24 -TWENTY FOUR-
(シーズン8)





19 Apr. 2010
第18話 午前9時から10時 Day 8: 9:00 a.m.-10:00 a.m.

脚本/Chip Johannessen、Patrick Harbinson
監督/Milan Cheylov
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ハッサンが殺害され和平合意への道は閉ざされたかに思われた
が、テイラーはハッサンの側近からダリアを代表団の代理と
して立てれば良いのではないかと言われる。それを受けてテイラー
もダリアに対して誰かがカミスタンの指揮を執っていかねば
ならない事を告げ、それもハッサンと同じ理念・信条、そして
強さを持っている人が必要だと告げ、ダリアこそ相応しいこと
を語る。それを受けてダリアは和平協定を結ぶことを語る。
一方カイラはテロリストの首謀者は分かったのかと問うと、
ハッサンを殺害したのはサミール・メヘランという反政府組織
の男だった事を語る。一方ロシア外相のノバコビッチは部下の
暗殺者に対して自分たちに繋がる痕跡を全て消したか尋ねると
現場に居た女(ルネ)に身元がバレたかも知れないと語る。
ルネはジャックと共に部屋に居た際に撃たれてしまう。
一方ロシアとしてハッサンが居ないと和平協定にはサインは
しないと言い出した為にテイラーは頭を抱えるが、ローガン元
大統領がロシアにコネクションがあると言われる。
ジャックはルネを急いで病院に運ぶがその甲斐もなく死亡して
しまう。

本心状態のジャックに対して看護師が声を掛ける。
彼女に身内などはいるのかどうか。そして血の付いたジャック
の服を見て着替えを持ってくる。
ジャックの元にクロエから電話がなると、何か出来ることは
ないかと問われる。ジャックは殺害される直前にルネと電話
していた内容を問い殺害したのは誰かと問うと、ルネは
現場に居た救命士の中にロシアンマフィア"赤の広場"にいたメ
ンバーだと言っていたという。セルゲイ・バザエフの一味
なのかと告げると、ジャックは俺が逮捕したヤツであり、
現在バザエフは国内の何処に収監されているのかと問う。
クロエは現在CTUでは人事の異動が有り、ヘースティングスが
辞めて自分がCTU・NY支部長になっている事を告げ、今、リスク
を犯すようなことはできないと語る。ジャックは今ルネを
殺害されて逆上しているとし、バザエフに逢わせたら殺害して
しまうかも知れないという。しかしジャックはそれを否定
すると、バザエフが唯一の手がかりである事を告げる。尋問
するのであれば冷静にと言われると、ジャックは絶対にCTUの
捜査を邪魔するような行為はしないと約束する。すると連邦
刑務所に収監されており、裁判所に連行されることを告げる。

一方イーサンはテイラー大統領の下に戻る。
思った程重傷ではなかった事を告げる中、イーサンはローガン
の力を借りてロシア外相と話をすることを知って、彼の作戦は
どのようなものなのかと確認する。しかしどのようにして取引
するのか詳細は聞いていないとし、それが取引の条件だった
ことを語る。イーサンはローガンはテイラー大統領の名の下で
行動を起こすはずであり、きちんと聞くべき事を告げる。

食事を取っているノバコビッチの元に足を運ぶローガン。
するとノバコビッチもテイラー大統領から頼まれてきたのか
と告げる。ハッサンでさえまとめられなかったのにその彼が
居なくなったのでは国をまとめることは出来ないというノバコビ
ッチ。ダリア夫人ならば同じ信念を持っている事を告げると、
反対勢力によってハッサンがやられたことを考えれば彼女も
狙われるハズだという。しかしローガンは一連の件で、外部
の助けが有ったのは明らかで、核の脅威や厳重に守られた
国家元首の暗殺計画を実行するなど、反政府組織と言えども
途上国の反対分子だけで実行できる訳がないという。極めて計画
的であり組織的陰謀だという。全ては和平プロセスを潰す為
であり、黒幕はロシア政府の人間だと語る。それも貴方を筆頭
にした組織だと語るローガン。妄想だとするが、事実であり
証拠もあるという。合意しなければ自分が持っている情報を
全てテイラー大統領に話すと告げ、現時点ではテイラー大統領
はこの件を何も知っていないのだという。アメリカとロシアの
関係を悪化させても得られるものは無いはずだと語る。
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■CTU周りのエピソード

ルネを殺害された件でジャックがどの程度理性を保ちつつ
それを解明していけるのか。

何度も辛い状況を乗り越えてきたジャックがようやく任務から
解かれて平穏な日々が訪れるかに思われたけれど、シーズン8
の冒頭でキムが諦めたようにして語っていたことが今になって
よみがえってくるね。こういうことに関わる運命にあること。
そしてジャックと関わってしまうと不幸が訪れることも。

