24 -Twenty Four- Season4

ドラマ「24」Season4

http://www.fujitv.co.jp/24/

◆18話 Day 4: am12:00〜am1:00
脚本/Joel Surnow、Michael Loceff 監督/Jon Cassar

◆19話 Day 4: am1:00〜am2:00
脚本/Howard Gordon、Evan Katz 監督/Bryan Spicer

◆20話 Day 4: am2:00〜am3:00
脚本/Peter M.Lenlov 監督/Bryan Spicer

不正に使用したクレジットカードから一人の容疑者を捕まえるが、
法律によってマルワン逮捕への道を閉ざされようとしている。
大統領も決断できないまま時間が過ぎていく中で、
ジャックが単独で行動する話し。

ストーリー上、当面は大事には至らない事が予想できるために、
その繋ぎとして設定されている様な話だった。

ジャックの全ての行動は基本的には間違っていないという前提を
元に、人間がより良い社会を築くために設けたルール・法律に
よって捜査の進行を邪魔されてしまうと言う皮肉な話しを持って
きた。

アメリカ人らしく自分の権利を侵されると、例えテロ捜査中で
有っても、自分の権利とプライドを回復するために全力を尽くす
というエゴにも似た葛藤が挟まり実に面白い展開だった。
原理原則が常に正しいものとは限らないにも関わらず、そういった
規則に則ることでしか物事を判断できない状況のもどかしさ。
そして判断力に欠ける大統領としての裁量の無さに涙する展開は
現場捜査官だけでなく、自らにも跳ね返ってくるという事で、
上手く脚本化されたシナリオだったと思う。

中国総領事館での出来事も、なんとなく今の世界の情勢を描いて
いるようで面白かった。
中国人ならば、あの誤射を自分たちがやったとは認めないだろう
し、アメリカからも証拠が出てくるはずもない。
今後どんな感じで処理するのか見物だ。

色んな所で人間同士のぶつかり合いが有り、その辺の設定は
実に巧み。
今回クロエが実に大変な目にあったけど、その前の状況で
エドガーとやり合う中で、彼女が上司を使って強情なエドガー
の意見を打ち負かしたときの"してやったり"の微笑みが実に
素敵だった。

ジャックの命の恩人・ポールとマルワンの居場所を知る中国人
を天秤に掛ける展開も良くできていた。上述した通り、
基本的にはジャックの行動は間違えていないんだけどね。
大儀のためには何処まで犠牲を強いるのかという複雑な葛藤が
含まれており、考えさせられるものが有った。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

guest
Nicholas Guilak (ヨシク・ハタミ) テロ一味。ミスを犯す
John Thaddeus (ジョー・プラド) テロ一味。ハタミを殺す
Evan Handler (デビッド・ワイス) 弁護士。プラドを弁護
John Allen Nelson (ウォルト・カミングス) 大統領を補佐する
Dennis Haysbert (デビッド・パルマー) 元大統領。
Kris Iyer (サビール・アルダカニ) テロ一味。エンジニア
Tim Kelleher (グレッグ・マーフィールド) シークレットサービス
Lina Patel (ナビラ) サビールの彼女。CTUに恋人を密告
Kiran Rao (ヒムカット) テロ一味
Stacy Solodkin (アイデ) 大統領補佐官
Keith Szarabajka (ロバート・モリソン) テロ一味。サビールと共に
Richard John Walters (ウェルズ) シークレットサービス
François Chau (クーイェン) 中国総領事
Kris Iyer (ザビァ) テロ一味
Thomas Vincent Kelly (マーク・ベッソン) CTU外科医
Glenn Morshower (アーロン・ピアース) 大統領警備
Gwendoline Yeo (メリッサ・ラブ) 中国語通訳
Peter Chin (リー・ヨン) 核兵器開発を手伝う中国人

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