金曜プレステージ アンフェアSP最新作〜
ダブル・ミーニング二重定義 

原作:秦建日子
脚本:大久保ともみ
演出:根本和政
プロデューサー:吉篠英希、豊前陽子、稲田秀樹

連ドラ版 アンフェア
【アンフェア the special 『コード・ブレーキング〜暗号解読』】
【アンフェア the special『ダブル・ミーニング 二重定義〜』】
劇場版 アンフェア the movie
【劇場版 アンフェア the answer】







「東京タワーを夏にしろ!?雪平が消えた警視庁で謎の集団誘拐!熱
き女刑事は人質を救うか」


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新人刑事の望月(北乃きい)は、雪平(篠原)の後任として警視庁
捜査1課特殊犯係に配属された。そんな中、特殊犯係に男性の声
で4人の男性を誘拐したとの電話がある。犯人の要求は、夜の
7時15分までに東京タワーを夏にしろという不可解なものだっ
た。そのころ、特殊犯係管理官の山路(寺島進)らは、科学捜査
研究所研究員の元園部(山本耕史)によるプロファイリングの
捜査導入についての講義を受けていた。そこへ望月が犯人の
要求を伝えるために現れるが、山路は気のない返事をして相手
にならない。やがて犯人の指定した時刻が過ぎ、翌朝、無視し
た罰だという張り紙とともに、箱詰めにされた男性の遺体が
発見される。間もなく犯人から、望月宛てに自分を東京で一番
有名にしろと要求する電話がかかる。

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雪平の後任として赴任した望月は、誘拐事件を臭わせる犯人から
の電話がかかってきたにもかかわらず、理事官も管理官も
いたずらだとして取り合わない事から、自ら解決のために動き
だす。犯人は次々と要求を打ち出すが、警察が全く自分の要求
に対して無視している現状を知り、4人居る人質の内、一人
ずつ殺害していく。

2006年1月期に放送された「アンフェア」のSP版の第二弾。
9月17日から公開されている劇場版の第二弾「アンフェア the 
answer」の繋ぎの話で、最後に劇場版で登場する佐藤浩市さん
演じる一条道孝の顔見せ出演が有った。

連ドラ版では比較的落ち着いた印象もあったけど、今回のSP版
では、望月陽演じる北乃きいちゃんが猪突猛進型の捜査官で、
なかなか動こうとしない警察組織を彼女のパワーで事件に目を
向けさせていくというものだった。

相変わらず警察の不祥事という面では一貫したものが有り、
アンフェアの共通するテーマとして存在している様子。

小久保の融通の利かない様子は相変わらずだったし、小久保の
している事は全て裏目に出る為に、常に逆の道を歩めば、事件
解決に近いのではないかと思わせるものが有る。

今回は望月と山路の過去の繋がりがベースとして描かれ、
連続誘拐殺人犯の中にも、犯行の中に過去の出来事が全ての
原因として描かれていた。
犯人の犯行の目的を探るのが、今回のドラマのもっとも興味と
すべきところで、今回突如出てきたキャラクターでブロファイラー
の元園部恭輔が如何にも胡散臭い存在感を発揮。当たりすぎる
プロファイリングは逆に疑うべきものがあるとばかりに、
やっぱり主犯だったのねと思うものが有った。

望月のキャラクターに癖があり、自分を主張しすぎる感じが鼻
につく所が有るし、元園部がプロファイルで犯人像を特定して
いく過程で自己顕示欲が強いと語るけど、実際には自分こそ
がそのプロファイルに該当する人物ではないかと思わせる所が
有った。

カナを演じていたのは荒井萌ちゃん。とても可愛らしい人物
だったけど、父が過去に殺人計画を話し合っていた事を知った
らこんなに可愛らしい笑顔を振りまいて居られるのか。父と娘
が二人で帰るのを見てふとそんな思いが過ぎる。

望月陽 …… 北乃きい (警視庁捜査一課特殊犯係)
元園部恭輔 …… 山本耕史 (科捜研所属のプロファイリング専門の
研究員)
山路哲夫 …… 寺島進 (警視庁捜査一課特殊犯の管理官)
小久保祐二 …… 阿部サダヲ (警視庁捜査一課・理事官)
三上薫 …… 加藤雅也 (警視庁鑑識課検視官)
佐藤美央 …… 向井地美音 (夏見の娘)
松田昇 …… 長谷川朝晴 (犯人)
岩崎 …… 石垣佑磨 (捜査官)
水野義之 …… 桜井聖 (誘拐される)
水野カナ …… 荒井萌 (娘・15歳)


雪平夏見 …… 篠原涼子 (元警視庁捜査一課)
一条道孝 …… 佐藤浩市 (北海道西紋別署の刑事。捜査一課長。)

清水伸、丸山敦史、須田邦裕、駿河太郎、いとう麻見
建みさと、細井瑠花、藤井貴規、川嶋秀明、邱太郎、横江泰宣
福永直太、宇都宮晃良、成島桃香、木村亜梨沙、西尾浩之
米田拓也、康智、川口直斗、竹尾一真、佐藤啓介

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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