
傘を落として拾うところでスカートの中を覗こうとして思わず
相手の前に自分の身を晒してしまう。翌日帰宅しベランダから
隣を覗くと室内に下着が乾してあるのを見つける。ドアには
鍵がかかっておらず部屋に侵入してしまう。

ドアから彼女を眺める視線の怖さ。女性の方がか弱さを持つ
という先入観を旨く持ち込んだ話になっている。
ベッドの上から突然出てくる顔が怖かった。

●内面と外面の相違からおこる悲劇

出演／於保佐代子、三島ゆたか、佐藤仁

電車で睡魔と闘う女性。なんとか眠るまいとして小説を手に
する。気がつくと広い車内には二人の乗客しか居ない。
自分と男性。しかもその男性は幾らでも座る場所があるのに
彼女の前に立ちふさがる。怖くなり次の駅で降りようとする
と彼は彼女の手を取りそれを阻止しようとする。

冷静に考えると変な話。電車の中にいた男性はなぜホーム
に殺人鬼が居ると分かったのか。
男性はもう少し外見的に異常性を持つような容姿の人が
良かったかもしれない。

●行き過ぎた愛情の記録

出演／津田健次郎、竹内えり、岡亮、庵原涼香

単身赴任の夫は妻から送られてくる子どもを撮影したDVDが
唯一の楽しみ。この日も電話で次のDVDを早く送ってくれと
催促の電話を入れる。妻はすぐに送ると告げると早速翌日に
送ってきた。子どもたちが布団で寝ている姿。しかし何故か
そこには撮影者である妻も映っていた。

一瞬見たときには不倫ネタなのかと思った。
電話を受けた時点でこの男性は既に家に侵入して奥さんを
監禁していたという事なのだろうか。

●好奇心が猜疑心を超えた結末

出演／松尾諭、青山玲子

自動販売機でジュースを買う男性。中から一通の手紙が出て
きた。私に興味があるならば次の場所に行けと指示が書かれて
いる。電話ボックスにいくと再び手紙があり、格好いいならば
次の場所に行けと再び指示。更に次の場所でもお金があれば
と書かれており指示されたゴミ箱を漁ると手紙の中から写真
が出てきた。物凄く可愛い子。電話番号と電話をかける場所
まで指示してあった。

こんなに遊び心のある人が自殺する訳は無いと思うけど、
確かに好奇心はくすぐられる話ではあるな。
ネタ的にハートの地点に立ったときに植木鉢でも落ちてくる
のかと思った。

●いつか尽きる求愛のカタチ

出演／木南晴夏、本山彦次郎

朝の出社途中、自転車修理をしている男性に声をかけ、落ちて
いたスプレー缶を手渡す。帰宅すると何者かがドアにプレゼン
トを置いていく。中には無理やり抜いたと思われる前歯が入っ
ていた。翌日にもプレゼントが用意してあり、髪の毛。
怖くなった彼女は次の日も気味の悪いものが置かれていないか
心配になるが、何も無かった。安心していると、ドアのチャイ
ムを鳴らす音が聞こえる・・・

身を削ってプレゼントを行うというブラックジョーク的な
内容。でも予め男が包帯とかしているので、何が贈られて
くるのか分かってしまうところが惜しいところ。

●誰もが持つ恐ろしい人間の本性

出演／作津川愛美

ファミレスに着いた女学生はドリンクバーを注文。そして
待ち合わせしている男性に携帯でメールを送る。
男性とはまだ一度も会ったことのない人物。そんな彼から
電車なので10分くらいかかるという。互いにどんな服装なの
か語る。ケイコは制服。そして赤いバッグを持っている事を
告げる。あなたはどんな特徴が有るのか聞くが、こちらから
探すから大丈夫だという。そちらばかり情報が分かって
ずるいというが・・すると突然うざい。黙っておけよブスと
返信がくる。その言葉に恐ろしくなり彼女を席を立とうと
する。言い過ぎという彼からの返信。そして写メールを
送るというと人を刺した映像が送られてきた。彼女は急いで
トイレに駆け込み彼が過ぎるのを待つことにする。

ストーリー進行役の谷村美月ちゃんのエピソードをひっくる
めて構成した話。2時5分といっても夜中ではなく昼間の事
だったのね。
最後に女性がにやけたのはどう解釈すれば良いのか。
助かったことに対する喜びなのか。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)