トリハダ6 〜夜ふかしのあなたにゾクッとする話を〜 「超恐怖ドラマ待望の新作7編」 企画／水野綾子 監督・脚本／三木康一郎 プロデューサー／藤原努 原案・企画／ブラジリィー・アン・山田、蒲田幸成 八代丈寛、丸茂周、女里山桃花、吉田さやか 【トリハダ】【トリハダ2】【トリハダ3】【トリハダ4】【トリハダ5】【トリハダ6】 【カクセイ】

出演者／谷村美月、浅野かや、大橋智和

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遅刻しそうになるユリは急いで家を出る。
帰宅するとトイレのドアが開けっぱなしになっているのに
気がつき閉める。しかし便座を下ろしたハズが何故か上がって
いた。気のせいなのか。友人のアカネに電話するも繋がらない。
彼女は携帯電話を忘れてきたとして公衆電話からかけてくる。
アカネに逢うとユリは部屋に何者かが侵入したような形跡が
有ることを告げ、引っ越したい旨を語る。そんな彼女を心配
してアカネは泊まってあげることにする。
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気味の悪い変質者が部屋に侵入しているというもの。
本当に変質者が居るのかどうか、気のせいではないのかと
疑っているウチにドラマが進行して、ついには監視カメラの
映像から決定的瞬間を見つけてしまう。しかも未だに押し入れ
の中に居ることを示唆するところが実に恐い。
この流れが最後のエピソードに繋がっているという辺りは
とても面白いものだが、最後のエピソードで殺害したのは誰な
んだ?という余韻も残るものだった。

●計画された別れの演出と戦慄

出演／弓削智久、松岡恵望子

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ごめん。男性は彼女に謝る。他に好きな人でも出来たのか?と
女性・ヤスコは男性を問い詰めるが謝る事しかできなかった。
諦めた彼女は荷物をまとめるとして奥の部屋へと入り、荷物
を整理する。明日は男性の誕生日。それを知ってヤスコは
パソコンは置いていくとPCの入ったダンボール箱を引きずって
くる。楽しい思い出を有難う。そう告げると彼女はドアから
出て行く。男性はすぐにベランダに行き、携帯電話で現在の
彼女・山下かなえの元に電話をいるのも繋がらず留守録に吹き
込む。
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男女の別れに於いて男性が主導権を握っていると思わせつつ、
実際には女性が主導権を握っていたという話。
恋愛に於いては男性は女性に勝てるものは無いでしょうと
言わんばかりの展開で面白い。ただオチは読めるものだった。

●日常に潜む不条理な確率

出演／足立梨花

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高校生の女性は駅から友人に電話し、今日は学校をバックれる
と告げる。トイレで着替えをして、いつものようにロッカーに
荷物を入れて遊びに行こうとする。するとロッカーの中には
19番と書かれたロッカーの鍵が入っていた。荷物を入れると
彼女は1その鍵を使って9番のロッカーを開けてみる。すると
500万円の小切手が入っていた。更に30番のロッカーの鍵が入っ
ていた。彼女は人目を気にしつつ30番のロッカーを開けると
そこにはドナーカードが入っている。そして71番の鍵も入って
いた。この近くに71番のロッカーは無い。地下室にもロッカー
が有ることを知ってその場に赴く。
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次のロッカーの中には何が入っているのか?という好奇心と欲に
かられるもの。
500万円の時点で辞めれば良いのに、際限なく開けていくところ
は人間らしさなのか。ドナーカードが入っていた時点で最後は
遺体が入っているだろうことは予想できるけれど、生きていた
人が入っていたみたいだね。最後はイマイチ意味が分からなくて
残念。ホリプロプレゼンツというだけ有って現在イチオシの
女優・足立梨花出演だった。

●保身に必要な最低限の代償

出演／石堂夏央、野嵜好美、本多裕香、西村裕

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朝一でクライアントに出すべき報告書を未だ書き終えていない
社員。上司からは予め言っておいたのに何をやっているのかと
叱咤される。すぐにやります、頑張りますと告げるも精神論
など何の価値もないと一蹴される。20時までに出来なければ
そのウザイ髪の毛を切ってやると告げられる。
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上司の手厳しさに何時か部下の女性が仕返しするであろうと
思いながら見ていた。大事な写真をシュレッダーにかけてし
まい、手を突っ込んでお詫びするという代償としては痛々しい
もの。あんまり捻りは無かったが、流石にあの場面で部下を
ぞんざいには扱えない迫力があった。

●持たざる者の恐怖と狂気

出演／地曵豪、辻修、下村恵理

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タクシー運転手の福山誠一。そこにビジネスマン風の男性が
乗車する。田町までと告げる客。運転手は客にシートベルト
を付けてくれと頼む。客は嫌そうに文句を語りながらも指示に
従う。田町駅まで何分かかるのか?約20分くらいです。そう
告げる誠一だが、田町駅とは全く違った方向に走り出し、
突然車を止める。実は今日で最後の仕事なんです。そう言うと
運転手はタクシーを急発進させる。
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妻に裏切られ、会社からもリストラに有った男性が自暴自棄
になるという話。
客の態度から運転手は何らかの反撃を喰らわせるものであろう
事は予想できる。それが物理的というよりも精神的にダメージ
を与えるものだった。
最初から運転手の悲惨な状況を知っていれば、客もそんな態度
には出なかっただろうね。

●天使の中にある恐るべき残酷

出演／佐藤亮平、富永凌平、阿部智江子、伊集院竣平

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母親は息子・ショウタと共に遊園地にやってくる。
母親は一部始終息子にビデオカメラを向ける。
目の前には可愛らしいクマの着ぐるみの人が風船を配っていた。
母親はショウタに風船を貰ってくればと告げ、その様子を
ビデオカメラに映す。すると何処からともなく悪ガキ達がやっ
てきてクマをボコボコに殴る蹴るの暴行を働く。
カメラはショウタを追う間、クマの姿が突然居なくなる。
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クマが消えた。果たして消えている間に起こった出来事とは!?
ブラックさに満ちあふれた内容だった。
可愛らしいクマも限度を超えれば仕返しだってする。
有り得ないくらいに子供がクマを虐めていたので、フルボッコ
で反撃。所謂ざまぁって感じでしょうか。

●無欲で得た悲劇の主人公

出演／平方元基、本多力

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のりおとユウジはインターネットにハマっていた。
互いに携帯電話で情報交換しながらサイトにアクセスする。
何か良いサイトはないものか。Q&Aサイトに書き込みしてみよ
うとたまたまアクセスしてみると、質問者の中に人を殺した
ので処理に困っているという人物からの質問が掲載されていた。
悪ふざけした人の"釣り"だろうと思い、ユウジは細かく裁断
してみたらどうか?と書き込みする。すると暫くしてその質問者
からは電動ノコギリを使って風呂場でバラバラにしたという
書き込みが為される。その次はどうしたら良いのか?という
問いかけに、生ゴミの日に一つ一つ捨てていけば良いと書き込む。
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好奇心にかられる話だった。
証拠を残しておくと言われれば確かにこの話が本当なのか確か
めたくなるというもの。
バッグの中に入っていたのはカメラだったが、すぐに持ち帰っ
てしまえば良かったのにね。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)