30 ROCK サーティー・ロック 原案 / ティナ・フェイ 監督 / アダム・バーンスタイン 他 製作 / ジェリー・カプファー 製作総指揮 / ティナ・フェイ、ローン・マイケルズ ジョアン・アルファノ、マーリ・クライン、デイヴィッド・マイナー http://www.30rock.jp/

第8話 ダメ男との決別！ The Break-Up

脚本／Dave Finkel、Brett Baer 監督／Scott Ellis
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レモンは帰宅するとデニスは、壁を色々といじっていた。
話を聞くとテレビを壁掛けにするのだとし、ついでに棚を
作っているという。しかも親戚・テディの犬を預かっていた。
そんなデニスにこれ以上振り回されたくないとして、出て行く
よう告げる。

レモンは翌日出社する際にジェナに対して、別れてせいせいした
と告げる。ジェナはあんな奴と別れて正解だとし、今度お祝い
しようと告げる。しかしそんな彼にも良いところはあると告げ
食べ物関係に於いては良いところがあったと思い出す。
レモンは犬アレルギーでデニスが部屋に連れ込んでいた犬で
大変な状態だった。

ジャックは女性と電話する。そんな彼の元にレモンが訪れると
彼女がアレルギーに苦しんでいることを知る。そういうのは
気合いで治せとし、自分はピーナッツアレルギーだが、この通り
食べているという。
ジャックは今電話していたのは、ブッシュ政権のアフリカ系ア
メリカ人だとし、彼女と付き合っているという。もしかして
ライス国務長官と付き合っているのか?と尋ねると、ノーコメント
としながらも、君と同じで頭でっかちだという。ジャックは
レモンに君はクリントン支持なんだろう?と尋ねる。
そんな中、ジャックから彼女にプレゼントするものを選んで
欲しいと頼まれる。カバンかセクシーな下着か。当然カバンだと
語る。

一方トレイシーは自分の番組の中で女装しようとして衣装合わせ
していた。脚本を担当するトゥーファーは、女装は黒人男性
の品位を落とすものだと非難。白人に走らない黒人のタブーが
有り、女装もその一つだという。トレイシーはトゥーファーに
対して映画「白んぼババア」は大ヒットしたぞと告げる。
しかしトゥーファーは女装した黒人なんて、白人に牙を抜かれた
も同然だという。黒人専用チャンネルで放映中の「ブラック
フレイジャー」でも女装はやらせないという。クリス・ロック
やビル・コスビー、バーニー・マックでも女装はしていない
だろう?と告げると、トレイシーも理解しやらないと告げる。
ジョシュは自分は10歳の頃まで女性として育ったから俺がやる
と告げる。
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レモンはついにデニスとの別れを決断する中、周りはデニス
の態度に関心を示し、別れるのは早急ではないかと考え始める。
一方、番組を共に作るトゥーファーとトレイシーの間で、人種
差別の問題が浮上する。

人種差別的なエピソードは、日本にとってはイマイチ分かりづ
らいものが有るけど、最近アジアカップの日韓戦に於いて、
キ・ソンヨンが見せたパフォーマンスが久しぶりにそんな
キーワードを浮かび上がらせる事となった。

黒人と白人。
冒頭からレモンとデニスのやりとりの中で、黒人に銃を突きつけ
られたという表現を巡って細かいやりとりがあった。
黒人=強盗というイメージが存在していたり、銃を突きつけられた
と表現する際に、わざわざ黒人と付けるのは変ではないか?と
いうもの。

ドラマとして興味深いのは、黒人同士が互いに白人寄りである
とか、黒人の品位を落とす行動とか、興味深いやりとりが行わ
れた。
こういうエピソードをコメディで描けるほどに、関係も発展
している所があるんだろうね。

最後にグループディスカッションの場で、差別の事について
やりとりが有り、黒人について向けられた禁止用語が羅列
されていた。ネロ、ノワール、シュワルツ、ネグロ、カンジャ
ンセックなどなど。よくニガーはダメとかブラック系音楽界
ではこの言葉は兄弟の意味があるとか言われるけど、なかなか
他国のスラングを知るのは難しそうだ。
トゥーファーが訴えるとした際にN-Wordなんて言葉も出てきた
けど、NGワードの略称なのか?

そういう争いさえもコメディとしてまとめようとする所が
凄かった。

ジャックがライス国務長官と付き合っている設定も笑えた。

結局レモンは、デニスと別れることが出来たみたい。
デイトラインなるTV番組の中で、デニスが小児性愛者として
出演していた。なんかもの凄い所に落としどころを持って行っ
たなと思う。