30 ROCK サーティー・ロック 原案 / ティナ・フェイ 監督 / アダム・バーンスタイン 他 製作 / ジェリー・カプファー 製作総指揮 / ティナ・フェイ、ローン・マイケルズ ジョアン・アルファノ、マーリ・クライン、デイヴィッド・マイナ ー http://www.30rock.jp/

第16話 ソースアワード The Source Awards

脚本／Robert Carlock、Daisy Gardner 監督／Don Scardino
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レモンはトレイシーのパーティーに出席。その後アフターパー
ティーに垂らし回しにされる。そんな中で、トレイシーの投資
顧問で投資会社の副社長をしているスティーブン・ブラックと
いう黒人の男性に出会う。

翌日、ジャックはレモンの前にあるワインを持ってくる。
イナウグラルヴィンテージと呼ばれるワインで、ラベルを見る
となんとドナギー醸造製と書かれていた。ロングアイランドの
ブドウ園を買ったというジャックは、20年間企業に勤め、よう
やく自分の名の刻まれた製品を作ることが出来たと感慨深げ
に語る。レモンは幼いときに、フィリーズに居た選手の中に
"リーズ"という名前を見たときに感動したのを覚えているとし
ジャックの気持ちが分かるという。ジャックはこれで母親の間
違いを証明できたとしてワインを口にするが、あまりの不味さ
に吹き出してしまう。既に1万本は製造してあるのに、このワイン
をどうすれば良いのか。
そんなジャックの元に、昨晩のスティーブンがやってくる。
ジャックはレモンに彼を紹介。トレイシーに紹介したのも自分
だというジャックは、スティーブンが去った後に、彼とデート
しないか?と問う。彼はとても良い奴でブラックだと言うと、
レモンは"黒人"差別ではないかとジャックを責める。しかし
ブラックは彼の名前だという。

一方ケネスはトレイシーの元に、リディコラスからの伝言を
伝える。昨晩の貴方のパーティーの際に入場を断った際に
伝言を受けたという。トレイシーからリストに入っていない
奴は入れるなと言われたこと。寿司と同じで人間関係に於いて
も好き嫌いが激しいとして、ケネスはリディコラスを会場に
入れなかった所、"お前のファミリーを潰す"と言われた事を
語る。それを聞いたトレイシーは居ても立っても居られず
その場を後にしてしまう。
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トレイシーはHIP HOP界のドンに粗相を見せたことで、命の
危険を感じる。一方レモンは、ジャックの紹介してくれた男性
スティーブンと逢うが、趣味が合わず断ろうとしたところ、
相手はレモンの事を差別主義だと告げる。

アメリカ社会に於ける白人と黒人の問題は根深いなと思うと
共に、こんな形でコメディで描けるほど、関係は発展している
のかなと思う。

HIP HOP界のドンのリディコラスを演じていたのは、LL Cool J
だった。音楽よりも俳優としての活躍の方がよく目にしている
な。
トレイシーのボディガードのような役割を果たしている
ドット・コムとかグリッズも今回ばかりはトレイシーに加勢
することが出来ずにいることで、ドンの力が分かるというもの。

笑えたのは、そんな黒人界の勢力図を知らない為なのか、
ケネスがズケズケとリディコラスに粗相を振りまいていくこと。
このドラマの中でもケネスの存在は最高に面白い。

一方レモンは今回、スティーブンという男性との出会いが有る。
彼から民族差別主義者だと言われて、それが違うことを証明
出来ないもどかしさが有ったし、スティーブン本人の名前が
ブラックだったりとして、状況としては相当ややこしいもの
が有った。
レモンがチョコレートを注文するだけで変な意味合いに取られて
しまうのだから辛い者があるな。

ジャックの投資したまずいワイン。
強引にプロモーションに乗せてHIP HOP界で売り出そうとしたり
一挙にトレイシーの問題を解決しようとする所が笑えた。