ニューヨークが密集した地域であることは分かるけど、
裁判所から国連本部、軍事基地など、色々と近場に起きて
いる感じで、今回ルネ殺害の容疑者・首謀者が赤の広場の
メンバーであったことからバザエフのことを問い詰めて
いくことになる。
法廷に立つ彼に圧力をかけるのは良いとしても、アメリカ
での大物が裁判にかけられる時には決まって襲撃が起きる
ものなんじゃないかと思いヒヤヒヤするものがあった。

バザエフに対して家族を殺害された思いをぶつけて、
犯人を言わねば家族を殺害すると脅したこと。その流れ
からデイナを取り調べることになったけど、デイナに対する
脅迫もほぼ似たような段取りになってしまっている辺りは
ちょっと呆気ない感じもする。

バザエフって過去のエピで逮捕シーンとかあるのかなと
思っていたけど、シーズン8で初めて登場するキャラなの
ね。

■ローガン元大統領

もの凄く憎たらしい人物だけど、交渉に於いては流石に
その力を発揮した感じで、ノバコビッチ相手に良い感じで
脅しを掛けていた。
ローガンはどの時点で一連の流れを掴んでいたのだろうか?

ケニンが復帰し、ローガンは信用出来ないとしてテイラー
に助言していく所は相変わらず。彼は正論を常に主張する
役割なので一つの指針となるべき人だな。

■テイラー大統領の決断

ロシア政府・外相が事件に関与していたということで、
和平協議がご破算になる可能性が出てきてしまった。
知らぬが仏とはまさにこういう時のことを言うのかも
知れないけど、テイラー大統領も知らなければ悩むことも
無かったね。

和平プロセスに於けるこれまでの努力と未来にかける思い
からして、容易にはロシアが関与していたことを明らかに
することは出来ずにいるテイラー。

ローガンからはジュリアス・シーザーの言葉を引用し
「人生には潮時がある。上手に満潮に乗って事を行えば
運は開ける」とのこと。

ただロシアがハッサンの殺害に関与していたことを公に
しても和平合意は出来そうな気がする。
寧ろ後からそれが分かった時の反動はもの凄く大きいものに
なると思うし、ダリアに対するテイラー大統領への信頼関係
は恐らく壊滅的なものになってしまいそうだよね。

■大統領自らCTUへ

事件が起きている時には、大統領や要人を輸送するのが
こんなに難しいのかと思わせるものがあるけど、今回テイラー
大統領はあっさりとCTUに来る事が出来たな。

ジャックに面会し、それぞれの主義・主張を戦わせた。
真実に蓋をするつもりなのか?とのジャックの問いかけには
テイラーも苦渋の思いをさせられたことだろうね。

世界の利益を優先すべきで個人的な復讐の為にこのプロセス
は潰せないという。復讐ではなく正義だというジャックの
主張に対して、私が求めるのは平和だとする二人の異なる
意見は同じものを目指しているのに、もの凄く大きな開きが
出来てしまった感じだね。

ただ少なくとも一連の件で傷ついていない人はいないという
ことを考えると、なんだか誰も憎めない感じがする。

・24 Theme、Written by Sean Callery



ジャック・バウワー (Kiefer Sutherland)
クロエ・オブライエン (Mary Lynn Rajskub) CTU
ブライアン・ヘースティングス (Mykelti Williamson) 新支部長
デイナ・ウォルシュ (Katee Sackhoff) CTU
アーロ・グラス (John Boyd) CTU
コール・オーティス (Freddie Prinze Jr.) CTU

アリソン・テイラー (Cherry Jones) 大統領
イーサン・ケニン (Bob Gunton) 大統領首席補佐官
ティム・ウッズ (Frank John Hughes) 大統領のスタッフ
スーザン (Sarah Hollis) 大統領の秘書
カイラ・ハッサン (Nazneen Contractor) オマールの娘
ダリア・ハッサン (Necar Zadegan) オマールの妻
サミール・ミーラン (Mido Hamada) ファラドの部下

アリソン・テイラー (Cherry Jones) 大統領
イーサン・ケニン (Bob Gunton) 大統領首席補佐官
ティム・ウッズ (Frank John Hughes) 国土安全保障省
スーザン (Sarah Hollis) 大統領の秘書
カイラ・ハッサン (Nazneen Contractor) オマールの娘
ダリア・ハッサン (Necar Zadegan) オマールの妻

チャールズ・ローガン (Gregory Itzin) 元大統領
ジェイソン・ピラー (Reed Diamond) ローガンの秘書
ミカイル・ノバコビッチ (Graham McTavish) ロシア外相
パベル・トカレフ (Joel Bissonnette) 殺し屋、ノバコビッチの部下
ウィニック (Brad Fleischer) 捜査官、ジャックを移送
--- (Joseph Kamal) Sergei Bazhaev's Attorney
ルフィン (Jack Shearer) 判事
--- (Gabrielle Made) Surgeon
セルゲイ・バザエフ (Jurgen Prochnow) ロシア人実業家
--- (Liz Loza) Nurse
--- (David Michie) Bailiff
--- (Dick Brennan) News Commentator


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